健康・ヘルスケア
2018.12.19

それってウソ?ホント?“食べてすぐ横になると太る”に関する真相を医師に直撃

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“食”について。食べてすぐに横になると、太るって…ウソ? ホント? さとうヘルスクリニック院長・左藤桂子さんにお答えいただきます。

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さっそく、この疑問を左藤先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……?

A:本当

「食べると、血糖値が上昇します。その急上昇の度合いが強ければ強いほど、血糖値を下げようと大量のインスリンが分泌されます。インスリンは細胞の中にブドウ糖を入れ、脂肪に変える働きをするのです。食後に血糖値が急上昇と急降下を繰り返すことを“血糖値スパイク”といい、この状態を抑えることが重要です。

食後の高血糖値を防ぐ、健康志向で腹八分目を目指すためには、食後はいつまでもダラダラしないほうがベター。もちろん、食べてすぐの激しい運動はNGですが、食器を片付ける、掃除をするなどの日常生活動作程度なら、したほうがいいに越したことはありません。

また“食べて消化する”という作業も、体にとってはひと仕事です。ついお腹いっぱいになるまで食べてしまう人は、消化不良になりがちです。食後のコーヒータイムで調整しましょう」(左藤先生・以下「」内同)

血糖値の急上昇を防ぐには…“食べる順番”

「消化吸収の悪い人が食後すぐに横になってしまうのはよくありません。消化吸収をアップさせるには、食生活を改善し、血糖値の急上昇と急降下を防ぐことが大切です。そうすれば、食休みに横になったら太る!ということは心配しなくてもいいでしょう。

血糖値の急上昇を防ぐためには、“食べる順番”と“食事の内容”、“栄養バランス”です。食べる順番は最初に野菜等の繊維、次にタンパク質と油、最後に穀物、果物と食べていきましょう。この食べる順番を心がけると、血糖値の急上昇が起こりにくくなりますよ」

外食前には“繊維・ビフィズス菌・プロテイン”

「外食の場合、なかなか質のよい油を摂るのは難しいですよね。外食をするとわかっていれば、予め繊維とビフィズス菌、プロテインを摂るのがおすすめ。栄養バランスを補い、血糖値の急上昇を防いでくれます。

食生活できちんと栄養を摂り、食べてすぐに横になるのではなく、階段を使うなどの日常の生活活動度を上げるだけで、燃えやすい体は作れるのですよ」

食後ソファーでひと休みしたい気持ちを抑えてでも、動かなきゃ損! 食べる順番を意識しながら、上手に燃えやすい体を手に入れて。

profile

左藤 桂子

「左藤桂子ヘルスプロモーション研究所」所長「さとうヘルスクリニック」院長

これまで多くの症例を診て、糖尿病になる前に体重オーバーの時期があることに気がつき、体重コントロールの重要性を提唱。
完全予約制で濃厚な個人の健康コンサルタントを行いつつ、予防医学、生活習慣病、アンチエイジングなどの啓蒙活動を行っている。著書の『ダイエット外来の寝るだけダイエット』(経済界)などアマゾンランキング上位の著書多数。

 

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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