お酒を飲んで寝たほうが熟睡できるってホント?真相を快眠にセラピストに直撃!
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“睡眠”について。お酒を飲んで寝たほうが熟睡できるって……ウソ? ホント? 快眠セラピスト・三橋美穂さんにお答えいただきます。
Q:お酒を飲んで寝たほうが熟睡できるってホント?
楽しいはずのお酒がヒートアップして、いつの間にか泥酔状態。どうやって家に帰ったのか分からないけれど、目覚めたらベッドの上でビックリ! もちろん、二日酔いのときもありますが、やけにスッキリ目覚めることもありますよね。これって、熟睡できているから?
さっそく、この疑問を三橋先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……?
A:ウソ
「睡眠というのは、外から刺激があったときに簡単に目が覚める状態のこと。地震があったとき、パッと目を覚ましますよね。一方で泥酔して寝ているときは、揺れ動かしても起きない。これは睡眠とはいえず、脳のメンテナンスが正常に行われていない状態。いわば、全身麻酔をかけられて気を失っているようなものですね。なので、泥酔して気絶し、スッキリした……というのは、もしそのような感覚を得たとしても、人間の機能として好ましくありません。アルコールに頼る睡眠は、避けたほうがいいといえます」(三橋先生・以下「」内同)
寝酒習慣は快眠を妨げる元凶に
「泥酔までとはいかずとも、寝る前の一杯で1日の疲れを癒しているという方もいらっしゃるのでは? 実は、日本人女性の約18%に寝酒の習慣があるという報告もあります。
寝る前に飲酒すると確かに最初の寝つきはよくなりますが、アルコールが分解され始める後半には、交感神経の動きが活発化され、かえって睡眠が浅くなってしまうのです。これが習慣化されると耐性ができてしまうので、飲酒しないと眠れない、飲んでしまうと眠りが浅くなる、お酒の量が徐々に増えていく……といった悪循環を招いてしまうのです。寝酒は避けて、夕食時に軽く楽しむ程度がベストですよ」
さらに怖いのは、アルコールによって睡眠時無呼吸症候群のリスクが上がってしまうこと! お酒の力がなくとも、ぐっすり眠れるように睡眠の質を改善していきましょう。
■スリーピース・カフェ
文/木土さや
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