健康・ヘルスケア
2021.11.22

食欲低下は病気のサイン!? それぞれの症状を抑えて受診する機関を要チェック!

食欲がないことは大問題!消化器やメンタルトラブルなど数多くの病気のサインかもしれません。症状をチェックして実践に移しましょう。

「体のSOSサイン」、読み取り行動実践ガイド【食欲不振】

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食欲低下は、消化器やメンタルトラブルの兆し

「通常、ヒトはしばらく食事をしていないと血糖値が下がり、胃が収縮し、脳の摂食中枢が刺激されて空腹を感じます。食事をしていないのに食欲がわかないのは、その流れのどこかに不具合が生じている可能性が大。胃や腸など消化器自体の不調や、脳の働きを鈍らせる精神的な問題が潜む可能性が考えられます」(小野先生)

 

こんな症状はSOS!

  • 食欲がない
  • 食事をしていないのに食べたくない

 

こんな病気のサインかも 神経性やせ症 摂食障害のひとつ。やせるために食への行動異常が起こる、いわゆる拒食症。進行すると身体的合併症で命の危険も。

 
うつ病 気持ちの落ち込み、不眠、無気力、罪悪感を感じるといった症状のひとつに食欲低下や急激な体重減少がある。

 
消化器疾患 胃や腸など消化器の不調で腹痛や吐き気などがあると、食欲低下につながる。胃潰瘍などの病気の可能性も。

 
がん 30代の食欲不振ががんによるケースは稀だが、がんによる代謝異常や摂取・消化吸収障害で食欲が低下。

 
甲状腺疾患 体の代謝をつかさどる甲状腺ホルモンの分泌が減ると、代謝が低下。食欲減退も圧倒的に女性に多い。

 
妊娠 妊娠初期はホルモンバランスの変化によってつわりに悩まされる人が多い。食欲不振はその症状のひとつ。

 

どこを受診する?

内分泌内科
食欲不振に加えて、甲状腺の腫れやむくみなどの症状がある場合、全身のホルモンの検査・診断・治療を行う内分泌科あるいは甲状腺科へ。

 
心療内科・精神科
精神的ストレスからの食欲低下や体重の減少が長引く場合は、うつ病など深刻なトラブルへの進行を防ぐため、心療内科・精神科へ。

 
消化器内科
消化器疾患が疑われる際は、消化器内科で腹部エコーや採血、胃カメラなどの検査を行って、異常の有無を確認します。

 

産婦人科・心療内科医

小野陽子先生

 

『美的』2021年12月号掲載
イラスト/macco デザイン/&Y design 構成/つつみゆかり、有田智子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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