「生理痛薬…依存症や副作用が心配」という声に応えてドクターに質問|美的クラブの約40%が悩んでる
みんな意外と知らない“生理”に関するあれこれ。素朴な疑問を浜松町ハマサイトクリニック 産婦人科医 吉形玲美先生に解決してもらいました!
Q. 生理痛がある度に痛み止めを飲むのは、依存症や副作用が心配なのですが…
A. 月に数日程度の服用なら体へのリスクはほとんどありません。
「月に数日、鎮痛剤を飲む程度なら、副作用や依存症などの心配はしなくても大丈夫。ただし、鎮痛剤によっては胃に負担がかかるものもあるので、気になる人は医師の処方あるいは薬局で相談し、胃の粘膜を保護する薬を一緒に飲むといいでしょう。市販薬には「胃に優しい」と表示しているものもあるので、それならひとつで充分。一方、1週間以上鎮痛剤が必要、鎮痛剤があまり効かないという人は、服用を中止して婦人科の受診を」(吉形先生)
Q. 生理前のだるさやむくみ、おなかの痛みは生理痛と関係がありますか?
A. 生理前の不調は、生理痛とは原因が異なるPMS(月経前症候群)。ホルモンバランスの影響が大です!
「PMSは、排卵の後、黄体ホルモンが大量に分泌される時期に起こる体や心のさまざまな不調。だるさ、むくみ、胸のハリ、精神的な落ち込み、イライラなどは、典型的な症状です。その原因は、生理痛とは違って、実ははっきりとわかっていません。ただし、女性ホルモンの大きな変動やバランスの乱れが大きく関わっていることは確かです。PMSの症状が重くなる原因としては、ストレスや乱れた食習慣、性格などが上げられます」(吉形先生)
【美的クラブにアンケート】
生理痛以外で気になる月経トラブルがあれば、教えてください
美的クラブメンバーもPMSに悩む人が多数!
美的クラブで生理にまつわる悩みを聞いた所、生理痛以外ではPMSがダントツ。42.4%もの人が、生理前の不調を訴えています。対策としては、リラックス、運動、食事、ピルなどが上がっりました。
教えてくれたのは…
浜松町ハマサイトクリニック 産婦人科医 吉形玲美先生
よしかたれみ/医学博士。東京女子医科大学医学部を卒業後、同大学准講師を経て、非常勤講師に。2010年7月より現クリニック院長に着任。現在は診療のほか、多くの施設で予防医療研究に従事している。揺らぎやすい女性の体のホルモンマネージメントが得意分野。
『美的』6月号掲載
イラスト/いいあい 撮影/フカヤマノリユキ 構成/つつみゆかり
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。