健康・ヘルスケア
2020.8.19

41度超えも…!夏バテせずに猛暑を乗り切るにはどうしたらいい?【女医に訊く#121】

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お盆を過ぎましたが、全国的に猛烈な暑さが続いています。8月17日の最高気温は、静岡県浜松市で41.1℃。国内の史上最高気温に2年ぶりに並びました。この過酷な残暑をバテずに乗り切るにはどうしたらいいか、内科医の石原新菜先生にお話をうかがいました。

冷たいものばかりを食べ続けると夏バテしやすい!?

暑い日が続くと、そうめんや冷や麦、すいか、アイスクリームなど、冷たいものばかり食べていませんか? 冷たいものばかりを食べ続けると胃腸の働きが弱まり、食欲不振=夏バテにつながるため注意が必要です。

「まずは薬味を使ってほしいですね」と語るのは、内科医の石原新菜先生。薬味とは、料理に添えることで味を引き立てる調味料の一種。わさび、生姜、ネギ、しそ、みょうが、大根、などが使われます。

「胡椒やシナモンなどのスパイスもそうですが、薬味には胃腸の働きを助けて、消化吸収を良くする働きがあります。しかも、全身の血流を良くしてくれるから、冷房による冷え対策にもいいですよ」(石原先生)

夏バテしないために、食べた方がいいものはありますか?

「おすすめは味噌汁。味噌汁はビタミンやミネラルも豊富なうえ、アミノ酸の状態でタンパク質源が摂れるんですよ。野菜をいっぱい入れれば、おかずにもなりますから、毎日飲んでいただきたいですね」と石原先生。

また、豚肉や枝豆、卵など、ビタミンB1を多く含む食品もおすすめ。ビタミンB1が糖分をエネルギーに変えるため、疲労回復や夏バテ予防に効果が期待できるといいます。

「ビタミンB1はアリシンと結びつくと、体の中でアリチアミンという疲れの改善にすぐれた効果を発揮する物質に変化します。アリシンはタマネギやネギ、ニンニクなどに含まれていますから、一緒に食べるといいでしょう」(石原先生)

夏も湯船に浸かった方がいい理由とは?

前回もお伝えしたとおり、現代人の夏バテの原因は内臓冷え。夏バテ予防には、内臓を冷やさないことも大切です。

「冷房の効いた室内では腹巻きをして、夜は必ず湯船に浸かってほしいですね。本当は40℃のお湯に15分ぐらい入ってほしいですが、面倒なら5分でも10分でもいい。内臓も温まりますし、筋肉もほぐれてリラックスできますから、良い睡眠も得られます」(石原先生)

良質な睡眠は感染症予防にも有効です。164人のボランティアを集めて行われた米国の研究によると、1晩の睡眠時間が6時間未満だった人は、7時間を越える睡眠を取っていた人に比べて、風邪にかかる確率が4.2倍、5時間未満の人は4.5倍高いことが判明したのです。

「新型コロナウイルスも風邪の一種だと考えられていますから、元気に過ごすためには6時間以上の睡眠が必要だと考えられます。今はまだ、ワクチンも特効薬もないわけですから、健康的な生活を送ることで免疫力を高めておきましょう」(石原先生)

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内科医
石原新菜先生
イシハラクリニック副院長。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。2006年帝京大学医学部卒業後、同大学病院の研修医を経て、父・石原結城實のクリニックへ。漢方医学を中心にさまざまな病気の治療に当たる。『やせる、不調が消える 読む冷えとり』(主婦の友社)など、冷え、ショウガに関する著書多数。■イシハラクリニック

文/清瀧流美 撮影/フカヤマノリユキ

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