「もみあげ」で印象が変わる短めスタイル&ヘアアレンジ【12の実例】

「もみあげ」はヘアスタイルやアレンジの印象を左右する重要パーツ!特に差が出る短めヘアを『美的.com』の連載でも好評だった人気サロンのスタイルからご紹介!オールバックやタイトなアレンジももみあげの後れ毛で女性らしさがグッとあがります。
「もみあげを少し残す」短めスタイル【5選】
【1】ちょろんともみあげがかわいい抜け感ショートボブ
Point
もみ上げを少し残した抜け感ヘア。耳かけですっきりとした印象を与えますが、もみあげを少しだけ残すことで抜け感をプラスすることがポイントに。【how to“ベース&カラー”】
- カットは首がキレイに見える顎ラインの長さでやや前下がりのグラデーションに。後頭部が女性らしくふんわり仕上がるようレイヤーを入れる。
- 前髪は眉が隠れる長さのおろし流しバングに。サイドバングをつくり骨格をカバーする。
- カラーは8レベルの柔らかい雰囲気のアッシュベージュに。日本人特有の赤味と黄味を打ち消し、透明感のある色味に仕上げる。
【how to“スタイリング”】
- スタイリングのコツは、襟足はすっきり首に沿うように、トップはふんわりボリュームが出るように乾かすこと。コツさえおさえていれば、アイロンなしでもスタイルがキマる。
- アイロンを使う場合、ストレートアイロンをさらっと通す程度でOK。前髪は少しカール感がつくようにストレートアイロンでカールづけを。
- スタイリング剤はツヤのでるオイルワックスを手にしっかりなじませてから、指を通すイメージで全体的に塗布する。最後に耳にかけてもみ上げを整えたらフィニッシュ。
担当サロン:MINX 青山店(ミンクス アオヤマテン) 森一也さん
【2】耳掛けスタイルが決まる爽やかショート
Point
耳掛けスタイルは、もみあげを気持ち外して耳にかけずと落とすと、一層しゃれ感が増します。多少ホールド感のあるバームでスタイリングをすることで、動きもプラスされ軽やかさUP。流行の耳掛けも決まるヘアです。
【how to“ベース&カラー”】
- サイドはリップラインくらいの長さに切り、レイヤーを入れる。襟足は首の根本くらいですっきり切り、首が引き締まって見えるように沿う形でシャギーを。 バックの横から見たシルエットは重めに設定。襟足のシャギーの上に丸みが来ますが、量の調節をしっかりすることで軽やかさを出せる。
- 前髪は、トップから分けて薄めに。長さは瞳くらいだと、大人っぽい印象になる。
- カラーは、10レベルのアッシュブラウン。ショートに明るいカラーを合わせることで、立体感を醸し出せる。
【how to“スタイリング”】
- バーム(オイル系ワックス)で少しホールド感のあるタイプをチョイス。サイド、バック内側、襟足の順につけていき、手に残ったバームでトップ、前髪をつけていく。トップと前髪につけすぎてしまうと、せっかくの立体感がつぶれてしまうので注意!
担当サロン:MINX 青山店(ミンクス アオヤマテン) 秋山智彦さん
【3】もみあげで輪郭をカバーしたショートヘア
Point
もみあげで頬を隠し入レイヤーを入れて動きをだす。もみあげを下膨れ部分にかぶさるようにカットすることでコンプレックス部分を覆ってくれる。スタイルのポイント
- 前髪を長めに残してこなれ感を演出
- トップはボリュームがくるように表面にハイレイヤーを
担当サロン:XELHA (シェルハ) 水野涼太さん
【4】耳掛け&もみあげ残しで丸顔カバーのミニボブ
Point
トレンドであるレイヤーの軽やかさが魅力で、アクセ映えもするおしゃれヘア。耳にかけたらもみあげを少し引き出すことで、奥行きが生まれるので丸顔のカバーにも。【how to“ベース&カラー”】
- 全体を鎖骨下の長さでワンレンにカット。表面には独立したレイヤーを入れる。毛先に厚みが残るのでチョップカットで軽さ&動きを調整。
- 前髪は鼻下くらいに設定し奥行きを薄めにとり、柔らかいニュアンスが出やすいように。
- カラーリングは10レベルのラベンダーショコラをセレクト。肌色をキレイに見せ、ツヤ感と透明感を兼ね備えた色味です。秋はラベンダーショコラのようなくすみのない色をチョイスすれば、ファッションも幅広く楽しめる。
【how to“スタイリング”】
- ドライしたら、ストレート、もしくは26mmのアイロンで全体を外ハネに、表面の髪を上に引き出して内巻きにすることで髪が重なり動きが出しやすくなる。
- 前髪は前に集めてから後ろに流すような外ハネに。前髪は上に持ち上げて、根元近くからアイロンを通せると◎。
- セミウェットな質感にしたいので、スタイリング剤はオイルがおすすめ。手の平だけでなく、指の間にもまんべんなく伸ばしてから手ぐしを通すように根元から毛先まで塗布。タイトにおさえ耳にかけた後、前髪とおくれ毛を引き出し、束間を調整したら完成。
担当サロン:GARDEN Tokyo(ガーデン トウキョウ) 田中麻由さん
【5】ルーズな耳掛け感がかわいいショートボブ
Point
リップラインの前髪で女性らしいシルエットのショートボブ。耳に掛ける時のポイントは、全掛けするのではなく、薄めにルーズな毛束を残すこと。S字カールに落ちる毛束が、シャレ感をプラスしながら、顔の輪郭と重なることで小顔効果を発揮。大きめのアクセサリーも映えること間違いなしです。【how to“ベース&カラー”】
- ベースは肩につかない長さで、やや前下がりのグラデーションにカット。美しいシルエットとなるよう表面にレイヤーを入れる。
- 前髪はリップラインで、薄めにカット。もみあげ部分は、耳にかけた時にボテっとしないように毛量調整する。
- カラーは、寒色でありながら暖かみのある10レベルのラベンダーアッシュに。赤みを抑えてツヤ感があるカラー。
【how to“スタイリング”】
- 髪を乾かしたら、32mmのアイロンで内巻きにする。トップの髪は巻くパネルを上に引き出すとふんわりとした仕上りになる。
- 前髪も上に持ち上げて、後ろに流れるように毛先をワンカール。
- スタイリング剤は、髪の動きが出にくい人はシアバターを、硬毛の人はオイルクリームを選んで。どちらの場合も、スタイリング剤を手の平で馴染ませ、指の間にもつけてから、髪の内側から手ぐしを通すように塗布をしたら完成。
担当サロン:GARDEN Tokyo(ガーデン トウキョウ) 田中麻由さん
「もみあげすっきり」な短めスタイル【2選】
【1】タイトなもみあげにパーマがおしゃれ
Point
もみあげのタイトさと、パーマのふんわり感のコントラストが効いた大人かわいいスタイルは、耳にかけることでピアスなどのアクセサリー映えも◎。【how to“ベース&カラー”】
- サイドは耳にかかる長さでグラデーションにカット。バックとトップもグラデーションでつなげる。襟足はキュッとタイトするためレイヤーで。
- 前髪は、目が隠れるくらいの長さでカット。
- カラーは9レベルのウォームベージュをセレクト。赤みを抑える色味でありながら、髪にまろやかさとツヤ感を与え、柔らかい質感に見せる効果がある。
【how to“パーマ&スタイリング”】
- ダメージレスでトリートメント効果が望めるGDC(ガーデンオリジナルデジタルキュア)というデジタルパーマを20mmのロッドでかける。すべて同じ太さのロッドを使い、襟足以外を平巻きで1回転巻く。
- スタイルングは、ハーフドライの状態でオイルクリームを髪の中間から毛先にかけて塗布。もみあげはしっかり目につけるのが鍵。
担当サロン:GARDEN omotesando(ガーデン オモテサンドウ) 中村英太さん
【2】軽いもみあげで抜け感を出した重めシルエット
Point
軽さのある前髪ともみ上げがスタイルの鍵。こちらのショートヘアは、重さをキープしつつ、前髪の透け感やもみあげを軽くすることで、抜け感を演出。
【how to“ベース&カラー”】
- ベースはグラデーションでカット。えり足はすっきりしたシルエットになるようにカットする。前髪は目の上の長さでカットし、流れが出るようにレイヤーを入れる。さらに、耳周りにも独立したレイヤーを入れて軽い表情に。
- カラーは、9レベルのシースルーベージュをチョイス。赤みを消しながら、透明感や抜け感をプラスした、くすみのない色味。
【how to“スタイリング”】
- ショートでもしっかりケアすることで毛先のおさまりがよくなり、美スタイルをつくるベースとなるので、ドライ前に洗い流さないタイプのトリートメントを塗布。その後、自然な立ち上がりになるように根元をこすりながら、ドライヤーで乾かす。
- 完全にドライしたら、柔らかい質感で束感をつくるソフトワックスを毛先中心に全体的に揉み込む。
担当サロン:MINX 原宿店(ミンクス ハラジュクテン) 川渕恭兵さん
もみあげの「後れ毛」でかわいくなるアレンジ【5選】
【1】おしゃれな後れ毛はもみあげがポイント!
Q.しゃれた後れ毛の作り方を教えてください!
「田中みな実さんのような後れ毛に憧れますが不器用でできません。」(美的クラブ 風間りおさん)
A.引き出した後のひと手間でぐんと見違えます
「たくさんの後れ毛を出すスタイルはプロでもバランスが難しいし、失敗するとだらしなくのでおすすめしません。後れ毛は少量でもちゃんと手を加えるとぐんとしゃれ見えするので、もみあげだけで清潔感のある感じに仕上げるのが◎です」(佐川さん)
お手本はコレ!S字カーブを描くもみあげで顔の横に空間ができ小顔効果も!
\How to/
STEP1:結ぶ前にもみあげを細く引き出す
ヘアアレンジのゴムで結ぶ前の段階で、耳前のもみあげの毛を一筋、ごく細い毛束で引き出しておく。
STEP2:アイロンで真横にクセをつける
ストレートアイロンで、もみあげの根元近くを挟み、真横にくせづける。アイロンはできればプレート細めのミニアイロンで、低温でサラッとくせがつけばOK!火傷に注意。
STEP3:S字カーブを作る
そのままS字を描くようにゆっくりと滑らせ、毛先付近でもう一度、真横にくせづける。
STEP4:ワックススプレーを指にひと吹き
人差し指の指先にワックススプレーをシュッとひと吹き。濡れたのがわかるくらいが適量。
STEP5:指でこすり合わせながら後れ毛にワックスをつける
ワックススプレーを吹きかけた人さし指と親指の指先をこすり合わせて軽くもみあげを挟んで滑らせ、なじませる。
STEP6:S字の形をなぞりながらくせづけ
2本の指で挟みながらもう一度、S字の形をなぞるようにしてくせづける。極細の毛束に散らして、完成。
【2】タイトなひとつ結びももみあげで女性らしく


ヘア&メイク
サカノマリエさん
\How to/
STEP1:センター分けにしてから髪表面を撫でつけるようにブラッシング
「すっきりと見えるように、髪の分け目をセンターできっちりと分けます。そのあと、髪の表面を撫でつけるようにブラッシングして、タイトな印象にします」(サカノさん/以下「」内同)
「サイドの髪もトップと同じように撫でつけるようにブラッシングを。ブラッシングしたところを反対の手のひらで抑えると、髪の広がりが落ち着きます」
STEP2:ヘアゴムで結ぶ前にもみあげを出す
「後ろの髪をひとつにまとめたら、ヘアゴムで結ぶ前にもみあげを少しだけ引き出しておきます。ひとつ結びに女らしいエッセンスが加わります」
STEP3:襟足ギリギリの低い位置で髪を結ぶ
「ヘアゴムで髪をひとまとめに。襟足ギリギリの低い位置で結ぶと、髪のボリュームが抑えられます」
STEP4:ヘアゴムの上からスカーフを巻きつけていく
「STEP3で結んだヘアゴムの上に、スカーフを巻き、毛束の途中まで巻きつけていきます」
「巻きつけ終えたら、スカーフを毛束の表面で固結びに」
STEP5:もみあげにヘアワックスをつける
「STEP2で引き出したもみあげに、極少量のヘアワックスをつけて動きをつけます」
完成!
タイトにまとまって、すっきりと大人っぽい。正面からでも見えるスカーフの先がアクセントになって、シンプルなヘアアレンジがおしゃれに。
後ろから見ると…
スカーフのおかげで毛束のボリュームが抑えられて、後ろ姿もすっきり。
黒ベースのスカーフなら、スカーフ初心者でも取り入れやすい。
【3】多めの後れ毛がかわいいカチューシャアレンジ


acca 伊勢丹 新宿店 店長
野田さつきさん
STEP1:もみあげを多めに残してサイドの髪を後ろに
「今っぽいカチューシャ使いをするなら、カチューシャで髪を動かして留めるのではなく、ある程度スタイルを作っておき、カチューシャはのせるだけにするのがコツ。フェースラインをカバーするために、もみあげを多めに取っておきます」(野田さん/以下「」内同)
STEP2:前髪を持ち上げながらカチューシャをつける
「カチューシャをするときは、前髪を上げてすっきりさせると大人っぽくなるので、前髪の束を後ろに持っていきながら、カチューシャで抑えます。カチューシャを2本つけるので、1本目は耳の真上につけるとバランスが◎」
STEP3:2本目のカチューシャを少し手前にオン
「2本目のカチューシャは、1本目よりも1cmほど手前につけます。間隔を空けることで髪をしっかり抑えることができ、今っぽい幅広風のカチューシャに見せることもできます」
STEP4:ヘアオイルで前髪の後れ毛ともみあげに動きをつける
「前髪の後れ毛ともみあげが自然とつながるように、ヘアオイルをなじませながら動きを出します。顔まわりに動きのある毛束があると、フェースラインが目立ちにくくなります」
完成。
おでこを出すことで、すっきりとしたカチューシャスタイルに。前髪の後れ毛からつなげたもみあげのラインが自然なシャドーの役割を果たし、“おでこ見せ”しても顔の丸みが気になりません。
【4】マニッシュなまとめ髪はもみあげの後れ毛がアクセントに


tricca Daikanyama トップスタイリスト
小走祥菜さん
\How to/
STEP1:前髪~後頭部にミックスしたグリースとオイル
「短い髪をすっきりとひとまとめにするために、メンズ用のグリースに、ヘアオイルを1:1で混ぜ合わせたスタイリング剤を使います。グリースはメンズ用ですが、ホールド力が高くてツヤ感も出るので、今っぽい質感を作るのにぴったり。ヘアオイルを加えると、髪になじませやすくなります」(小走さん/以下「」内同)
STEP2:前髪にスタイリング剤をなでつけてオールバックに
「STEP1で混ぜ合わせたグリースとヘアオイルを手のひらに広げ、前髪をかきあげてからなでつけます」
STEP3:後頭部の髪にはもみこんでふわっとさせる
「STEP2で手のひらに残ったスタイリング剤を、後頭部にもつけます。後頭部はペタッとさせたくないので、もみこむようにつけて、ふわっとさせます」
STEP4:もみあげを出して女らしく
「髪をひとまとめに結ぶ前に、もみあげを少し出しておきます。これがタイトなオールバックでも女らしくさせるコツです」
STEP5:結んだ毛先にバームで動きを出す
「髪をヘアゴムでひとまとめに結んだら、毛先にバームをつけて動きを出します。手のひらにバームを広げ、片手で結び目を押さえて、もう片方の手で毛先を握るようにもみ込みます」
完成。
程よいウェット感と、もみあげのおくれ毛が女らしい。クセ毛で広がりやすい髪質とは思えない、すっきりとしたマニッシュなひとまとめ髪に。
サイドから見ると…
後頭部はグリースとヘアオイルを混ぜたスタイリング剤をもみこんでふわっとさせたおかげで、立体感のある仕上がりに。 短い前髪が少し浮いても、グリースのホールド力でくずれ落ちる心配はナシ。
【5】オールバックに色気を加えるもみあげの出し方


ヘアサロンchobbi スタイリスト
wacoさん
Point
「かっちり固めたオールバックは色気不足になるので、トップはふんわりとさせながら後ろに流すようにしています。直毛すぎて動きが出にくい髪質ですが、スタイリング剤とドライヤーがあれば、オールバックは可能!」(wacoさん/以下「」内同)STEP1:髪全体にバームとオイルを混ぜてなじませる
「髪に動きをつけやすくするために、バームとオイルを1:1で混ぜたスタイリング剤を全体になじませます。オイルだけだとバーコードのように髪が割れてしまいやすいので、ワックスを混ぜて、ツヤと毛束感を出します」
STEP2:毛先を内巻きにして女らしさを出す
「オールバックは襟足部分がくびれていて毛先が外ハネになるのが一般的ですが、女らしさを出すために、私は毛先を軽く内巻きに。コテで手首を返すくらい、軽く巻いて、柔らかな印象にします」
STEP3:ドライヤーでしっかりとオールバックに
「手ぐしで前髪とサイドの髪を後ろにとかしながら、ドライヤーを当ててオールバックのスタイルに。仕上げに冷風を当てると、しっかり後ろに流れます」
STEP4:もみあげを出して色っぽさのエッセンスに
「サイドの髪を全部後ろに流すとすっきりとしますが、髪が少し耳にかかるだけで色気も出る気が。少しだけ毛束を耳前に持ってきます」
STEP5:トップのふわふわとした毛を抑える
「トップからふわふわと飛び出す毛は抑えた方がすっきりと見えるので、マスカラ型のジェルでピンポイントに抑えていきます」
完成。ふんわりとしたトップと内巻きの毛先で、柔らかなオールバックスタイルに。バームとオイルで出したツヤ感と動きのあるスタイルが、女性らしさをバックアップ。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。