健康・ヘルスケア
2018.4.22

しっかりかめる歯&歯茎でないと、老け顔へまっしぐら!【オーラルケア・予防歯学編】

4月18日は「良い歯」の日でしたが、あなたは普段からしっかりケアして「良い歯」を保っていますか? 実は、30代でも約8割は歯周病という怖い実態が! その一方で、ライオンが35~49歳を対象に調査したところ、歯周病を自覚している人は約3割しかいないことがわかりました。

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〝パッと見〟キレイでも、歯周ポケットが深い人は歯周病!

実際、「30代だと重度の歯周病の方はまだ少なく、軽度の歯周炎レベルの方が大半です。自分では気づきにくいですが、奥歯など磨きにくい部分、歯と歯の間、歯垢がたまりやすい部分などの歯周ポケットが深くなっています。そんな人は、一見問題なさそうに見えても、歯周ポケットの中に歯石がたまっていたり、歯肉に腫れや赤みがあったり、触れると出血したりといった〝隠れ歯周病〟です」と、アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿の院長・小川朗子先生。
3歯周ポケットは、歯周病を見極めるひとつの指針。
「健康な歯は歯周ポケットの深さが2~3mm。奥歯でも4mm程度で、それ以上深いと、歯周病のくくりに入れられます。健康な状態だと、歯肉にギリギリ近いところまで歯槽骨(歯を支える骨)がありますが、歯周病のレベルが進むと歯槽骨が溶けてやせていきます。それが原因で、歯肉と歯の間の歯周ポケットが深くなってしまうのです」

 

〝隠れ歯周病〟を放置すると、しっかり噛めずにトラブルが多発!

歯周病をきちんとケアせずに放っておくと、歯槽骨が溶けて歯が動きやすくなります。そうすると、物をしっかりかめず、細かく粉砕できないため、胃腸に消化の負担が大きくのしかかってきます。また、かまないと咬筋など咀嚼する筋肉が使われないので、唾液量も激減。そうすると口内の自浄作用や免疫作用が低下して、ムシ歯歯周病のリスクはさらに高まります。また、唾液には腸での消化吸収を助けるムチンという酵素が含まれているため、唾液が少ないとそのはたらきも低下して、腸の免疫力も下がってしまいます」

さらに、歯周病からくる歯茎のトラブルは、美容面でも大きなマイナス!
「歯の表面だけを白くキレイに取り繕っても、歯茎が腫れていたり、くすんでいたりしたら、歯とのコントラストでかえって老けて見えてしまいます。また、歯周病が進んでかみ合わせが悪くなったり、左右非対称なかみ方が続いたりすると、将来的に、頬が変にゲッソリしたり、シワやほうれい線が左右アンバランスに入ってしまったり…。逆に、年齢を重ねても、健康的なピンクの歯茎と白い歯がのぞく笑顔の美しい人は、たとえ肌にシミやシワが増えても、若々しい印象。そんな風に、口内のコンディションは見た目印象を大きく左右するため、30代のうちからしっかりケアしておくことが大切です」

 

歯の表面・裏側・間・歯茎との境目など細かい部分まで、ブラッシングは7~8分はかけて丁寧に!

「毎日のブラッシングが行き届いていれば、歯周病の進行を防げます。時間の目安は、最低でも1回7~8分。歯の表面だけでなく、歯の裏側、歯と歯の間、歯と歯茎の境目、など、細かいところまで歯ブラシをきちんと当てて、丁寧に磨くことが大切です。その際、歯ブラシや歯磨き粉など、ツールによってもブラッシング効果に差が出ます。例えば、歯ブラシの毛先が広がっていたり、サイズや固さが自分に合っていなかったりすると、同じ時間をかけて磨いても効果がダウンしてしまうことに。

歯科医で推奨する歯ブラシは、奥歯も磨きやすいコンパクトなヘッドで、ミディアム〜ソフトの固さ。毛先はフラットにカットされたものが良いでしょう。歯ブラシで全体を磨き、歯並びが悪くて凸凹している部分や奥歯の裏などの磨きにくい部分はワンタフトブラシ、歯と歯の間はフロスといった風に、部分や用途によって補助的なアイテムを使い分けるのが理想です。微振動で歯垢を落とす電動ブラシも、歯の表面がツルツルになっておすすめです」
img_1576右から/歯科医推奨のフラットカットの歯ブラシ、ワンタフトブラシ

「日本人は、予防歯科意識の高い欧米と比べて、毎日フロスを使う人がまだまだ少ないようです。食後の歯磨きのたびにというのは無理でも、せめて1日1回は歯ブラシとセットで使うようにしましょう。フロスにはワックスタイプとノンワックスタイプがありますが、一般的には、歯間にスッと入りやすいワックスタイプが◎」

1唾液でスポンジ状に膨らむ「膨潤性フロス」で歯肉にやさしい。歯と歯の隙間のプラーク(歯垢)を、しっかりからめとる。ワックスタイプ。クリニカアドバンテージ スポンジフロス 40m ¥380(税抜・編集部調べ)/ライオン

もちろん歯周病の予防には、歯磨き粉選びも大事。歯周病を進行させる歯垢の沈着予防、ムシ歯菌の殺菌、消炎作用などに優れる成分を厳選配合した商品をチェックしておきましょう。

r210種の薬用成分を配合し、歯周病からムシ歯まで、歯と歯茎をトータルにケア。歯質強化・ムシ歯予防効果のあるフッ素も高濃度配合。クリーンデンタルL トータルケア [医薬部外品] 100g¥1,280(税抜・編集部調べ)/第一三共ヘルスケア

r1殺菌・抗菌・抗炎症成分に加え、歯周ポケット内の「歯周病プラーク*」を柔らかくして落としやすくする柔軟成分を新配合。歯周病予防に加え、口臭やムシ歯までトータルケア。システマEXハミガキ [医薬部外品] 130g(オープン価格)/ライオン
*歯周ポケット内の歯垢(歯周病菌の複合体)

2発泡剤や研磨剤を含まず、殺菌剤とフッ化ナトリウム(フッ素)で歯をコート。歯周病やムシ歯予防に、ブラッシング効果を最大限に引き出す歯科推奨の歯磨きジェル。コンクール ジェルコートF [医薬部外品] 90g ¥1,000(税抜)/ウエルテック

 

歯磨きのタイミングは、食事の30分後がベスト

「歯垢がたまるのは食事の後。そのため、歯周病をしっかり防ぐには、食事ごとの歯磨きが基本です。ただし、食事の直後は口内が酸性に傾いているため、ブラッシングでエナメル質が削れやすくなるといわれています。そのため、エナメル質を守るためには、食後30分経ってからの歯磨きがベスト。とはいえ日常的には難しいので、早めに磨くときは、より優しいブラッシングを心がけましょう」

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アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 院長
小川朗子先生
歯科医師。抗加齢医学会専門医。鶴見大学歯学部卒。歯科医師としての経験・実績を積む中で、歯の健康や見た目が体や心の健康と密接に関わっていることを実感し、2006年に〝アンチエイジングできる歯科医院〟として現医院を開業。一般的な歯科治療だけでなく、インナーケアやデンタルエステなども組み合わせたオリジナルメニューが人気。http://www.a-a-d-c.com/

イラスト/いいあい 構成/つつみゆかり

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