頭痛の原因は何気ない習慣にあった!?つらい頭痛を引き起こす6つのNG行動
慢性的な頭痛を放っておくと、体も心も不調の連鎖に…「いつもなるから仕方ない」「寝れば治まるから・・・」と思っているそこのあなた! そのズキズキ、ガンガンを、軽く見ない方がいいんです!いつもの何気ない行動が、頭痛の引き金になっているかも。
これは意外!何気ない習慣が頭痛の引き金に
×ベッドで眠る直前までスマホをチェック
脳を興奮させるブルーライトはカットして!
「寝室の照明を消してベッドに入った後まで、スマホを手放せない人はけっこういます。そのときまっすぐに目に入ってくるブルーライトの光が、脳の後頭葉を非常に強く刺激して頭痛を誘発するのです。基本は画面を見ないこと。ブルーライト防止フィルムを貼ったり、光量を落としたりの工夫も!」(東京女子医科大学 頭痛外来 清水俊彦先生/以下同)
×光・音・においの強い場所や人混みを長時間うろつく
五感の刺激が強い場所からは素早く退散を
「必要以上に明るい照明、反響する店員や客の声、しつこいまでのBGM、混在するにおい…。タイムセール時の食品売場など、混雑の激しい場所は、頭痛要因にあふれています。どうしても行きたい場合は、目的の買い物だけ素早くすませて、長居をしないように心掛けましょう」
×朝食をとらず、食べられるときにまとめて食事
不規則な食習慣は頭痛を誘発する!
「朝食を抜いたり、食べられるときに“ドカ食い”したりといった不規則な食生活は、血糖値を急激にアップダウンさせます。 それに伴い、脳血管の収縮・拡張も激化して、周囲の神経が刺激され、頭痛が起こりやすくなります。頭痛持ちには、1日6食程度の“ちょこちょこ食い”がおすすめです」
×休日にたっぷり眠っておく
寝だめはNG!質のいい睡眠習慣を
「休日に寝すぎて頭が痛い、という経験はありませんか?その理由は、たくさん寝たことによって脳の血管が一気に緩み、血管の周りの三叉神経が刺激されるからです。睡眠は量より質が大切。休日でも、いつもと同じ時間に起きる習慣をつけましょう」
×派手な色や格子柄の服をよく着る
視覚的に刺激の強い色のファッションは避けるべき
「身につける服の色が強烈だと、脳の後頭葉にあるスクリーンが刺激されて、頭痛が起こりやすくなります。特に後頭葉は白と黒のコントラストに過敏に反応するため、頭痛持ちの人は、市松模様や千鳥格子などの柄の服を避けるのが無難です」
×ロングヘアをポニーテールできっちりアップに
欧米では“ポニーテール頭痛”という呼び名がある程!
「頭皮は、三叉神経や後頭神経といった知覚神経に支配されています。ポニーテールやきつい3つ編みなど、髪を強く束ねる髪型は頭皮を過剰に引っ張り続けるため、これらの知覚神経を刺激。その情報が大脳に伝えられて、頭痛が起こってしまいます」
過剰な刺激は排除して、脳の興奮状態をオフに!
食べすぎ、眠りすぎ、目の使いすぎ、ストレスのためすぎなど、慢性の頭痛持ちにとって、体や脳への過剰な刺激はほとんどが“頭痛のタネ”。 「さらに、PCやスマホなどのデジタルに振り回されて、脳や頭、首周りの筋肉を異常に緊張させ続ける生活も、もちろん頭痛を誘発します。 特に片頭痛は、脳が過敏になっているときに強い光や音、においに触れると、頭痛は悪化しがちです。頭痛が来そう?と感じたら、刺激となり得る要素を日常から排除して、脳の興奮状態をオフにすることが必要です」(清水先生)
教えてくれたのは…
東京女子医科大学 頭痛外来 清水俊彦先生
東京女子医科大学客員教授。医学博士。 1日平均約200人もの患者を診る傍ら、 メディアでも精力的に頭痛解消の啓発 を行う。『頭痛女子のトリセツ』 (マガジンハウス)、『頭痛は消える』(ダイヤモンド社)など著書も多数。
美的6月号掲載
イラスト/Nobby 構成/つつみゆかり
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。