充血に気づいていない人が多いってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「充血」について。充血に気づいていない人が多いってホント? 目薬ブランド「マイティア」の千寿製薬株式会社 久富千容さんにお話を伺いました。
Q:充血に気づいていない人が多いってホント?
前回の記事で、「充血は見た目印象に大きく影響を及ぼす」というお話をしました。みなさんは「充血」しているか日常的にチェックしていますか? 毎日洗顔やアイメイクをしたり、コンタクトをするときに目を見ているはずが、充血まではチェックしていない人も多いそう。本当なのでしょうか。この疑問について目薬ブランド「マイティア」の千寿製薬株式会社 久富千容さんに聞いてみました。
A:ホント
「自分の目の状態に関心があるという人は多いけれど、まぶたやまつ毛が優先され、瞳そのものである目の充血(結膜充血)は見落とされがちです」(久富千容さん・以下「」内同)
充血とは?
「充血と言えば、目が赤くなる症状だとご存知のかたも多いかと思います。目の端や白目の周辺部が網目状に赤くなっているものを『結膜充血』と言います。この結膜充血は数本程度でも見えると、充血している状態と言えます」
充血する理由
「充血は結膜の血管が拡張することで起こります。普段の血管の状態は細く、外からは見えませんが、寝不足などによる目の疲れ、炎症などにより拡張すると、赤く目立つようになるのです」
目が赤くなる代表的な症状
「充血には、血管が拡張することで赤く見えるものと、血管が破れて出血することで赤く見えるものと2種類あります。血管が拡張することで見える充血には上でも触れた『結膜充血』と『毛様充血』の2種類があり、出血は『結膜下出血』があげられます。これら3つの症状について簡単に解説しますね。
『結膜充血』は目の端や白目周辺部が網目状に鮮やかな赤色になり、まぶたの裏も赤くなるのが特徴です。
『毛様充血』は目の黒目周辺が網目状に赤くなり、青紫色を帯びた充血。まぶたの裏側まで充血しないのが特徴です。涙は出ても目やには出ないことが多いのですが、強い痛みを伴う場合も…。この充血の場合は疾患が隠れていることもあるので、早めに眼科を受診しましょう。
そして、『結膜下出血』は何らかの原因で結膜の血管が破れて出血をしたことにより、白目がべったりと赤くなってしまう症状です。力がかかると発症するので、『出産のとき、りきむことで起きてしまった』という人もいます。 また、年齢を重ねると血管も細くなるので、物にぶつかってしまったりすると派手に出血してしまうことも。白目の全体が真っ赤になるので驚いてしまう人が多いですが、1~2週間で自然治癒します。痛みもなく、それほど心配はいりませんが、原因もわからず、何度も繰り返す場合は眼科を受診しましょう」
充血レベル
「下の図ではイメージ1以外は充血しています。充血は軽度、中等度、重度と分けられますがイメージ2の軽度の充血の場合は多くの人が充血として認識していないということが弊社の実施した調査*でわかりました。
*2025年3月 インターネット調査 対象者:N=400、20‐50代女性
イメージ図2は軽度の充血の状態。これに対して『充血だと思わない』と回答した人は68.3%。さらに鏡を見て『自分の瞳がイメージ図2に近い』と答えた人のうち、62.3%が『充血ではない』と認識していることがわかりました。日々、この状態のため、充血だと思っていない人が多いと推測されます。しかし、数本でも赤い血管が見える場合も充血。前回の記事でお知らせした通り、見た目年齢として14歳もの差が出てしまうので、自身の瞳に興味をもって、軽度のうちにケアしていただけるといいですね。白目が変わると印象もグッとヘルシーに変わると思います」
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
2007年に入社。千寿製薬のOTC医薬品のブランドであるマイティアの商品企画や、店頭販促やプロモーション関係などに携わり、現在はマイティア全般の店頭及び広告のプロモーションのマネジャーに。健やかな瞳を通じて気持ちの良いコミュニケーションが増えて、世の中が明るく元気になるよう、「ひろがれ、瞳のチカラ。」というマイティアのブランドメッセージと共に活動し、ブランド育成に取り組んでいる。