妊活中なのに妊娠できない!1年以上できなかったら?|美的世代の妊活プラン
日本女性の初産年齢は平均で30.7歳(2016年・厚生労働省の資料より)、美的世代のど真ん中です。産む・産まないの選択を自由に出来るようにするためにも知っておいてもらいたいことがあります。妊活中の女性が見直すべきポイントを、産婦人科医の宋 美玄先生と共に考えます!
ただ今、妊活中!いろいろ頑張っているのに、妊娠できない
A子(34歳)のケース
「結婚してすぐにできると思っていたのに、まだ…」
「できれば自然に授かりたい…」
「妊活に良さげなこといろいろ挑戦中!」
「基礎体温もつけているし…」
「今日排卵日だから早く帰ってきてね!」
「あ、生理遅れてる!できたかも!?」
「またダメだった…」
1年以上できなかったら、自己流の妊活よりも病院での検査が先!
「一般的に、結婚してそれなりに性交渉をしていれば約85%が1年以内に妊娠します。1年以上妊娠できない場合は、不妊症と定義されています。自然に授かりたくて自分で妊活情報を調べ、あれこれ試す気持ちはわかりますが、食べ物や生活習慣を変えたところで、妊娠しやすくなることはありません。卵管が塞がっていたり、排卵していなかったり、あるいはパートナーの精子の問題だったり…不妊の原因はほかにあるかもしれないのです。とにかくまずは婦人科で診察や血液検査を受けて、原因を探ることが大切。不妊治療に進むかどうかはそれからの判断です。
また、妊活にまじめに取り組んでいる女性程、基礎体温表や排卵予測検査薬で排卵日を特定してパートナーにセックスを強要するケースが多く、これも要注意。そこでわかる排卵日はあくまでも目安であって、厳密ではありません。男性にとって、排卵日だけの“義務セックス”はプレッシャー。逆効果になる可能性もあります。妊娠はパートナーとの連携プレーです。ふたりでよく話し合って進めることが肝心です」(宋先生)
Dr.宋’s CHECK!見直しポイントはココ!
□ 食事の内容や運動は妊娠に直結しない
□ 基礎体温で排卵日の限定はできない
□ 排卵予想日だけのSEXでうまく授かる可能性は少
□ 妊娠以前に婦人科の病気チェックが必須
『美的』2021年2月号掲載
イラスト/itabamoe 構成/つつみゆかり
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
そん みひょん/大阪大学医学部卒。 川崎医科大学医学研究科博士課程修了。’17年「丸の内の森レディースクリニック」を開業。近著に『医者が教える女体大全』(ダイヤモンド社)。