香りの効果は飲み薬より早いってホント?真相を植物療法士の星野啓太さんに直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は“香りの効果”について。「コロナ疲れ」や「夏季うつ」などの体の不調にも効果があると言われる香りの効果。香りは脳にダイレクトに届くから体の不調にも飲み薬より効果が早いってホント? 精油が心身に与える影響について日々、研究を重ねている植物療法士の星野啓太さんにお答えいただきます。
- Q:香りの効果は飲み薬より早いってホント?
- 香りが脳へ届くメカニズムとは…
- 香り効果を試したい不調とは?
Q:香りの効果は飲み薬より早いってホント?
疲労やストレス、季節性うつなどでも起こる不眠や食欲低下、気分の落ち込みなどの体の不調。そんなとき、香りを嗅ぐことで薬を飲むより早く不調を改善できるというウワサが。これって本当でしょうか? さっそく、この疑問を星野さんに聞いてみました!
A:ホント
「すべてとはいえませんが、不調の種類や原因によっては、飲み薬より早く改善が感じられる可能性があります」(星野啓太さん・以下「」内同)
香りが脳へ届くメカニズムとは…
「香りは数十〜数百の香り成分の集合体です。それぞれの成分が鼻にある香りセンサーと結びつくことで電気信号に変換され、本能や感情を司る脳の部分に伝わります。その結果、身体の司令塔と呼ばれる視床下部や脳下垂体が反応し、身体の健康をつくる自律神経やホルモン系にはたらきかけます。その時間は1.5秒とも言われていて、香りが身体へ与える影響も早いと言えますね。もちろん、お薬のほうが早く効くというケースもありますから、香りと飲み薬、使い分ける必要はありますが、飲み薬に頼りたくないなどとというときには、試してみる価値はあると思います」
香り効果を試したい不調とは?
「例えば自律神経のバランスによる不調。上で説明した通り、香りの成分が脳に届くまでの時間は1.5秒。自律神経への効果も瞬時に発生すると考えれば、飲み薬より早い可能性があります。」
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
「THE PUBLIC ORGANIC」、「ARGELAN」を企画開発。精油が心身に与える影響を研究、植物の持つ可能性を追求する。AMPP認定マスターフィトテラピスト。
■カラーズ株式会社