肌トラブルは「肝臓の疲れ」が原因かも!?肝臓と肌の関係を美容皮膚科医が解説【美的GRAND】
毎日スキンケアを頑張っても、青ぐすみ、黄ぐすみ、シミが消えない…それって実は肝臓の疲れが原因なんです。美肌の臓器とも言われている肝臓の働きについて美容皮膚科医の高瀬聡子先生に教えていただきました。内側から美肌を作る肝ケア講座スタート♪
あなたの肝臓は大丈夫?当てはまるものにチェックを!
□疲れがなかなか抜けない
□いつもストレスを感じている
□食べすぎてしまうことが多い
□脂っこいものが好き
□加工食品を頻繁にとる
□睡眠時間が短い
□運動習慣がない
□皮膚がかゆい
□足がむくみやすい
□週5日以上アルコールを飲む
チェックの数が多いほど、あなたの肝臓は疲れ気味!
3つ以上チェックがついたら、今すぐ食事や生活習慣の見直しを!
多忙な現代女性は肝臓機能低下のリスクが大!その5大要因とは?
1.過労
働きすぎ、頑張りすぎなど、40代以降の体に無理を強いる生活は肝臓への負担が大。肝臓疲労の原因に。
2.睡眠不足
睡眠中は肝臓の休息時間。 睡眠時間が短いと、肝臓はオーバーワークとなり、なかなか疲れが抜けない。
3.ストレス
ストレスによる自律神経の乱れは肝臓にとっても高ストレス。スムースな代謝や解毒が妨げられる要因に。
4.運動不足
運動習慣がなく消費エネルギーが少ない場合、中性脂肪が肝臓にたまりやすく、脂肪肝になるリスクが大。
5.暴飲暴食
食品に含まれる添加物やアルコールなどの有害物質を多量に摂取すると、肝臓が解毒のために疲労困憊。
肝臓と肌には密接な関係が!
肝臓を元気にすれば、肌の濁りはおのずと消える!
「よく“肌は内臓の鏡”といわれますが、まさに肝臓も肌のコンディションを左右する重要な臓器のひとつ。特に40代以降の女性は、肝臓の疲れが肌トラブルとなって表面化しやすい世代です」とは、美容皮膚科医として多くの女性の肌を診てきた高瀬聡子先生。そのメカニズムは…。
「肝臓の主な働きは『代謝』『解毒』『エネルギーの貯蔵』『胆汁生成』の4つ。特に肌と深い関わりをもっているのが『代謝』と『解毒』です。肝臓疲労によって代謝が低下すると、肌のターンオーバーも乱れて古い角質が蓄積。シミやくすみの要因になります。また、肝臓の解毒機能が弱まると体内に老廃物がたまりやすくなるため、むくみ、便秘、ひいては肌荒れや吹き出物に。さらに、肝臓機能が低下するとたんぱく質(アルブミン)の合成力が衰えて、血流が低下し、糖化が進んで、肌のくすみ感が増すのです。こうしたトラブルは、放っておくとなかなか改善しにくいタイプのシミ、シワ、たるみに進行しがち。ただ、すぐに生活習慣を見直して肝臓の元気を取り戻せば、肌も美しくなるはずです」
教えてくれたのは…
ウォブ クリニック中目黒 総院長
高瀬聡子先生
たかせあきこ/2007年開院。個々の悩みに的確に応える丁寧な診療が人気。商品開発やメディア出演も。近年の英国留学でインナーケアの重要性を痛感。
『美的GRAND』2020春月号掲載
撮影/フカヤマノリユキ イラスト/尾代ゆうこ 構成/つつみゆかり、金子由佳、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。