「ストレス」と「肌荒れ」の関係性｜メカニズム・スキンケア対策まとめ

現代人と切っても切れない関係のストレス。「ストレス」による皮脂の過剰分泌が、ニキビや毛穴の詰まり、乾燥による肌のくすみを引き起こすなど、「肌荒れ」の原因に！そんなストレスによる肌荒れが起こるメカニズムと、スキンケア対策を紹介します。ストレス解消法もチェック！

ストレスにより肌荒れがおこる「メカニズム」6つのステップ

＼教えてくれたのは…ポーラ ユニバーシティ アカデミア本部ビューティークリエイション学科 学科長　藤本恭子さん／
ポーラのプロフェッショナル教育機関で美容部員の育成や教育コンテンツ開発を担当。接客コミュニケーション研究も行っている。

【1】ストレスは肌細胞を未熟にする

【2】水分量が減る

参考資料：ポーラ提供、ポーラ化成工業研究所調べ

「肌は体の一部。ストレスを感じていると、肌の角層細胞の面積が小さくなって刺激を受けやすくなります。また、ストレスから睡眠不足になると、頬の水分が蒸発しやすいというデータもあります」（藤本さん）

 

【3】“美肌菌”が減少する

「皮膚表面や毛穴の中には、約20種類の常在菌が存在しています。その中でも“美肌菌”と呼ばれるのが、表皮ブドウ球菌。加齢やストレスによって減少し、洗顔や拭き取りケアなどでも失われやすいこの表皮ブドウ球菌を育てるために、エサとなる乳酸菌や糖などの美容成分を肌に与えることが必要です」（近藤さん）

 

【4】皮脂分泌を活性化させる

「現代人は、仕事や人間関係などによるさまざまなストレスを感じながら暮らしています。 ストレスは皮膚の血流を悪化させますが、その状態が続いて肌に栄養が行き届かなくなると、バリア機能が低下。すると、毛穴は皮膚を守ろうとして皮脂を出すのです。 さらに、ストレス自体にも皮脂分泌を活性化させる働きがあります。 皮脂分泌が増えれば毛穴は拡大。分泌された皮脂は皮膚常在菌によって『脂肪酸』に分解され、毛穴に刺激を与えるので、毛穴はさらに大きくなり、赤みを帯びることも」（亀山先生）

 

ストレスや生活習慣によって皮脂が過剰に

ストレスによって肌のバリア機能が乱れたり、ホルモンバランスが変化したりすることで皮脂腺が刺激されると、皮脂分泌が過剰に。毛穴が膨らんで徐々に変形します。睡眠不足や食生活の乱れも皮脂腺を刺激。

皮脂腺が発達した「脂腺性毛包」が多い、鼻や頬の内側の毛穴が開き、赤みを帯びたりも。

【5】毛穴が詰まる

過剰な皮脂が毛穴に詰まり、放置すると黒く

皮脂には、毛穴の中で剥がれた古い角質などが混ざっている。肌の上に留まっていると毛穴の出口付近で固まりやすく、毛穴を詰まらせて「角栓」に。時間がたつと大きくなったり、酸化して黒くなったりする。

 

「睡眠中に肌の代謝は活性化されます。睡眠不足やストレスはサイクルを乱し、古くなった角質が毛穴詰まりにもつながります。寝る前はPC・スマホはやめ、質の良い睡眠を」（小林先生）

 

【6】毛穴の出口がダメージを受け、赤みを伴う場合も

詰まりを溶かすために分解酵素を出す

角栓ができると、毛穴は分泌した皮脂を排出するために詰まりを溶かそうとして、「リパーゼ」という分解酵素を分泌。角栓や皮脂が分解されて「遊離脂肪酸」という刺激物質に変化し、毛穴の出口を攻撃…！

毛穴の出口がダメージを受け、ぽっかり開く

毛穴の出口は、遊離脂肪酸のダメージを受け続けると炎症を起こして削られ、ぽっかり半球状に凹んでしまう。これが鼻や頬の内側に見られる「すり鉢毛穴」。こうなるとお手入れで戻すのは難しい。

ぽっかりと毛穴が開いた状態。遊離脂肪酸によるダメージで、赤みを伴っている場合も多い。

 

肌荒れしやすい2つの「場所」

【1】あご・口元

ほかと比べザラつきがあり汚れや角質がたまりやすいパーツ。またストレス性で胃腸が弱っている場合、ニキビとして肌に影響が出ることも。

 

【2】Uゾーン

頬からあごにかけてのUゾーンは、男性ホルモンの影響を受けやすいエリア。「ストレスを感じると男性ホルモンが分泌され、このエリアの皮脂分泌が促されやすくなります。Uゾーンのニキビが“ストレスニキビ”といわれる所以です」（高瀬先生）

 

4つの「スキンケア対策」

【1】心地よい香りや感触のコスメを使う

肌を揺り動かして巡りを高めるようなマッサージケアや、温度差による刺激で優しく肌に活を入れるケアを。日々のストレスを緩和するために、心地よい香りや感触のコスメを使うのもおすすめ。

巡りを意識して肌のお手入れ
コスメを塗るときは、顔の内から外へと優しく流すように。さらに耳の裏から首筋を通って鎖骨まで流します。朝夕のお手入れにマッサージの手法を取り入れることで、巡りが向上。

滑りを良くするために、コスメは多めに使うのがコツ。

 

【2】湯船につかる

「冷房で冷えると血行が悪くなり、肌の調子もイマイチに。湯船につかると体が温まってストレスも軽減されるので、夏場でもお風呂に入るようにするといいですよ」（藤本さん）

 

【3】ストレス赤み肌を改善する「保湿」＆「鎮静」ケア

オイルでストレスによる肌の炎症やこわばりをほぐす
「朝と夜、乾燥しやすい頬に重点的に塗りました。肌なじみ良く、肌が柔らかくなります」（橋本さん・以下「」内同）

みずみずしく肌を鎮静するジェルクリームで保湿
「しっかり長時間保湿され、メイクノリも良くなるのが実感できました」

【BEFORE】

【AFTER】

「頬に少し乾燥による赤みがあったのですが、鎮静効果のある化粧水とオイル、クリームが効きました！」

 

【4】皮脂コントロール＝水分を与える“うるうるスキンケア

化粧水でヒタヒタに肌を満たす

1：指先から手のひらまで両手全体に化粧水をとる。写真のようにビシャビシャ濡れた見た目が正解。

2：両手全体を使って、顔中にまんべんなく化粧水を広げる。顔全体濡れたように見えるのが正解。

3：指先を駆使して、目の際や小鼻の横など細かい所にも化粧水を。ついていない所がないように。

4：ググっと水分を肌内に押し込むようにハンドプレス。ビシャビシャの水分がなじんだら終わり。

翌朝に肌を触ってみて…
＼ぴたっと吸い付く／

「顔を触って手のひらに一瞬ぴたっと吸いついて離れたら、前夜のケアは正解。水分と油分のバランスがとれた状態です！ このケアを続けて」（有村さん・以下「」内同）

＼ヌルっと滑る／

「鼻周りがテカってヌルヌル指が滑ったら、皮脂が出すぎ。入れ込む水分量を増やし、フタをする乳液やクリームの量を減らして薄塗りにして」

 

2つの「ストレス解消法」

【1】思い切り泣く・物に当たる

「負の感情のデトックスには、思いきり涙を流すのがおすすめ。悔し涙ではなく、あえて“泣ける”映画やドラマ、小説などを選んで、声を出して泣きましょう。また、紙を思いきり破ったり、クッションを殴ったり…物に当たるのも、手っとり早いストレス発散法です」（松村先生）

 

【2】睡眠をとる

私たちはストレスを解消することばかりに目を向けがちですが、実は心の健康に大きな影響を及ぼすのが生活リズムです。仕事が忙しいなどの理由で食事や睡眠の時間が不規則になるとストレスを感じやすくなるので、規則正しい生活を心がけ、特に睡眠をしっかりとることが大切、と織戸先生。

 

ストレスによる肌荒れを改善する「スキンケアアイテム」6選

【1】アユーラ リズムコンセントレートα

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【2】ポーラ（POLA）リンクルショット ジオ セラム［医薬部外品］

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【3】山田養蜂場 アピセラピーコスメティクス ハニーラボ 化粧水

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【4】山田養蜂場 アピセラピーコスメティクス ハニーラボ 発酵蜜エッセンス

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【5】山田養蜂場 アピセラピーコスメティクス ハニーラボ 乳液

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【6】山田養蜂場 アピセラピーコスメティクス ハニーラボ パック

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※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。