健康・ヘルスケア
2019.1.14

それってウソ?ホント?“脱貧血にはレバーがいい”の真相を医師に直撃!

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“食”について。レバニラを食べると、貧血予防になるって…ウソ? ホント? さとうヘルスクリニック院長・左藤佳子さんにお答えいただきます。

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Q:レバニラを食べると、貧血予防になるってホント?

「貧血なら、レバーを食べなさい!」母親から口うるさく言われた、なんて方も少なくないはず。貧血気味の時は無意識にレバニラをセレクトしていたけれど、これって効果的なの?

さっそく、この疑問を左藤先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……?

A:本当

「食事由来の鉄には、肉や魚などの動物性食品に多く含まれる“ヘム鉄”と、ほうれん草やひじきなど、野菜に含まれる“非ヘム鉄”の2種類があります。レバーには、動物性食品に多く含まれるヘム鉄が含まれています。また、ヘム鉄の他にタンパク質も含まれているので貧血防止には効果的ですよ。

一方で、非ヘム鉄はレバー等に含まれるヘム鉄に比べて腸で吸収されにくいのです。なので、レバー等の肉から摂るのがおすすめ」(左藤先生・以下「」内同)

貧血なら…鉄×タンパク質×ビタミンCで吸収率アップ

「貧血気味の方がレバーの他に何か食べようとするよりも、とにかくバランスよく食事を摂ることが大切。魚なら赤身魚で、背骨近くの赤黒く固まった箇所、“血合い”と呼ばれるところにもヘム鉄が豊富に含まれています。意識して食べるとよいですね。

本当に貧血がひどくなってしまったら、しっかり鉄剤を飲むようにしましょう。さらに、鉄の吸収率を高めるタンパク質とビタミンCも一緒に摂取して」

体調に合わせて、体に入れるものは考慮したいもの。いま自分には何が足りていて、何が足りていないのか?栄養素を見極めることが重要なのですね。

profile
左藤 桂子
「左藤桂子ヘルスプロモーション研究所」所長
「さとうヘルスクリニック」院長
これまで多くの症例を診て、糖尿病になる前に体重オーバーの時期があることに気がつき、体重コントロールの重要性を提唱。
完全予約制で濃厚な個人の健康コンサルタントを行いつつ、予防医学、生活習慣病、アンチエイジングなどの啓蒙活動を行っている。著書の『ダイエット外来の寝るだけダイエット』(経済界)などアマゾンランキング上位の著者多数。

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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