健康・ヘルスケア
2019.3.18

骨は適度に衝撃を与えていないと、エイジングが加速する!? メカニズムを医師が解説!

骨は適度に衝撃を与えていないと、エイジングが加速するってホント?詳しいお話をDr. 孝志郎のクリニック 院長 藤澤孝志郎先生に伺いました。

骨は、適度に衝撃を与えていないと、エイジングが加速する!

骨は刺激を感知すると、代謝を促す電気を発生!
「全身に200以上あるとされる骨の働きは、重力に反して重い体を支えることだけではありません。体が受ける圧力や衝撃をキャッチして脳に伝えるセンサーとしての役割、さらには、刺激を感知すると電気を発生させるといった発電機的な役割(ピエゾ電気効果)も担っています。このとき骨から発せられる電気はマイナスで、骨の主要成分であるカルシウムはプラスの性質。そのため、マイナスに引き寄せられたカルシウムが沈着し、骨が太く、強くなるのです。しかも骨で生み出された電気は、体を動かすエネルギーになる上、新陳代謝を促して骨そのものを強化します。つまり、骨を鍛えたいと思うなら、適度な衝撃を骨に与えて電気を発生させるのが近道。若々しい体を維持するためにも、毎日の“骨トレ”で刺激を与え、骨の代謝を促すのが正解です」(藤澤先生)

p205-5
体への衝撃を脳に伝えるのは骨の役目!
「人体の中で重力や衝撃をキャッチするセンサー機能をもっているのは骨だけ。骨は感知した情報を脳に素早く伝達し、体全体を活性化。美容や健康、メンタルのすべてに影響を与えます」(藤澤先生)

p205-6
骨は作られ、壊れの繰り返しでなり立っている
「骨は衝撃を受けると『破骨細胞』が活性化されて破壊。その刺激によって今度は『骨芽細胞』が活性化され、コラーゲンなどにハイドロキシアパタイトが沈着して骨組織が形成されます」(藤澤先生)

 

教えてくれたのは…
p204-7
『Dr. 孝志郎のクリニック』院長 藤澤孝志郎先生
ふじさわこうしろう/宮崎大学医学部卒。日本内科学会認定内科医。総合内科、ER、心臓血管外科にて臨床経験を積み、開業。臨床医であると共に、海外の医師を含め10万人以上の医学生を指導している。

 

『美的』2月号掲載
撮影/フカヤマノリユキ イラスト/やましたともこ 構成/つつみゆかり

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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