寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでの20年間に、1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、特に枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うか分かるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディ―ネートなども手がける。著書に『驚くほど眠りの質がよくなる睡眠メソッド100』(かんき出版)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)はシリーズ累計100万部を突破した。
■スリーピース・カフェ
健康・ヘルスケア
2018.12.20
それってウソ?ホント?“ベストな寝室気温”に関する真相を快眠セラピストに直撃!
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“睡眠”について。快適に眠るための室温は、16~18℃って…ウソ? ホント? 快眠セラピスト・三橋美穂さんにお答えいただきます。
Q:快適に眠るための室温は、16~18℃ってホント?
夏は寝苦しく、冬は寒さでなかなか寝付けない……。エアコンを片手に寝室の室温設定に四苦八苦している方も多いのでは?
さっそく、この疑問を三橋先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……?
A:半分ホント、半分ウソ
「確かに、冬は室温を16~18℃に設定していたときが、睡眠の質がよかったというエビデンスがあります。ただし、部屋が寒いと布団から出たときにヒートショックを起こしてしまう危険性も……。なので、冬は18℃以上、夏は28℃以下をおすすめしています。春と秋はその中間を目安にしてみてくださいね。あとは、どのような寝具を使用しているか、何を着て寝ているかでも変わってきますよ」(三橋先生・以下「」内同)
寒~い夜もぬくぬく!朝までぐっすりな寝室作り
「寒い冬の日の寝室は、ひと晩中適温でエアコンをつけておくことをお勧めします。明け方に気温が下がった時に、寝冷えをする心配がないからです。私は20℃で朝までつけっぱなしです。エアコンの暖房は乾燥するので、加湿器も併用してくださいね。
ひと晩中エアコンをつけることに抵抗がある人は、起床30分前に暖房が入るようにタイマーをセットしておくと、起床時に部屋が温まって目覚めやすくなりますよ。」
良質な睡眠には寝具はもちろんのこと、環境や体温調節も大切なのですね。こまめにチェックできるよう、寝室に室温計を置いてみるのもおすすめです。

三橋 美穂
快眠セラピスト
睡眠環境プランナー
文/木土さや
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