健康・ヘルスケア
2019.6.11

あなたの座り方、大丈夫!? あご出し、へそ折れ、脚組み…実は体に悪い座り方をしているかも?

“座りすぎ”は余命が短くなったり、肥満や病気の原因に! 1時間に1回立ち上がるだけでも、ダイエット効果があるそう。座りすぎが改善されたら、次は座り方の改善も行いましょう!あなたの今の座り方、実は体に悪いかも!?  Dr. KAKUKOスポーツクリニック 院長の中村格子先生にお話を伺いました。

体に負担をかけないゼロポジションを意識

座りすぎが良くないことはわかったけれど、私たちは起きている時間の約2/3を座って過ごしているのが現実です。「だからこそ毎日の座り方が重要です」とDr.KAKUKOスポーツクリニック院長 中村格子先生。多くの人は下記ような悪い姿勢で座っていて、それが不調の原因になっています。

「背中を丸めたり、おなかを折り曲げて座っていると内臓が圧迫されて、消化不良などの内臓トラブルの原因に。また、あごを出して座っていると、口元の口角下制筋が引っ張られて法令線が目立ちやすくなります。そうならないためには『ゼロポジ座り』がおすすめ。骨格の並びが良好で、ゆがみがゼロな状態を医学的に『ゼロポジション』といいますが、ゼロポジションを意識して座ると、体によけいな負荷がかからず、疲れや痛みを起こしにくいんですよ」

あなたは大丈夫? その座り方、実は体に悪いんです!!

【NG×】あご出し座り

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頭が前に出て肩や首に大きな負担が!
背中が丸くなって、あごが前に出ている座り方。
「例えば頭が15度前に傾斜していると、肩や首に通常の2倍の負担がかかるため、肩や首のこり・痛みを引き起こします。そのほか腰痛、ひざ痛、ぽっこりおなか、イライラ、呼吸が浅くなるなどのトラブルも」

 

【NG×】へそ折れ座り

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骨盤が後ろに倒れて腰に過剰な負担が!
イスの背にもたれかかり、おなかが折れた座り方。腰も折れて、イスの前の方にお尻を滑らせるように座っている。
「骨盤が後ろに倒れて、腰に負担がかかるため腰痛に。そのほか首や肩のこり・痛み、内臓の機能低下などが起こりやすいです」

 

【NG×】へそ折れ・あご出し座り

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スマホの影響で増えた座り方。体への負担も大!
「へそ折れとあご出しの合体型。スマホを使う機会が増えたために、美的世代にも最も多い座り方で、体が硬い人もなりやすいです」。
体にかかる負担が大きく、あご出し座りとへそ折れ座りの両方のトラブルが起こりやすい。

 

【NG×】脚組み座り

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脚を組むと体のゆがみや肩こりの原因に
女性に多い座り方で、肩や首のこり・痛み、腰痛、脊柱が曲がってしまう症候性側湾症などの原因に。
「海外の研究で、1日脚を3時間以上組んで座る人は、組んでない人に比べて肩こりになりやすいこともわかっています」

 

教えてくれたのは…
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Dr. KAKUKO スポーツクリニック 院長 中村格子先生
なかむらかくこ/整形外科医・医学博士・スポーツドクター。現役臨床整形外科医として25年以上活躍し、トップアスリートのコンディショニングも行う。『医師が教えるゼロポジ座り』(講談社)など著書多数あり。

 

『美的』7月号掲載
イラスト/齋藤よしこ、尾代ゆうこ 構成/青山貴子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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