健康・ヘルスケア
2021.6.4

【生理のお悩み】経血がレバー状…これって病気? トラブルケア方法を専門医が解決

生理の経血がレバー状の場合、過多月経の可能性も!?専門医の泉玄太郎先生にお話を伺いました。

【質】レバー状の大きな塊は、過多月経のサイン

血液の“サラサラ成分”が機能しないと塊に!

「子宮の壁から内膜が剥がれ落ちて経血となるとき、同時に 『プラスミン』 という血液を固まらせない酵素物質が分泌されます。そのため経血は、 通常サラサラ 。出血量が多いと、プラスミンが若干足りなくて ネバネバ なこともありますが、それも正常の範囲です。ただし、 レバー状の塊が混じっていたら 、経血量が多すぎて、その機能がうまく働いていないことを知らせるサインです。子宮筋腫や子宮腺筋症など、 過多月経の原因となる病気 の可能性もあるので、一度婦人科で 超音波検査 を受けてみることをおすすめします」

 
経血の状態 をCHECK!
□レバー状の塊
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親指の第1関節大以上のレバー状の血の塊が出る。ナプキン交換の度に血の塊が見られるのは、過多月経のサイン。

□ネバネバ
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ネバネバとした、粘度が高めの経血。血の塊が混ざっていなければ健康的。ごく小さい塊がたまに出るのは正常の範囲。

□サラサラ
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健康的な経血は、サラサラとした液状で、濃度が均一。ナプキンに吸収されやすいので、生理時の不快感が少ない。

量や質のトラブルケアは…

低用量ピルで経血量をコントロール

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「子宮内膜はエストロゲンの働きで厚くなり、プロゲステロンの働きで安定化します。過多月経はそのバランスの乱れを知らせる一症状。低用量ピルでホルモン値をコントロールすることで、症状を軽減できます」

 

栄養バランスの良い食事を心掛けて

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栄養の偏った食事は、女性ホルモンのバランスを乱す一因。単品は避け、主食、主菜、副菜のそろった食事を心掛けましょう。海藻など、鉄分の多い食品も積極的に取り入れて。

 

東京大学医学部附属病院 女性診療科・産科助教

泉 玄太郎先生

 

『美的』2021年6月号掲載
イラスト/田中麻里子 構成/つつみゆかり、有田智子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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