健康・ヘルスケア
2017.11.16

ギザギザはOKorNG?歯科衛生士が指南「歯ブラシの選び方&持ち方」

毎日使う歯ブラシ。ドラッグストアに行くと、たくさんの種類の商品が並んでいますよね。

ギザギザしていたり、ヘッドが大きかったり小さかったりと、歯ブラシの種類は多種多様。どれを買っていいかわからず、適当に買っているという人や、家族が買ってきたものをなんとなく使っているという人も多いことでしょう。

歯科医師や歯科衛生士に相談できればベストですが、忙しくてなかなか受診するタイミングもないという人も少なくないはず。そこで今回は、歯科衛生士の筆者が、自分で歯ブラシを選ぶ際のポイントを、正しい歯ブラシの持ち方とあわせてご紹介しましょう。

 

自分に合った歯ブラシを選ぶポイント3つ

歯ブラシは、効果的なケアができるよう、自分に合ったものを選びたいですよね。しかし、市販されているたくさんの歯ブラシのなかから、自分にピッタリのものを見つけることは難しいものです。そこで、自分に合った歯ブラシを選ぶために必ずチェックしてほしいポイントを3つご紹介します。

(1)自分に合ったサイズを使う

「大きいほうが広範囲を磨ける気がする」、「小回りが利くから、大人だけど乳歯用の歯ブラシを使っている」など、歯ブラシのサイズを選ぶ基準はそれぞれでしょう。

効率よく歯磨きを行える歯ブラシの幅は、上の前歯2本分が目安。それ以上大きいと小回りが利かないので歯肉などを傷つけやすく、逆に小さすぎると効率が悪くなります。

(2)毛の形はギザギザよりも……

先端がギザギザしたものや、長さの違う毛が植毛されたものなど、歯ブラシの形態は様々ですよね。しかしまず歯科衛生士の筆者がオススメしたいのは、毛先がまっすぐの普通の歯ブラシ。正しい使用方法で歯磨きを行えば、効率よく汚れを落とすことができます。

形態が複雑なものは、自分に合っていないと磨き残しの原因になったり、歯肉を傷つけることも。可能であれば定期検診の際などに専門家に相談してから買うのがよいでしょう。

(3)硬さを間違うと知覚過敏の原因に!

ブラシの毛が硬いほど汚れが落ちやすいのは、歯ブラシも例外ではありません。しかし歯はとってもデリケート。硬い毛でゴシゴシと365日こすり続ければ、あっという間に歯はすり減り、歯肉は痩せ、知覚過敏などの原因にもなります。

歯ブラシの毛は“普通”を選ぶことをオススメします。「つい無意識にゴシゴシ磨いてしまう」という人や、「知覚過敏が気になる」という人は、“やわらかめ”を選ぶとよいです。

 

正しい歯ブラシの持ち方とは?

あなたは普段、どのような歯ブラシの持ち方で歯磨きをしていますか?

意外と「今まで誰にも教えてもらった記憶がない」という人もいるのではないでしょうか。正しい歯ブラシの持ち方で歯を磨くのは、効率よくプラーク(歯垢)を落とすための基本です。早速ご紹介します。

(1)実はギュッとにぎるのはNG!

多くの人がやりがちな持ち方ですが、実はNG。5本すべての指でギュッとにぎる、通称“ベースボールグリップ”は力強く歯をこすることはできますが、効率よくキレイに汚れを落とすことはできません。

長年の習慣でなかなか直しづらい人も多いかと思いますが、意識して正しい持ち方で磨くよう心掛けると、普段より歯ブラシの小回りが利き、お口の中がスッキリするのが感じられるでしょう。

(2)鉛筆と同じように歯ブラシを持つのが正解!

効率よく磨ける歯ブラシの持ち方は、Bが正解。

歯ブラシは鉛筆の持ち方と同様に持ち、力を抜くのがポイントです。鉛筆のにぎり方は、細かい漢字も書き分けられるほど繊細な動きに適しています。歯の裏側や、歯並びの悪い個所など繊細な動きが求められる歯磨きも、小回りが利くことが大切なのです。

 

以上、“歯ブラシを選ぶときのポイント3つ”と、“正しい歯ブラシの持ち方”についてご紹介しました。

自分にぴったりの歯ブラシで歯磨きを行い、健康で美しい歯をキープしてくださいね。

 

初出:美レンジャー  ライター:高橋裕美

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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