前髪のくせをなんとかしたい!プロがお悩み解消になるスタイリングテクを伝授

前髪に関するお悩みに髪のプロが回答!スタイリングテクを教えてくれました。直らないときに使えるおしゃれなスタイリング方法や生えぐせを活かせるおすすめのヘアスタイルもお届けします。
プロが回答!前髪のお悩み【Q&A】
顔周りの髪は顔のフレームとも言われ、顔の骨格カバーはもちろん雰囲気作りにも大きな役割を果たしています。正面から見たときにいちばん目がいく部分でもあるので、相手の印象に残りやすいパーツでもあります。
そんな大事な前髪(や後れ毛)ですが、意外と理想どおりの形にならずスタイリングに苦労するところ。前髪が決まるとヘアスタイル全体が決まったも同然ですし、やっぱり前髪が素敵なら自分のテンションも上がるもの。
そこで、みんなから寄せられた前髪に関するお悩みや疑問を、THE GARDEN TOKYOのKOMAKIさんにぶつけてみました。プロが教えるスタイリングテクニック、さっそく取り入れてみましょう!
うぶ毛がくるくるしていてシースルーバングがうまく作れない
Q:前髪の内側のうぶ毛がくるくるしていてシースルーバングがうまく作れません。どうしたら上手にできますか?
A:アイロンでまっすぐにしてから熱を冷まします
「やっぱり、くるくるを直すのにストレートアイロンは欠かせません。でも、ただストレートアイロンを通すだけではまたすぐうねりが出てしまうので、アイロン前にベース剤をつけることとアイロンの熱をしっかり冷ますことでくずれにくいシースルーバングにします」(KOMAKIさん・以下「」内同)
【HOW TO】
STEP1:前髪にアイロン前のベース剤をつけておく。つけすぎるとベタつきの原因になるので、スプレーなど軽めのタイプを選んでシュッと薄めに塗布する。
STEP2:髪の根元から、しっかりストレートアイロンを通す。150℃くらいに設定し、毛先は内巻きにせずスッと下へ通すだけに。
STEP3:ドライヤーの冷風を当てて、アイロンの熱を冷ます。髪は乾くときに形が作られるため、一度熱したものを冷まして形をキープ。これでくずれにくくなる。最後にコームでとかしてサラッと仕上げる。
おでこにペタッと髪が貼りつく
Q:前髪に縮毛矯正をかけているのですが、たまにおでこにペタッと貼りついてしまいます。こうならないためのスタイリング方法は?
A:カーラーで根元をフワッと浮かせます
「アイロンを使わないので失敗しにくく、ちゃんとクセをつけることができるのがマジックカーラーです。熱を与えてから冷ますという工程を行うことで、一度つけたクセが取れにくくなり作ったスタイルが長続きします。マジックカーラーの太さは前髪の長さに合うものがいいですが(前髪が短ければ細め、長ければ太め)、あまり細いと前髪がくるんとしすぎてしまうので、中太〜太めのものを選ぶといいかもしれません」
【HOW TO】
STEP1:前髪の内側にベース剤をつけておく。このひと手間で前髪の形がくずれにくくなる。太めのマジックカーラーを、前髪の毛先から根元まで巻き上げる。根元もフワッとさせたいので、根元が水平になる位置まで巻いて。
STEP2:マジックカーラーを巻いた上からドライヤーの温風を当て、その後冷風を当てて冷ます。こうすることでクセが取れにくくなる。
STEP3:上からキープスプレーを軽く吹きつけ、水分が飛んだらマジックカーラーをゆっくりと外す。
担当サロン:THE GARDEN Tokyo(ガーデン トウキョウ)
ぱっくり分れてします
Q:ぱっくり分かれた前髪の直し方は?
A:根元を濡らさないと直りません
「小手先で直すより、根元までしっかり濡らしてドライヤーで乾かすのが近道です。そしてベースから、なりたい前髪の形に整えるのが得策。『ふんわり見せたい』『浮きを抑えたい』お直しは乾かし方の工夫を」
【HOW TO】
ふんわり見せたい場合は根元を立たせる。
浮く場合は根元を押さえる。
担当サロン:THE GARDEN Tokyo(ガーデン トウキョウ)
ぱっくり&うねりぐせを直す前髪レスキュー法
前髪のぱっくり割れをすぐに直すには? うねりぐせが直らないときに使えるテクは?
朝起きたら前髪がぱっくり!すぐに直す方法
根元から濡らしてお助けツールでレスキュー。
「寝ぐせは髪を濡らしても直りません。根元と頭皮を濡らしてしっかりくせを取ってから、スタイリングを。前髪に簡単に丸みがつけられるアイテムを取り入れると、スタイリングが楽ちんです」(谷口さん・以下「」内同)
【HOW TO】
STEP1:根元をこすって乾かす
前髪全体の根元を濡らし、頭皮をこすりながらドライヤーで乾かす。こうすることでくせが根元からリセットされ、ぱっくり割れが解消!
STEP2:便利ツールで丸みを
便利なブラシやカーラーを使い、前髪を軽く内巻きにしてふんわりさせる。もちろん、マジックカーラーやアイロンを使ってもOK。
STEP3:根元を固める
再度ぱっくり割れないようにするための毛流れキープは、ドライ系のスプレーを根元に吹きつけておくのがポイント。指で前髪を押さえて根元にシュッと!
うねりぐせが直らないときに使えるアイロンを使ったパーマ風セット
うねりぐせが直らないときに使えるテクは、タテ巻きにしてパーマ風に!
「発想の転換で、うねりを味方に!前髪の毛束を少しずつ取ってランダムに巻くことで、遊びのある毛流れができます。スタイリング剤は軽く固まるスプレーが最適」
【HOW TO】
STEP1:アイロンでタテ巻き
ひとつまみの毛束を取り、アイロンをタテに使ってランダムに巻く。サイドバングも巻いたら、根元をこすってカールを散らす。
STEP2:スプレーをシュッ
前髪の根元を持ち上げ空気を含ませるようにして、手ぐしの通るキープスプレーをつける。缶を振りながら吹きつけるとムラになりにくい。
担当サロン:K-two GINZA
生えぐせを活かせるヘアスタイル【2選】
【1】かき上げ風前髪のロブレイヤー
ロブヘアに軽さが欲しいなら、今季は顔まわりレイヤーがおすすめ。骨格に合わせて入れているので、動きを出しつつフェイスラインをカバー。小顔効果も発揮します。また、気になる前髪の生えグセは、活かしてかき上げ風に仕上げればストレスを軽減できます。スタイリングで前髪はストレートタッチ、顔まわりは内巻きとカール感にメリハリをつけるのもポイント。
【how to“ベース&カラー”】
カットベースはあご下5cmのロブ。骨格に合わせたフェイスレイヤーを入れて、動きを出しながら小顔見せも。前髪は生えグセを修正できるよう長めにつくります。
ヘアカラーは7レベルのアッシュグレージュをセレクト。赤みをしっかり打ち消すもののベージュの透明感や肌映りのよさはそのまま。ややくすみ感はありますが、深みがあり落ち着いた印象を与えます。
【how to“スタイリング”】
全体はストレートアイロンでストレートに、顔まわりは32mmで内巻きワンカールにすることで、メリハリのある仕上がりに。スタイリング剤は束感メイクができるバームを使います。全体にさらっとなじませ、エアリー感が出るように仕上げたら出来上がり。
担当サロン:MINX harajuku(ミンクス ハラジュク) 森泉果空さん
【2】ストレスフリーな極薄シースルーバングのロング
こなれ感+レイヤーの“こなレイヤー”が魅力のロングスタイル。ワンカール巻くだけで、ふわっと揺れるナチュラルな動きが作れ、大人の雰囲気を演出します。前髪を作りたいけど、生えぐせや分かれぐせがあるから……、という人にこそチャレンジして欲しいのが極薄のシースルーバング。生えぐせを活かせ、ストレスフリーで前髪を作った人からは喜びの声が続出だとか!
【how to“ベース&カラー”】
カットベースを胸ラインでカットし、全体にローレイヤーを入れます。おくれ毛を兼ねるもみ上げは、あご下2cmでカットします。前髪は眉下の長さで薄めにカット。極薄く作ることで、前髪の生えぐせを活かすことができます。
カラーは透明感をプラスするラベンダーグレージュを6レベルで。黄色っぽさを打ち消し、ほんのりモードな印象に。秋冬のカラーにもぴったりです。
【how to“スタイリング”】
スタイリングは、上下を2ブロックに分けてから、それぞれを32mmのアイロンで毛先をワンカール。トップは髪を真上に引き出しワンカール巻くとふわっとした動きを作れます。軽めをオイルを全体になじませたら出来上がり。
担当サロン:grico(グリコ) 原田直美さん
顔周りのうねりを抑える細カチューシャアレンジ
梅雨の髪のお悩みは旬ヘアアクセを使って解決♪簡単アレンジをご紹介します。
生え際のうねりが気になるときは、カチューシャでアップにしてしまいましょう。前髪があるより、断然大人っぽくてヘルシーな印象!カジュアル見せできる細いタイプが、取り入れやすいです。
【HOW TO】
STEP1:ヘアワックスでオールバックに。
STEP2:カチューシャを生え際より数cm後ろにつける。
STEP3:生え際の髪を指で少しずつつまみ出す。耳前お後れ毛も忘れずに。
【SIDE】
担当サロン:K-two GINZA
そもそもくせの原因って何?をおさらい!

美容エディター・毛髪診断士
伊熊奈美さん
本誌をはじめ、女性誌などで美容記事を編集・執筆。毛髪科学に基づいたヘアケア知識をリアルな生活に取り入れやすく提案。講演活動も行う。著書に『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』がある。
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先天的なものと後天的なものがある
クセ毛は遺伝による先天的なものと、加齢や、それに伴うホルモンバランスの乱れによる後天的なものがあります。グラン世代のお悩みの多くは、加齢による髪質変化から発生する後天的クセ毛。血流の悪さやコラーゲンの減少などで頭皮に弾力がなくなると、毛穴が歪んでクセ毛になりやすいといわれています。
髪の内部構造の乱れも原因に
また出産、更年期、閉経といったホルモン値が大きく揺らぐ時期をきっかけにうねりが強くなるケースもあります。クセを引き起こすのは、髪の内部構造の乱れ。通常ならバランス良く存在する、種類の違うコルテックス細胞が偏って配置され、うねりが生じます。こうなると湿気や乾燥など、環境に左右されやすい髪になってしまいます。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
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