冷えを寄せ付けない! 自宅や職場で手軽にできるあったかエクササイズ&マッサージ
仕事中の隙間時間や家でのリラックスタイムなどに挑戦したいエクササイズやマッサージを美のプロに伺いました。冷えを寄せつけない体を目指して。
バレリーナストレッチで柔軟性だけではなく、女性特有の不調も解消
バレリーナストレッチ主催 龍岡玲子さん
「クラシックバレエの優雅な動きを、誰でも簡単に行えるようアレンジしたストレッチ&エクササイズで体を柔らかくすると、全身の巡りも良くなります。また、骨盤底筋や体幹を意識できるので、女性ホルモンも活性」
「開脚をしたら、片方の脚を曲げます。伸ばした脚の方に体を傾けましょう。内ももとウエストから腕にかけてのストレッチになります」
「足の甲をさするだけでも温活になります。バレリーナのように、背筋をすっと伸ばし、やってみてください。腹筋が使われているのも実感できるはず」
お布団の中でみぞおち&腎臓などの内臓をマッサージ
ヘア&メイクアップアーティスト 得字マキさん
「整体の先生に、『内臓も固くなる』と聞いて以来、健康のために内臓をマッサージ。毎日触ると固さの変化もわかり、体調のバロメーターに。冷えだけでなく、便秘や疲れやすいといった症状も改善されます」
冷えや腎臓機能の活性化に効くツボ、“腎兪”を指圧したり(上)、ストレスがたまると固くなるみぞおちを指先でグルグルと刺激(下)。
外出先や、オフィスでも。血管そのものを温める“さすりマッサージ”
ブランドディレクター 瀬戸口めぐみさん
「冷えたと思ったら、血管自体を温める、という発想の“さすりマッサージ”を実践します。やり方は皮膚のすぐ下を通っている太い動脈付近をさするようにマッサージするだけ。簡単なのに即効性のある温めケアです」
「場所を選ばずできるのは、手首や首。両手首の裏側を合わせて軽くこすったり、首を両手で包んで、手を前後に動かします。夜寝る前は、足裏や足首をマッサージするのもおすすめです」
お気に入りの香りで満たされた浴室で“ハタ呼吸法”を実践
料理研究家・ 国際中医薬剤師 西岡麻央さん
「フルールドファティマのレモンバーベナのバスオイルを入れた湯船につかりながらハタ呼吸法を行います。深い呼吸を繰り返すから心からリラックスできるし、じんわりと発汗するのを感じられ、気持ちいい!」
「ハタ呼吸法は指を使って片鼻を押さえながら行う呼吸法です。深く呼吸をすると自律神経が整い、体温調節機能も正常になります」
MACO式“こがおっぱいメソッド”で体温も胸も上向きに
美乳研究家 MACOさん
「首から肩胛骨周辺に広がる僧帽筋をほぐす、“こがおっぱいメソッド”を行うと代謝が上がり、体温もアップします。これは胸の下垂予防にも◎。特にデスクワークが多い人は肩胛骨周辺がこっているので、意識的に行って」
「指先を肩に置いて肩回し(上)や、肩胛骨を寄せながら両手を後ろでつないで肩回し(下)をすると周辺筋肉がほぐれます」
“鋤(すき)のポーズ”などで末端に滞った血流を中心に戻します
モデル・美容家 柳橋 唯さん
「足を心臓よりも高い位置に上げる“鋤のポーズ”や“ヘッドスタンド”は血流が中心に戻り、全身の血液循環を促します。“ヘッドスタンド”は初心者の人はひとりで行わず、インストラクターの指導のもとで挑戦してくだいね」
「“鋤のポーズ”(上)は内臓も刺激するので、ポーズを解いた後は内臓にも血が巡る感覚に。重力に逆らう姿勢になる“ヘッドスタンド”(下)は、脳を休ませる効果もあります」
背中の褐色脂肪細胞を燃焼させて、全身を効率的に温める
ヨガ&ルーシーダットンインストラクター/フリーランス PR 野島裕子さん
「肩胛骨を動かすと褐色脂肪細胞が燃焼し、背中からポカポカするのを実感できます。V字バランスが難しい“船のポーズ”は、腹筋だけでなく全身の筋肉を使うので体全体を効率良く温められますよ。ぜひ挑戦してみて」
「速攻温めたいなら肩胛骨のストレッチ(上)を。“船のポーズ”(下)は冷え解消だけでなく、体幹力アップや下腹部の引き締めにも」
冷えやむくみ解消、etc. 股関節を柔軟にすればいいことづくめ!
『まいこホリスティック スキンクリニック』院長 山崎まいこ先生
「仕事中は座っていることが多いので、時間を見つけては、股関節のストレッチをして血行を促しています。骨盤周りの筋肉を緩めることができるので、むくみも取れます。中でも“鳩のポーズ”が気に入っています」
「“鳩のポーズ”は体を伸ばす、引き締める、温めるという効果が期待できます。肩胛骨や股関節のこりもほぐれますよ」
『美的』1月号掲載
撮影/構成/飯島直子・小内衣子(PRIMADONNA)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。