お悩み別ケア
2021.9.8

皮膚科医に聞いた「肌荒れの原因別」治し方まとめ|ニキビ、ブツブツ、赤みのない肌に!

肌荒れには、ニキビやブツブツ、赤みなどいくつか種類があり、それぞれ原因別の治し方があります。今回は、皮膚科医で東京イセアクリニック院長の大山希里子先生に肌荒れの原因や治し方について教えてもらいました。原因がわからないとき、ストレスかもしれないときの治す方法についてもご紹介! 記事後半では、肌荒れを治すサプリや市販薬も見ていきます。

赤みやニキビ、ぶつぶつ…肌荒れの原因は?

まずは、症状別に肌荒れの原因についてうかがいました。

東京イセアクリニック 渋谷院院長

皮膚科医 大山希里子先生

赤みの原因

□日焼け
□かぶれ
□毛細血管の拡張
□ほてり
□紅潮(こうちょう)※顔が赤みをおびること
□接触性皮膚炎※皮膚に何らかの物質が触れ刺激になり炎症を起こしたもの
□炎症
□膠原病(こうげんびょう)※全身的に炎症を起こす病気の総称
□熱傷(やけど)

肌の赤みは、日焼けで皮膚が刺激を受けたとき、かぶれたとき、肌の疾患などが原因として挙げられます。

ニキビの原因

□皮脂分泌過剰
□ターンオーバーの乱れ
□ホルモンバランス

ニキビの原因は、肌の性質的に皮脂が多く分泌されたり、不規則な生活習慣が関わっていたりします。

肌にぶつぶつが出る原因(ニキビ以外の場合)

□毛穴の詰まり
□毛穴の炎症
□角層のたまり
□脂腺の増殖
□稗粒腫(はいりゅうしゅ)※顔面の皮膚に発生する角質のかたまり
□汗管腫(かんかんしゅ)※まぶたの下に多発するぶつぶつ
□毛嚢炎(もうのうえん)※毛穴の奥に起こる炎症
□脂腺増殖症(しせんぞうしょくしょう)※顔面にできる黄色っぽく赤みのあるできもの
□湿疹

ニキビ以外で肌にぶつぶつが出るときは、毛穴の詰まりや炎症、角層のたまり、肌の疾患などが考えられます。

肌荒れの原因がわからない…ストレスかもしれないときも皮膚科でOK?

肌荒れの原因がわからないとき、ストレスかもしれないときは、対処法に困りますよね。そんなとき、皮膚科に相談してもいいのでしょうか?

「原因不明の肌荒れやストレスによる肌荒れはよくあります。自己判断せず、肌荒れがひどいのであれば皮膚科へ相談に行きましょう。皮膚科では、問診や皮膚の所見から診断した上で適切な治療を行います」(大山先生 以下「」内同)

大山先生によると、肌荒れのお悩みは皮膚科へ気軽に相談していいそう。肌荒れが気になったら、自己判断せず皮膚科受診を心がけましょう。

頬、おでこ、腕が肌荒れする原因

「頬、おでこ、腕の肌荒れの原因は、さきほど紹介した赤み、ニキビ、ニキビ以外のぶつぶつの原因に該当します。頬やおでこ、腕の肌荒れ症状が赤みなら、日焼けやかぶれ、肌の疾患などが原因です。ニキビなら肌の性質的や生活習慣、ニキビ以外のぶつぶつなら毛穴の詰まりや炎症、角層のたまりなどが考えられます」

「腕の肌荒れについては、遺伝やターンオーバーの乱れ、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん※皮膚の毛穴に大きな発疹がたくさんできる皮膚疾患)、魚鱗癬(ぎょりんせん※先天性異常により、皮膚の表面の各層が非常に厚くなる病気)なども原因になります」

肌荒れでブツブツや赤みが! 対処法の違いについて

かゆいときとかゆくないときの対処法の違いはある?

肌荒れしたとき、肌がかゆい、かゆくないときで対処法は違うそうです。

□かゆいとき
「なるべく掻かない。かゆいところを冷やす、抗アレルギー剤を内服する、市販のかゆみ止めを使っても治らないときは皮膚科へ行きましょう」

□かゆくないとき
「まずは様子を見てください。時間が経っても症状が良くならないときは、皮膚科へ相談しましょう」

肌荒れを治そうと思ったら、肌の状態をきちんと確認することが大切です。どちらの場合でも、症状が良くならないようなら皮膚科受診を検討しましょう。

赤みがあってヒリヒリするときは?

「肌に赤みがあってヒリヒリするときは、その部位を冷やしましょう。冷やすときは肌への刺激にならないよう注意してください。保湿と保護が大切です」

赤みがありヒリヒリする肌荒れの場合でも、かゆいときの対処法と同じく、冷やすことが効果的なようです。肌への刺激も考慮しながらしっかりと冷やし、保湿後しっかり保護してください。

肌荒れを治す方法は? 原因別の治し方

肌荒れの原因別に治す方法をおしえていただきました。

赤みを治すには

【かぶれ、接触性皮膚炎】
「セルフケアの場合は、まず原因除去回避を試みてください。病院では、ステロイド外用の処置をします」

【日焼け】
「セルフケアの場合は、クーリングをしましょう。病院では、炎症が強い場合にステロイド外用の処置をします」

【毛細血管の拡張】
「病院では血管拡張部位にレーザー照射などの処置をします」

【ほてり】
「セルフケア・病院ともに、経過観察になります」

【紅潮】
「病院の場合、発熱を伴えば皮膚感染症を疑い検査を行います」

【膠原病】
「病院では、膠原病の治療を行います」

【熱傷】
「病院の場合、治療は熱傷の深達度によって変わります」

「どの症状の場合でも、セルフケアをする場合はしっかり様子をみてください。増悪するようであれば皮膚科受診しましょう」

ニキビを治すには

【皮脂分泌過剰】
「セルフケアを行う場合は、日常生活を見直す、ホルモンバランスを整える、喫煙をやめる、ストレス軽減、ニキビ肌用の化粧品を使うなどを試してみてください。病院では、ターンオーバーの乱れを改善するピーリングなどを行います。月経の乱れなどがある場合は、婦人科を受診するのも一つの方法です。またニキビは、悪化して瘢痕(はんこん※傷跡の総称)が形成されてしまうと改善が難しくなります。瘢痕を残さないためにも、炎症がある場合は早めの受診がいいでしょう」

肌のぶつぶつを治すには

ニキビ以外の肌のぶつぶつを治す場合を教えていただきました。まずは、病院での治療法を症状別に紹介します。

【毛穴の詰まり】
ディープクレンジング…直接的に症状を治す作用はないが、他の施術の治療効果を上げる
面圧…専用の細いハリで穴を開け、穴に圧をかけ毛穴の詰まりを押し出す
ピーリング…古くなった角質を薬剤で溶かし、肌のターンオーバーを整える

【毛穴の炎症】
抗生物質内服

【角層のたまり】
ピーリング

【脂腺の増殖】
レーザー焼灼…ターンオーバーの正常化を促進し、炎症を鎮静する効果などが期待できる

【稗粒腫】
穿刺圧迫…ハリやレーザーで穿刺して、内容物を押し出す
レーザー焼灼

【汗管腫】
レーザー焼灼など

【毛嚢炎】
抗生物質内服

【脂腺増殖症】
レーザー焼灼

【湿疹】
原因除去回避、外用

大山先生によると、セルフケアに関しては、どの症状においても「触らない」ようにすることが大切なんだそう。上記で紹介したニキビ以外の肌のぶつぶつができた場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

肌荒れを治す化粧水はある?

「肌荒れを治すためには肌荒れの原因を取り除くことが第一ですが、合わせて化粧水を使うのもひとつの方法です。その場合、化粧水がアレルゲン(肌荒れの原因)でない事が明確な上で、刺激の弱いものを選びましょう。肌質や改善したい悩み、年代に合わせた成分を含む化粧水を選んでください」

肌荒れを治す! おすすめの薬&サプリ

肌荒れにおすすめの市販薬

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チョコラBB(R)プラス[第3類医薬品] 60錠

価格容量
¥1,408/¥2,618/¥3,718/¥4,928 60錠/120錠/180錠/250錠

外食や脂っこい食事、夜更かし、ストレスなどで不足しがちなビタミンB2。ビタミンB2が不足すると、正常な肌がつくれなくなります。その結果、肌荒れやニキビなどの肌悩みに…。そんなトラブルを内側からケアしてくれるのが、サプリメント「チョコラBB(R)プラス」!
体の中で直接働く主成分“活性型ビタミンB2”が肌のターンオーバーの正常化を助け、トラブルに負けない肌を目指します。また、肌ケアと疲れケアに効果的なB群(B6やB1など)を配合し、栄養不足をコントロールしてくれるのもポイント!
1日2回飲むだけなので、「忙しくてスキンケアに時間をかけられない」という人も続けられそう!

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ペアA錠[第3類医薬品] 60錠(30日分)

価格容量
¥1,584/¥2,970  60錠(30日分)/120錠(60日分)

不規則な生活で新陳代謝が低下すると、角質や皮脂などの老廃物が毛穴に詰まり、大人ニキビなどの肌あれの原因に。そんな“新陳代謝”に着目したのが「ペアA錠」。
“グルクロノラクトン”“L-システイン”“生薬ヨクイニン”“ビタミンB2&ビタミンB6”の5つの有効成分が新陳代謝を促し、体の内側から肌状態にアプローチします。「いつも同じところにニキビができる!」「食生活が乱れたり、疲れたりすると、すぐニキビができる!」という人におすすめ!錠剤の他、ドリンクも発売中です。

肌荒れにおすすめのサプリ

ディアナチュラ ストロング39 アミノ マルチビタミン&ミネラル
忙しい人の元気チャージに!
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価格容量
¥3,456 (編集部調べ)  300粒 (約100日分)
ディアナチュラ ストロング39 アミノ マルチビタミン&ミネラルの詳細はこちら

市販の薬を買うときの注意点

肌荒れ改善のための市販薬やサプリを買うとき選び方と注意点についても、大山先生に教えていただきました。

「市販のサプリでは、ビタミン剤が肌荒れにいいかもしれません。ただ、サプリメントでビタミンを摂るよりも、バランスの良い食事で摂ることが肌にとっては一番です。市販のサプリを選ぶときの注意点は、どんな成分がどの程度含まれているのか、きちんと理解すること。海外と日本では認可されている含有成分量が異なるので、理解せずに飲むことは避けたほうがいいでしょう」(大山先生)

取材・文/富良野なつき

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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