健康・ヘルスケア
2025.9.10

充血は寝ても取れないことがあるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「充血」について。充血は寝ても治らないってホント? 目薬ブランド「マイティア」の千寿製薬株式会社 久富千容さんにお話を伺いました。

Q:充血は寝ても取れないことがあるってホント?

疲れていたり、ストレスなどによる影響でも起こる充血。前回の記事で紹介した通り、「白目に数本でも赤い血管が見える人はすでに充血が起こっている状態」です。充血も疲れが原因であれば、寝れば改善しそうですが、実際はそうでもなく…なぜ? この疑問について目薬ブランド「マイティア」の千寿製薬株式会社 久富千容さんに聞いてみました。

A:ホント

「目の疲れなどが原因で起きている充血は目を休めることで改善される場合もあります。しかし、寝不足などが原因で起きてしまった充血は、酸素や栄養分をうまく運ぶことができず、朝起きても充血している…なんてこともあります」(久富千容さん・以下「」内同

寝ているあいだはうまく涙の交換がされていない!

「また、目は、まばたきをすることで、目に涙を広げ、涙により酸素や栄養分を供給してます。しかし、寝ているあいだは目を閉じているので、涙の交換がされていないのです。そのせいで、朝になっても、充血が残ってしまうという場合もあります。もう少し詳しく説明しましょう」

涙の循環がうまくされていなければ充血は改善しにくい

「涙には、うるおい保持や目の洗浄以外にも酸素や栄養分の供給、視力を保ったり、傷の治癒といったさまざまなはたらきがあります。

涙は涙腺というところで生成され、分泌されることで目の表面をうるおわします。そして、涙は目の中にずっととどまっている訳ではなく、目の表面をうるおわしたあと、目頭にある“涙点”という小さな穴から排出されるようになっています。

この涙の循環が正常に行われることで目の表面は清潔に保たれ、健康な状態を維持することができるのです。涙の循環はまばたきをすることで涙を目の表面に広げ、うるおわす役割をしますが、寝ている間はまばたきをしませんよね。そのため、うまく涙の循環がおこなわれず、朝起きても充血している…なんてこともあるのです。

寝ているあいだは涙の循環がうまくおこなわれていない。だから実は寝起きの目はコンディションが良いとはいえない状態なんです。慢性的な充血改善には、朝に保湿効果のある目薬を使い、涙の質を整えるようなケアをしていただくのもおすすめです」

 

千寿製薬株式会社
一般薬品事業部 営業プロモーション企画グループ グループマネジャー

久富千容(ひさとみ ちよ)

文/土屋美緒

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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