充血はそのまま放置してもOKってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「充血」について。充血はそのまま放置してもOKってホント? 目薬ブランド「マイティア」の千寿製薬株式会社 久富千容さんにお話を伺いました。
Q:充血はそのまま放置してもOKってホント?
気付かぬうちに充血を起こしている人が多い現代人。痛みなどもなく、日常生活に支障がなければ…と、そのまま放置してしまいがち。しかし、充血が起きているということは目に何かしらのトラブルが起きているサインなのでは…? そこで、今回は充血って本当にそのまま放置してもOKなの ? この疑問について目薬ブランド「マイティア」の千寿製薬株式会社 久富千容さんに聞いてみました。
A:ウソ
「おっしゃる通り、充血は何かしらのトラブルが起きているサインです。充血の程度にもよりますが、見落として放置してしまうことで疾患につながることもあるので、基本的には放置しないほうがよいと思います」(久富千容さん・以下「」内同)
自分の充血の状態を知る
「充血は何かしらのトラブルのサインであり、見た目においてもバロメーター的な役割を果たしていると思います。充血を見落として放置してしまうことで、実は細菌やウイルスによる感染性結膜炎、アレルギー性結膜炎といった疾患の場合も。放置せず、原因がわからない場合や、充血が長引く場合には早めに眼科を受診することをおすすめします」
充血していても痛みやかゆみがなければ問題なし?
「目に痛みやかゆみがなく、白目に充血が生じている場合は、『充血に気づいていない人が多いってホント?』の『目が赤くなる代表的な症状』でもお話した疾患を伴わない“結膜充血”かもしれません。この場合、問題は起きているけれど今すぐ病院に行かなくてはいけない、という状態ではないので、まずはセルフケアを。目の酷使やドライアイ、アイメイク、コンタクトの外的刺激などで知らず知らずのうちに充血は起きているので、ぜひ自分の目をチェックしてみてください。
一方、目のかゆみや目やにが出ていたら結膜炎などだったり、目に強い痛みがある場合は角膜炎などやほかの重篤な疾患が隠れている場合があるので、自己判断せずに早めに眼科を受診しましょう」
結膜充血の原因は?
「疾患によらない 結膜充血の原因は生活習慣によるものが多いです。
今、もっとも多いのが『スマホやパソコンなどの長時間使用による目の疲れ』と『まばたきが少なくなることによるドライアイ(目の乾き)』です。さらにコンタクトレンズを使用している人はカラーコンタクトレンズを含むコンタクトレンズの装着が原因になることも。コンタクトレンズの装着中はレンズ表面とまぶたの摩擦が起きますし、目も乾きます。
そしてもうひとつはアイメイク。まつ毛パーマやまつげエクステをしている人は施術の際に使用する液や接着剤、テープによる刺激が充血の原因になることもあります。
また、日々のメイクでもインラインなどは粘膜に刺激を与えてしまうこともありますし、ラメの多いアイメイクだとラメが目に入ってしまい、外的刺激になることも…。
しかし、これらは生活をするうえで避けられないものだったりするので、すべて控えるというのはむずかしいですよね。ですから、まずは『目を休める』という基本の充血ケアをしてみてください。たとえば、まばたきを意識的に行ったり、短い時間でも目をつぶる、パソコンやスマホの画面を長時間眺めている場合には1時間に1度を目安に10分ほどの休憩を取るなど、こまめに目を休めるといいでしょう。また、アイメイクなど目のまわりの汚れは正しい洗顔でしっかり落とすこと。そして、目薬の使用もおすすめです」
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
2007年に入社。千寿製薬のOTC医薬品のブランドであるマイティアの商品企画や、店頭販促やプロモーション関係などに携わり、現在はマイティア全般の店頭及び広告のプロモーションのマネジャーに。健やかな瞳を通じて気持ちの良いコミュニケーションが増えて、世の中が明るく元気になるよう、「ひろがれ、瞳のチカラ。」というマイティアのブランドメッセージと共に活動し、ブランド育成に取り組んでいる。