【Q&A】暑さや寒暖差でぐったり…そもそも夏バテって? 改善策はあるの?
Q.そもそも、夏バテの定義ってあるの?
A.定義や判断基準は特にありません!
「夏に体力が低下して、今までできていたパフォーマンスが発揮できない状態の総称が夏バテ。人によってつらさは千差万別ですし、定義や判断基準はありません」(髙瀬聡子先生)
Q.外と室内との寒暖差のせいかだるさが抜けません。改善策は?
A.普段から筋トレやストレッチで体の大きな筋肉を動かして!
「だるいのは寒暖差で自律神経が乱れているから。巡りを良くすることが重要なので、大きな筋肉を動かすスクワット運動などを行ってみて。無理な日はストレッチだけでもOK!」(水井真理子さん)
Q.そんなに日光に当たっていないのに、夏に疲れやすいというのも夏バテですか?
A.夏バテと言ってしまってOKです!
「日光=紫外線に当たっていないのに疲れてしまうというのは、おそらく室内外の温度変化に体がついていけていないのでは? その対策を行ってみましょう」(髙瀬聡子先生)
Q.夏は食欲が落ちてやせてしまいます。原因と対策法は?
A.暑さ、または寒暖差が原因かも
「対策法はたんぱく質とビタミン・ミネラル、食物繊維をしっかりとることと、睡眠・休息を充分にとること。夏バテに効く漢方もあるので試してみてもいいでしょう」(伊藤明子先生)
Q.夏に頭痛が起こりやすいのは暑さによるストレスのせい?
A.貧血も原因のひとつかもしれません
「暑さによるストレスや水分不足・脱水傾向で頭痛が起きる場合もありますが、日本女性は鉄分が不足し貧血の方がとても多いので、水分摂取+貧血を治すことも重要です」(伊藤明子先生)
Q.貧血や脱水の予防・対策法を教えて!
A.たんぱく質とミネラル摂取が重要です
「貧血は鉄不足だけでなく、たんぱく質や亜鉛、ビタミンB群の欠乏でも起こります。脱水は水分とミネラル不足により起こります。朝食にお味噌汁を飲むのは◎です」(伊藤明子先生)
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Q.とにかくだるくてやる気が出ないんです…
A.寝室を26℃・湿度50%にキープしてみて
「きちんと温湿度計を使って管理して。そうすれば途中覚醒頻度が下がり、睡眠中に脳疲労が解消。だんだんやる気が復活します。気持ちや感覚ではなく、論理的に行動を!」(小林麻利子さん)
Q.夏、優先すべきは「食べる」? 「寝る」?
A.どちらかと言うと「食べる」を優先して
「どちらかと言えば『食べる』ことを優先した方が夏バテには効きますが、寝不足でも確実に夏バテしてしまいます。夏の間は特に、睡眠の量と質を上げる努力もしましょう」(伊藤明子先生)
Q.夏バテしない食材やレシピが知りたい!
A.2種類以上のたんぱく質を毎食100g以上は摂取して
「冷たい麺類やスイカ、アイスばかりでたんぱく質が不足するとすぐに夏バテします。卵や肉・魚類、豆腐や納豆などをとにかく毎食、2種類以上を100g以上とるようにしてみて」(伊藤明子先生)
Q.だるさ解消のため、夏でもヨガやジムでたくさん汗を流すのは正解?
A.とてもいいと思います!
「汗を出す習慣がないことで体温調節が上手くいかず、だるさ感じている可能性も。普段から汗をかく習慣を取り入れるといいので、毎日の入浴などで工夫するのも◎」(小林麻利子さん)
Q.寝つきが悪く、朝起きるのもつらい…。おすすめの快眠法は?「眠り」を科学した寝具にこだわってみては?
A.「眠り」を科学した寝具にこだわってみては?
「敷布団や枕を替えるだけで、寝つきや寝起きがびっくりするほど良くなる事も。ぐっすり眠れるからか、最近の猛暑でも私は夏バテ知らずで過ごせていますよ」(シダテルミさん)
マットレスは体の部位に合わせた6つのゾーンユニットを採用。高い体圧分散と通気性を実現し、高反発素材なので寝返りもラク。
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ピローは中央にくぼみがあり、どんな体勢でも快適な寝心地。
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Q.夏バテに効く入浴方法を教えて!
A.毎日、汗をじんわりかくのが大切
「まずは体温調節機能を高めることが重要。炭酸や薬湯系の発汗を促す入浴剤を39℃のお湯に入れ、15〜20分程度、肩までゆったりとつかるのがベストです」(小林麻利子さん)
Q.寝つきが良くなる入浴剤ってあるの?
A.リラックスする香りのバスソルトが◎
「ハーブ系の香りのバスソルトを活用してみては。リラックス効果抜群で夏の冷えた体も温まるから、ぐっすり眠れて翌日も元気に過ごせます」(永田紫織さん)
心身ともに休まるハーブの香りで、穏やかで深い睡眠へと導いてくれる。
クナイプ グーテナハト バスソルト ホップ&バレリアンの香り 850g ¥2,640
Q.夕方まで元気いっぱいで過ごすにはどうすれば?
A.座ったままで少しお昼寝してみて
「暑いと交感神経が刺激されがちなので、昼寝で脳疲労を一旦リセット。ブランケットをドーナツ型枕にして机に置き、その穴に座ったまま顔をうずめて約10分。寝過ぎないこともポイント!」(小林麻利子さん)
Q.夏バテのしやすさは、子供の頃に涼しい場所で育ったせい?
A.その可能性もあります
「食べ方、睡眠、運動、いずれも子供の頃からの『クセ』や生活環境に左右されます。大人になって暑い土地でひとり暮らしを始めた場合、夏バテしやすくなるかもしれません」(伊藤明子先生)
『美的』2023年9月号掲載
撮影/藤井マルセル(t.cube /読者)、風香(モデル) ヘア&メイク/大森幸枝(読者)、永田紫織(Nous /モデル) スタイリスト/伊藤あかり(モデル) モデル/大峰ユリホ イラスト/みやままひろ 構成/内田淳子、齊藤みなみ(本誌)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
本誌では主にプロップスタイリストとして活躍。食や衣服の扱いにも詳しい。