健康・ヘルスケア
2019.3.18

口臭予防には舌苔(ぜったい)除去がいいってホント?真相を医師に直撃!

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“ニオイ”について。口臭予防には歯磨きだけでなく、舌苔を除去するのがよいって…ウソ? ホント? 内科医で認定産業医の桐村里紗さんにお答えいただきます。

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Q:口臭予防には舌苔除去がいいってホント?

舌苔とは、舌のついている苔状のもの。 胃が悪いとつきやすいなんて言われることもありますが、やっぱり舌はピンクのほうがかわいいし健康的だし清潔に見えるし……と、毎日の歯磨きのときに歯ブラシなどで舌苔をこすって落としているという方も少なくないのでは? 口臭も舌苔が原因……なんて声も。舌苔除去は口臭予防につながるのでしょうか。

さっそく、この疑問を桐村先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……?

 

A:半分ホント、半分ウソ

「口臭が強く、口腔内の環境が悪い人は、舌苔が原因で口臭が悪化しているケースも。舌苔の成分は、口腔内の細菌とそのエサになるタンパク質の塊。歯周病と同じような腐敗臭が発生します。

ただ、健康な舌の場合、舌苔の汚れは一時的なものですし、口がしっかり唾液で洗浄され、潤っていれば、ニオイの原因にはなりません。むしろ、気にし過ぎて舌苔を除去しようとして刺激することで、逆に舌苔に汚れがつきやすくなり、口臭を悪化させてしまうというリスクもあります」(桐村先生・以下「」内同)

 

口臭対策に舌苔ケアが必要なケースとは?

「口臭は、生理的な口臭と、歯周病や虫歯、全身の疾患などから起きる病的な口臭の2種類に分けられます。

生理的な口臭の場合は、舌苔ケアは不要です。口臭外来で、口腔内に原因がある病的口臭の発生原因を調べたところ、61%が歯周病と舌苔の両方に、27%が舌苔だけ、9%が歯周病だけ、3%がその他だったと報告されています。舌苔のケアが必要なのは、口腔内の環境が悪化して病的な口臭がある場合なのです」

 

口臭予防のためにと舌苔を歯ブラシでゴシゴシはNG!

「舌苔を除去しようとして、歯ブラシでゴシゴシするのはよくありません。

舌苔が傷つくと、逆にヒダが延びてきて舌苔が増えてしまいます。するとヒダの間に食べカスや細菌が付着しやすくなり、ニオイはますます悪化することに。11回程度、舌専用の柔らかいブラシやタングスクレーパー、またはガーゼなどで優しくなでる程度にしましょう。

また、舌が乾燥しているときにも、舌を磨くのは避けてください。乾燥している場合には、こまめに水分摂取することや、口腔内専用の保湿ジェルを使い、潤いを保つようにしましょう。また、唾液分泌を促進するために、普段からしっかり咀嚼することも大切ですよ」

 

内科医・認定産業医/tenrai株式会社 代表取締役医師
桐村 里紗先生
予防医療を“ライフスタイルデザイン”と再定義し、生活者の行動変容を促すコンテンツ開発を行う。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるか~体臭と口臭の科学~』(光文社新書)など ■tenrai株式会社

文/木土さや

 

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