【生理】月経期間から読み解く…“女性ホルモンの乱れ”はなぜ起きる?|専門医が詳しく解説
生理の期間が短くても長くても問題が!?女性ホルモンから来る周期の乱れを解説します。
【期間】ダラダラ続く 「過長月経」 、すぐに終わる 「過短月経」 も女性ホルモンの乱れ!?
長く続いても、経血量が少なければ心配なし!
「生理の正常な期間は、 3~7日間 。それより短ければ 『過短月経』 、長いと 『過長月経』 と呼ばれ、何かしら異常を知らせるサインです。ダラダラと続く過長月経は、子宮や卵巣のトラブルだけでなく、血の止まりにくい病気を疑います。ただ、経血の量は多くなく、単に長いだけの場合は、 腟内にたまっている経血が少しずつ排出されている だけなので、心配いりません。逆に、1~2日で終わる出血は、生理ではなく 不正出血 の可能性も。また、生理期間ではないときの短い出血は、多くは 排卵に伴う出血 で、基礎体温をつけていれば、予測が可能。病気ではありません」
過長月経
は
□生理が8日以上続く
過短月経
は
□生理が2日以内で終了
さまざまなトラブルのもと“女性ホルモンの乱れ”はなぜ起きる?
1.過激なダイエット
無理なダイエットは、脳が妊娠できる体ではないと判断して、女性ホルモンの分泌を抑制するため、無排卵や無月経になりやすい。
2.ストレス過多
女性ホルモンは脳の指令で卵巣から分泌されるが、ストレスがかかると、その信号がうまく届かず分泌が乱れ、結果、生理不順に。
3.激しいスポーツ
女性ホルモンはコレステロールから作られているため、ハードなスポーツでBMI18以下に体を絞っている人は、女性ホルモンのバランスが乱れがち。
『美的』2021年6月号掲載
イラスト/田中麻里子 構成/つつみゆかり、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
いずみげんたろう/医学博士。東京大学医学部卒。産婦人科医として経験を積み、米国立環境衛生科学研究所に留学。帰国後、現職に。