声も老ける!? ボイストレーナー直伝の老け声撃退習慣10
表情筋エクサザイズや声のトレーニングにプラスして“美声”を強化!ボイストレーナー・鳥山真翔さんに老け声撃退習慣を教えてもらいました。
すぐに始められる老け声撃退習慣10
朝起きたらすぐに「オイ、キタロウ!」と声を出して声帯をストレッチ
「起床して初めて声を発してから、声帯に血が巡るまで約5時間もかかります。なんで、少しでも早く発生するのがベスト。裏声かつスピード感のある“オイ、キタロウ!”は理想的な声帯のストレッチになります」
“親指ストレッチ”でのどのこりをほぐす
「親指〜のどは筋肉でつながっているので、親指のストレッチでのどもほぐれます。両手を体側に倒すようにひっぱたりするとのどがリラックス。歌うときも、マイクを親指でギュッと握るとのどが絞まるので気をつけて」
肌にものどの粘膜にも◎なミネラル・ビタミンC・コラーゲンを小まめに摂取
「声帯の周りは筋肉ですが、声帯自体は肌に近い組織でできています。なので、基本的に肌にも良いとされている成分はのどにとっても◎特に、人間が自ら生成することのできないミネラルを手軽に補給できる、サントリーの“グリーン ダ・カ・ラ”はおすすめです」
食事はよくかんで食べる
「よくかむと表情筋が鍛えられるほか、唾液もたくさん出るので、口内環境をクリーンな状態に保てます。唾液の潤いで口の中の乾燥を防ぐなど、いいことずくめ!」
立っているときも座っているときも常に内側重心を意識して”内転筋”を鍛える
「“内転筋”(=内もも)を意識して重心を置くことで、体の内側を鍛えられ、背筋もシャキッとするので、自然と腹式呼吸に。また、特に“拇趾球(ぼしきゅう)”と呼ばれる、足の親指のつけ根の膨らんだ部分が、筋膜で上あごまで通じているので、鼻腔共鳴もしやすくなります!」
電話をする際は目線を上げて話す“ビューティもしもし”に!
「電話をするときに、目線が下がってしまう人が多い!目線が下がるとあごも下がり、くぐもった暗い声になってしまいます。声の聞こえてくる方(斜め上)を見ることで、ナチュラルに鼻腔に響く美ボイスに」
ひとりでいるときも声を出すことを習慣づける
「週末誰とも話す機会がなく、会社に出社したらなかなか声が出ない…なんてことはありませんか?(笑)。声を出さないことは、のどにとってとっても危険。ひとりでいてもお風呂でハミングをする、テレビに話しかけるなど、発声することを心掛けて」
不安や悩みは明るい声で出す
「ネガティブなことは飲み込まず、口に出して!なるべくトーンを上げて、“まるでハッピー!”な口調で話すとスッキリするし、なんだか気持ちも前向きに」
姿勢を正し、鼻呼吸を心掛ける
「姿勢を正すと自然と舌が上あごにくっつき、口内が真空状態に。さらに口を開けないよう、鼻呼吸を意識! あごを下げないよう生活をすることで美声につながります」
股関節をストレッチして柔軟性を高める
「伸脚で股関節をほぐすと、呼吸に必要な外腹斜筋が緩み、息が深くなります。股関節がこってしまうと、のどの負担だけではなく、怪我やむくみなど万病の元。体を温め、リラックスさせることで、体全体に反響する発声ができるように」
教えてくれたのは…
ボイストレーナー・ボイスセラピスト 鳥山真翔さん
表情筋と発声の関係を説いた独自の“美顔ボイトレ”を考案。著名人やアイドルを含む、延べ1万人以上に指導を行ってきた声のエキスパート。現在は東京や大阪で美顔ボイトレ教室、ゴスぺル教室を開催。
『美的』5月号掲載
イラスト/片山智恵 構成/中島麻純・島田七瀬・宍戸沙希(スタッフ・オン)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。