健康・ヘルスケア
2021.12.2

季節の変わり目…長引く咳は早く受診を! 「咳」から分かる病気のサインとは?

咳にもいろいろな種類がありますが、長引く咳が2週間以上続くものには注意を!すぐにできるセルフケアもご紹介します♪

「体のSOSサイン」、読み取り行動実践ガイド【咳】

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長引く咳は放置せず、なるべく早く受診を!

「咳は、ウイルスや細菌などの異物が気道に入り込んだときに、体外に出そうとして起こる生体防御反応。風邪などウイルスが原因の咳は、新型コロナウイルスを除き、長くても2週間以内に治まります。注意すべきは、それ以上続く咳。喘息や結核など呼吸器系疾患の可能性が高いため、すみやかな検査、治療が必要です」(三島渉先生)

 

こんな症状はSOS!

  • 咳が2週間以上続いている

 

こんな病気のサインかも 百日咳 百日咳菌が呼吸器に付着することで発症する感染症。咳き込むと止まらなくなる。’14年以降、成人で増加。

 
肺結核 結核菌が肺に感染して起こる。咳をしたときに出る飛沫によって他人に感染するため、感染時は隔離が必要。

 
肺炎 細菌やウイルスなどの病原体が肺まで入り込み、感染・増殖して炎症が引き起こされた状態。

 
咳喘息 気道が狭くなり、過敏性が高まってしつこく咳が出る病気。放置すると本格的な喘息に。

 

どこを受診する?

呼吸器内科
咳喘息、肺炎、百日咳など、呼吸の異常や息苦しさのある病気は、気道や肺など呼吸器の疾患を専門に扱う呼吸器内科の受診がおすすめ。

 
耳鼻咽喉科
長引く咳の初診には、耳鼻咽喉科でも。咳に加えてのどの痛みや鼻水、鼻詰まり、声がれなどもある場合は、内科よりも耳鼻咽喉科へ。

 
内科
かかりつけの内科があれば、まずそこへ。咳以外に発熱や胸部痛、頭痛などの症状も出ている場合も、内科を受診しましょう。

 

すぐにできるセルフケア

たんぱく質をしっかりとる

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長引く咳は免疫が低下しているサイン。免疫細胞の材料でもあるたんぱく質をしっかりとって抵抗力のある体作りを。

市販の咳止めを服用する

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短期間であれば、市販の咳止めを利用してOK。ただし2週間咳が止まらないのに市販薬に頼るのはおすすめできません。

 

横浜弘明寺呼吸器内科クリニック 院長

三島 渉先生

 

『美的』2021年12月号掲載
イラスト/macco 構成/つつみゆかり、有田智子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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