健康・ヘルスケア
2019.9.1

ホルモンとフェロモンの違いって? “女性ホルモン”の素朴な疑問・質問に女医が回答!

ホルモンとフェロモンの違いは?女性ホルモンのバランス調整にサプリメントは有効?などなど、女性ホルモンって重要とは聞くけれど、まだまだわからないことがたくさん…そんな、女性ホルモンに関する素朴な疑問・質問に、成城松村クリニック院長・松村圭子先生が答えます!

もっと知りたい!女性ホルモンに関するQ&A

Q.ホルモンとフェロモンは同じじゃないの?

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A.フェロモンはニオイ物質。女性ホルモンとは似て非なる別ものです。
「フェロモンは動物が異性を惹きつけるために出すニオイ物質で、ホルモンとは無関係。言葉でコミュニケーションをとるようになった人間は、感知能力が退化したとされています」

 

Q.30代なのにほてりやのぼせ。これって更年期の前触れ?

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A.ストレスや不規則な生活でホルモンバランスがくずれた「プチ更年期」です
「プチ更年期は、ホルモン分泌の指令を出す視床下部がうまく働かず、ホルモンや自律神経のバランスが乱れて起こる症状。一方、本格的な更年期は卵巣の老化が原因です」

 

Q.セックスでキレイになれるって本当?

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A.心の通わないセックスは逆効果
「残念ながら、セックスで女性ホルモンの分泌が促されることはありません。むしろ、義務化した心の通わないセックスはストレスになって、ホルモンバランスをくずす原因に」

 

Q.メリハリボディのセクシーな女性は、ホルモンバランスが整っている?

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A.セクシーな見た目とホルモンバランスにはほとんど相関関係はありません
「メリハリのあるセクシーな体の持ち主でも、不健康な生活や冷えを促す生活をしていれば、女性ホルモンのバランスは乱れます。もしホルモンバランスの良さを外見的に判断するとしたら、肌や髪の潤いやハリ・ツヤくらいでしょうか」

 

Q.PMS(月経前症候群)の症状がある人は、女性ホルモンに問題あり?

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A.PMSは女性ホルモンが正常に働いているがゆえに起こります
「生理前に現れる心身の不調、PMSの原因は諸説ありますが、女性ホルモンの異常というわけではありません。むしろ女性ホルモンの分泌量が正常に上下しているからこそ、その変動に弱い人が不調に陥りやすいという説も。また、生理前は脳内の神経伝達物質セロトニンの分泌が減少するため、感情のコントロールが難しくなるともいわれています」

 

Q.妊娠したいのにできないのは、女性ホルモンに問題があるの?

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A.ホルモンバランスの乱れから排卵障害になるケースも
「エストロゲンやその分泌に関わるホルモンがきちんと分泌されていないと、卵胞の発育が悪くなり、排卵が起こらない状態に。こういった排卵障害が起きているにもかかわらず、ホルモンバランスを無視した生活を続けていると、妊娠しづらくなる可能性があります」

 

Q.競争社会でバリバリ働く女性は、女性ホルモンが少なくなる?

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A.男性ホルモンの働きが活性化されて、ホルモンバランスをくずすことも
「女性の体内にも男性ホルモンはあり、競争や勝負を意識する状態は、男性ホルモンを活性化させます。自分のテリトリーを守るオスの動物と一緒で、男性ホルモンの働きが強く出てしまうのです。結果として、女性ホルモンとのバランスを乱したり、うまく機能しなくなる可能性が」

 

Q.汗や皮脂のニオイが気になってきたのもホルモンのせい?

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A.女性ホルモンの抗酸化作用が発揮されていないからかも
「実は、エストロゲンには抗酸化作用があり、ニオイのもとになる皮脂の酸化を防ぐ働きをもっています。女性ホルモンの分泌が低下して、ホルモンバランスが乱れると、その抗酸化作用も発揮されないことに。自分の汗をかいでみて、脂っぽいニオイが混ざっていたら要注意です」

 

Q.女性ホルモンのバランス調整にサプリメントは有効?

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A.サプリメントはあくまでも補助。過剰摂取は禁物です
「市場には女性ホルモン様物質を含むサプリメントがいろいろありますが、それらを利用する前に、まずは自前のホルモンをいかにバランス良く分泌させるかを考えるべき。ホルモン様物質を補いすぎると、ホルモンの受容体が鈍る可能性もあります。とにかくとりたい栄養をサプリメントだけで頼るのはNG!」

 

 

教えてくれたのは…
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成城松村クリニック 院長 松村圭子先生
まつむらけいこ/日本産科婦人科学会専門医。広島大学医学部卒。広島大学病院等での勤務を経て、2010年に開院。女性の美と健康に関する知見を生かし、女性誌やテレビなどメディアでも活躍。女性ホルモンに関する著書も多数。

 

『美的』9月号掲載
イラスト/尾代ゆうこ 構成/つつみゆかり

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