健康・ヘルスケア
2020.4.20

熱いお風呂は疲れが取れないってホント?真相をプロの直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

A:本当です!

「お湯の温度が高すぎるか、あるいは長く入り過ぎてしまうと、入浴後に疲れを感じることがあります。入浴時間の目安は額が汗ばむくらいです。また、その疲れは、“のぼせ”によるものかもしれませんので、入浴後に体が重く感じる、疲れてしまったという場合には、水分補給を行い、脱水症状に注意しましょう」(石澤太市氏・以下「」内同)

熱すぎるお湯は疲れが取れにくい

「疲れを取るためには、ぬるめのお湯にゆっくり入りましょう。副交感神経が優位になり、リラックスすることができますよ。反対に熱いお湯は交感神経が優位になり覚醒感が高まるので、入浴後にもうひと頑張りしたいときには熱めのお湯に短く入れば気分はリフレッシュできます。しかし、熱すぎるお湯は、体への負荷が大きくなるだけでなく、ヒリヒリ感や入浴後の皮膚の乾燥など、皮膚に対しても好ましくないということを覚えておいてください。

体が冷えているときなどにも、熱いお湯に浸かりたくなるかもしれませんね。しかし、熱いお湯に浸かれば体温も瞬時に上がりますが、冷めるのも早いため、ポカポカ状態が長くは続きません。年齢とともに体が温まりにくくなる傾向があるため、つい熱めのお湯にしたくなりますが、体への負担が大きく、入浴事故にもつながりますので気をつけたいところです」

適した温度はぬるめの約40度

「バスクリンの研究によると、疲れを取るための入浴でしたら、お湯の温度は40度くらいがいいでしょう。そのお湯に10〜15分ほど浸かると疲れが取れやすくなります。また、運動をしたあと翌日に筋肉痛を残さないための入浴でしたら、さらにぬるめの約39度のお湯にじっくりつかってみてください。血行がよくなり、血液中に溜まった疲労物質が排出されますよ。睡眠の質も良くなり、起床時の気分(覚醒感)や疲労回復も期待できます」

より疲れを和らげたいのなら入浴剤もおすすめ!

「入浴剤を使うと、さら湯よりもさらに血行が促進され、疲れを和らげることができます。入浴剤は香りが良いことも大きな特徴のひとつです。

入浴剤の香りには、種々の特長があります。ファミリータイプの入浴剤では、“ゆずの香り”や“バラの香り”などの、子供から大人まで分かりやすく、なじみやすいシンプルな香りが好まれます。オレンジオイルやレモンオイルはシトラス系のトップノートとして代表的な香りですが、長時間保存するためにフローラル系の香りをミドルノートに、ウッディ系の香りをラストノートとして組み合わせます。フレグランスタイプの入浴剤は、香水の様な都会的でおしゃれな香りで設計されます。ジャスミンやローズをミドルノートに用い、ラストノートの“ムスク”や“アンバー”は、特にフレグランスを特長づけます。

さまざまな香りの入浴剤がありますが、直感的に好きな香りを選ぶのが一番リラックスできるはずです。また、日ごとに違う香りの入浴剤を使って、気分に変化を与えるのも楽しいでしょう。1日の疲れを癒すバスタイム、好きな香りでくつろいでくださいね。入浴剤の香りの有無が、起床時の疲労回復感に影響を及ぼすことも実証されていますよ」

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株式会社バスクリン
石澤太市

株式会社バスクリン製品開発部開発4グループグループ長。博士(薬学)、温泉入浴指導員、高齢者入浴アドバイザーの資格をもち、入浴や入浴剤の有用性研究に従事。

バスクリン公式サイト
公式オンラインショップ

文/野邑みえ(all the way)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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