あなたの冷え対策間違っていませんか？ 冷え性の専門家が1日の過ごし方にダメ出し！

冷え対策をしているつもりなのに解消されないなら、1日の行動の見直しを！ 麻布ミューズクリニック名誉会長の渡邉賀子先生がアドバイスします。

残念冷え子さんの冷え対策し切れていない1日をダメ出し

AM7:00　朝は炭水化物中心です

朝ごはんはおにぎり。温かいお茶と一緒なら冷え対策になるでしょ？

残念！朝は熱を効率よく作るたんぱく質をとりましょう
「寝起きは体温も代謝も低い状態。朝食で一気に代謝が高まるので、必ず食べて。朝からたんぱく質を多めにとると、効率よく熱を作れることがわかっています」

AM7:30　冬だっておしゃれもしたい！

おしゃれなニットに流行のプリーツロング。靴下もちゃんとはいているしOKでしょ！

残念！背中と腰周りも暖かくすることが大事です！
「足元の寒さ対策はOK。ただ、首の後ろから肩胛骨のあたりは温度センサーの役割があるので、ここを冷やさないように。また、大事な内臓のあるおなか周りも暖かくしましょう」

PM12:00　寒さ対策にストールをもち歩きます

ランチを買いに外へ。寒くなったらもってきたストールを巻きます。

残念！寒いと感じる前から巻いておかなきゃ効果半減
「温度センサーのスイッチが一度入ると、元に戻すのに時間がかかります。マフラーは外に出る前に巻いて、寒いと感じないようにすることがポイントです」

PM2:00　厚手のニットでぽっかぽか♪

オフィスの中は暑いから、汗で冷えないように動きません。

残念！温度差は服装で調節して、むくみ防止のために動いて
「温度調整は脱ぎ着できる服装で工夫を。長時間同じ体勢だと血流が悪くなり、冷えやむくみの原因に。血液が全身に巡るように、適度に動きましょう」

PM8:00　お風呂の温度は熱めの43°Cで！

帰宅したらすぐに熱いお風呂に入って冷えた体を温めます。

残念！急な温度差は体の芯まで温まりません
「急激な温度変化や高温浴は交感神経を刺激し、末梢血管が収縮するため、芯まで温まりません。リラックスできる40°Cくらいの温度で、全身の血巡りを良くしましょう」

PM10:00　ボディラインチェックは毎晩の日課

家の中ではボディラインがわかる服で。いつでも美しさを追求。

残念！夜はリラックスモードになることも大切
「夜は副交感神経を優位にして末梢血管を開き、深部体温を下げることが熟睡につながります。肌触りの良いゆったりとした服で心身ともにリラックスしましょう」

PM11:30　今日も1日完璧だったわ！

ベッドに入ったら明日のシミュレーション。準備万端で抜かりなく。

残念！寝る直前までオンモードだと冷えやすくなります
「寝るときまで考え事をしていると交感神経が優位になり、末梢血管が収縮して手足が冷えやすくなります。夜は深呼吸などで力を抜くことが大事です」

冷え解消に絶対欠かせないことまとめ

□ 朝ごはんにたんぱく質をとる
□ 室内外の温度差に対応できる服装を
□ 暑さや寒さを感じる前に対策をする
□ 適度な運動をして巡る体に
□ 夜はリラックスモードを心掛ける

それぞれを工夫すれば冷えは解消できそうね！

お話を伺ったのは…

麻布ミューズクリニック名誉院長　渡邉賀子先生
医学博士。漢方専門医。1997年に北里研究所にて、日本初の『冷え症外来』を開設。健康で美しい女性の一生をサポートするために、診療と研究活動を続けている。

※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。