「冷えないカラダ」のために今すぐやめること8つ【2025年最新】

この冬は、また寒さが厳しいから・・・キレイ&健康のために、温めケアが必須科目!「そもそも冷やさない」習慣で土台を作り、温めケアでブーストする、2段構えで臨みましょう♡。今回は、冷えない体のために今すぐ「やめること」8つをご紹介します。

美容薬膳研究家
ちづかみゆきさん
国際中医薬膳師資格を取得後、上海にて活躍。現在は東京にて薬膳料理教室「meixue」を主宰。厳しい寒さで知られるボストンに住んでいたこともあり、冷え取りについても詳しい。
冷える行動をしていたら温活もプラマイゼロに
縮こまる程、寒い今の時期。毎日を心地よく過ごすために力を注ぎたいのが“冷やさないためのアプローチ”。そう語るのはイシハラクリニックの石原新菜先生。
「“冷えは万病のもと”だとよく言いますが、これは事実。よく起きがちな“肌あれや肩こり、腰痛や頭痛、生理痛”などの不調は、冷えが原因のことも…。また、冷えると代謝が下がるので冬太りも加速。だからこそ、体を外からも中からも温めましょう。それに加えて、生活習慣の見直しも大切。多忙な美的世代の生活は、体を冷やすことがたくさん! 効率良く体を温めるためにも、冷やす行動の改善もしてみてください」(石原先生)
また、美容薬膳研究家のちづかみゆきさんも冷やさない習慣に注目。
「中でも重視したいのが食材。体を冷やす性質のものもとりがちなので、食べ方や選び方に工夫が必要です」(ちづかさん)とのこと。
この特集で紹介するアプローチで、今年こそ、冷えない体を手に入れましょう!
冷えがとれないのはこんな理由にありました。
やめること1:1日2Lの水摂取で運動ゼロ
代謝アップのために水をたくさん飲んでいる人は注意が必要。
「汗をあまりかかない人が2Lもの水分摂取をしていると、冷えやむくみの原因に。水分の代謝は体温や外気温、運動量、生活習慣で変わるので、適量は人それぞれ。のどの渇きを感じてからとるのでも充分ですが、多めに摂取するならできるだけ体を動かしましょう。後は白湯にしょうがやシナモンなど、血液の循環を促進させるものを加えるのもおすすめです」(石原先生)
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高知県で有機栽培されたしょうがを乾燥し、微粉末にしたパウダー。
ナチュラルハウス NH国産有機ジンジャーパウダー 30g ¥1,296
爽やかな風味のシナモンパウダー。
エスビー食品 FAUCHON セイロンシナモン(パウダー) ¥473(編集部調べ)
やめること2:きつい靴下の重ねばき
冷え取りで大人気の「靴下の重ねばき」はサイズ感に気をつけて。
「サイズがきつめの靴下は、毛細血管が締めつけられて血液の循環が悪くなることも。重ねばきで同じようなサイズ感のものを重ねると血管を圧迫しちゃうので、重ねる靴下はベースの靴下よりも、必ず緩めのものに。また、床が寒い冬の時期は、大きめのもこもこ靴下や床の寒さを感じさせない温かみのあるものをはき、冷え対策を行いましょう」(石原先生)
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パイル×裏起毛でふんわり温かい靴下。
レンフロ・ジャパン ホカロン パイル ルームソックス 3足セット ¥1,980
遠赤外線を放射する特殊セラミックが生地に織り込まれているのが特徴。足先の温感は+3.6℃!
i.D ぽかぽかカイロソックス ¥2,068
やめること3:365日緑茶生活
緑茶で水分補給をしている人で、なかなか冷えが取れないならほかの飲み物にシフトを。
「緑茶は熱を取る涼の飲み物。体を温めるなら、発酵している紅茶やプーアール茶などのむくみを解消するものがいいですね。中でもイチオシなのが “ヨモギ茶” 。よもぎ蒸しでも有名ですが、飲んでも血行促進の効果が! 雪国のボストン生活時代の相棒でもありました」(ちづかさん)
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ミネラルやビタミン、ポリフェノール、食物繊維などが豊富なヨモギを発酵して、和紅茶に。香りも楽しめる。
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やめること4:1日何杯もコーヒーを飲む
心をホッとさせてくれるコーヒーブレイク。飲む量は1日2杯程度が良いとのこと。
「コーヒーに含まれるカフェインには血管を収縮させる働きがあるため、飲みすぎると冷えを招くことに。代わりに飲むなら、血流を促進するカカオポリフェノールやテオブロミンが含まれるココアがおすすめです。ココアパウダーとハチミツをお湯で割れば、ヘルシーに!」(石原先生)
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カカオポリフェノールの他、便通が気になる方の腸にアプローチするといわれているカカオリグニンも含有。
森永製菓 カカオの力 〈CACAO70〉 200g ¥398(編集部調べ)
やめること5:夜更かし
睡眠時間が足りないとパワーが出ないだけでなく、体も冷やすことに。
「中医学では寝る時間が遅いと血が少なくなると考えられ、血行不良につながることも…。さらに睡眠不足だと気(元気)が消耗して寒くなるため、夜更かしは “冷えの敵” なのです。せっかくお風呂でポカポカになっても、夜更かししていたら冷えるので注意しましょう」(ちづかさん)
やめること6:生クリームなど白いものを食べ過ぎている
生クリームやドーナツ、パン、牛乳など、白くて柔らかいものは体を冷やす食べ物。
「毎日ガッツリではないなら、もちろん問題はありません。摂取する際に紅茶やルイボスティーなど、体を温めるお茶を一緒にとってください。カフェでドリンクを楽しむなら、体を冷やすフラペチーノ系ではなく、ソイミルクにシナモンパウダーへのカスタムがいいですね」(石原先生)
やめること7:飲酒×冷たいつまみ
お酒のつまみになるものは、冷えるものがいっぱい。
「お刺身やサラダなど、冷たい前菜を食べたら、その後にチーズやドライフルーツ、鍋など、体を温める料理を多めに摂取しましょう。また、お酒もハイボールやビール、白ワインは体を冷やす属性。逆に体を温めるお酒は、赤ワインや日本酒のお湯割り、温かいマッコリ、梅酒など。以上を参考に楽しんでください」(石原先生)
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植物由来甘味料・ラカントSを使用した、砂糖不使用のヘルシーな梅酒。
サラヤ ラカント梅酒 梅野古道 500ml ¥1,980
やめること8:夏が旬の野菜&フルーツをよく食べている
グリーンサラダやグリーンスムージーなど、1年を通して食べている人も多いはず。なんとそれこそが冷えのリスク!
「きゅうりやなすなど、夏が旬の野菜は “体を冷やす性質” のものばかり。バナナやパイナップルなど、南国のフルーツも同様に冷えを招くので、この時期は避けましょう。逆にいえば、冬が旬の食材は体を温めるので、積極的に摂取していただきたいです」(ちづかさん)
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体を温める食材
[魚&甲殻類]えび、鮭、ブリ、鯛
[肉]鶏肉、ラム肉
[野菜&果物]ねぎ、しょうが、かぼちゃ、かぶ、ニラ、からしな、舞茸、栗
体を冷やす食材
[魚&甲殻類]タコ、カニ
[肉]豚肉
[野菜&果物]ゴーヤ、トマト、ナス、小松菜、セロリ、レタス、きゅうり、パイナップル、もやし、ほうれん草、スイカ、ズッキーニ
『美的』2025年3月号掲載
イラスト/河原奈苗 構成/むらなかさちこ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
医師。「温め健康法」の第一人者である内科医の父・石原結實先生のクリニックにて、漢方医学、自然療法、食事療法により診察、治療にあたっている。温めについての著書も多数。