バナナは朝食べなくてもいいってホント？真相を専門家に直撃！【美容の常識ウソ？ホント？】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「バナナ」について。バナナは朝食べなくてもいいってホント？　管理栄養士の渥美まゆ美さんにお話を伺いました。

Contents

Q：バナナは朝食べなくてもいいってホント？
バナナを食べるタイミングは？
バナナは冷凍してもOK
バナナの冷凍保存方法
冷凍バナナを活用したおやつレシピ

Q：バナナは朝食べなくてもいいってホント？

バナナは朝食べるものというイメージがありますが、おやつとして食べる人もいれば夜食べる人もいるはず。しかし、バナナは体にいいからと言ってどのタイミングで食べてもいいものなのでしょうか。さっそく、この疑問について管理栄養士の渥美まゆ美さんに聞いてみました。

A：ホント

「朝に限らず、食べるタイミングについてあまり難しく考える必要はありません。どのタイミングで食べてもデメリットの少ない食べ物です」（渥美さん・以下「」内同）

バナナを食べるタイミングは？

「バナナは幸せホルモンと言われるセロトニンを合成するために必要なトリプトファンやビタミン、ミネラル、食物繊維に加え水分も多く含まれています。多くの栄養素が手軽に摂れるという点からも、自分が摂りやすいタイミングで食べるのが良いと思います。セロトニンの合成は寝ている間にされるので、夜に備えて朝食べるというのも良いですし、おやつとしては栄養面から見ても優秀ですし、カロリーも中くらいのもので1本103kcalとヘルシー。食前などに食べると食べ過ぎ防止にもなり、おすすめです。夜、小腹を満たすために食べたとしても、消化が良いため睡眠の質を妨げにくいと考えられます。バナナは朝に食べるのがいちばんいいから朝しか食べない、というような考えはおすすめできないので、自分の生活に取り入れやすいタイミングで食べるようにしましょう。ダイエット中の人は食べ過ぎ防止に、夜眠りやすくなるお手伝いをして欲しい人は朝に食べるなど、工夫するのはおすすめです」

バナナは冷凍してもOK

「バナナを食生活に取り入れたいけど、あっという間に熟してしまい一房買っても食べきれない人におすすめなのが冷凍保存です。南国の食べ物なので、冷気には弱いようで冷蔵庫で保存すると茶色くなってしまいますが、皮を剥いて冷凍してしまえばそんな心配もなく、食べたいときに食べられます。バナナのスケジュールに振り回されることもなく、解凍時間も早く、冷凍のまま調理できるレシピもあるのでラクチンです。冷凍バナナは加熱することで甘味が増しますし、解凍も早いことから栄養素が流れ出る心配も少なく、いいこと尽くめ。冷凍にすれば黒くなって廃棄するなんてこともなく食品ロスの削減にもつながると思います」

バナナの冷凍保存方法

「傷みやすいと言われるバナナは皮を剥いて、使いやすい大きさにカットしてから冷凍保存しておけば、いつでも簡単に食べられます。冷凍保存する場合、おすすめなのはつぶして冷凍する方法とカットして冷凍する方法です。

【つぶして冷凍する方法】1． 1/2本分をラップに挟み、手のひらで押しつぶし、そのまま包む。
2．フリーザーバッグに入れ、なるべく空気を抜いてジッパーを閉めて冷凍庫へ。

【カットして冷凍する方法】1．使いやすい大きさに切り、使いやすい分量ずつラップで包みフリーザーバッグに入れる。なるべく空気を抜いてジッパーを閉めて冷凍保存。

使うときは半解凍でそのまま食べたり、スムージーやデザート、お菓子作りに利用できます。解凍しすぎると褐変したり、水分が出てしまうので注意してください。カットして冷凍したものは季節にもよりますが室温に数分出す程度で半解凍されます。つぶして冷凍したものはあまり固くならないので、室温で放置しなくてもすぐに利用できます」

冷凍バナナを活用したおやつレシピ

「冷凍バナナはずっと常温で出しっぱなしにしておくと、べちゃっとしてしまいますし、ドリップの中に栄養素が流れ出してしまうので半解凍までに調理するようにするのがポイントです。

■バターとココア香るバナナのバターナッツソテー
調理時間：約5分　エネルギー：315kcal（1人分）

【材料】2人分
・冷凍バナナ（1/4カット）　2本分
・バター（有塩）　20g
・ミックスナッツ　40g
・ココアパウダー　適宜

【作り方】
1．フライパンにバターを入れて熱し、冷凍バナナとミックスナッツを入れ、強火で冷凍バナナの両面に焼き色がつくまで焼く。
2．器に盛り、お好みでココアパウダーを振る

■バナナブレッド
調理時間：約60分　エネルギー：168kca（1人分）※8等分として

【材料】20×7×高さ6cmのパウンド型1個分
・冷凍バナナ　2本（200g）
・卵　1個
・きび砂糖　50g　※グラニュー糖でも可
・とかしバター（食塩不使用）　50g
・薄力粉　150g
・ベーキングパウダー　小さじ1

【作り方】
★下準備
・パウンド型にクッキングシートを敷いておく。
・卵は室温に戻しておく。
・薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるっておく。
・オーブンは予熱しておく。

1．バナナはラップに挟み、手のひらでつぶしてからボウルに入れ、泡立て器で粒が残る程度に荒くつぶす。
2．1に卵ときび砂糖を加えて、卵をときほぐしながら混ぜ合わせる。とかしバターも加え、手早く混ぜる。
3． 2にふるった薄力粉とベーキングパウダーを2回に分けて加え、ゴムべらに持ち替えて、練らないようにざっくりと、粉が見えなくなるまで混ぜ合わせる。
4．クッキングシートを敷いたパウンド型に3を流し入れ、ゴムべらで表面をなめらかにならす。
5．180℃に予熱した電気オーブンで約45分（ガスオーブンの場合は約40分）焼く。途中15分ほどしたらナイフで表面中央部に切り込みを入れてオーブンに戻す。竹串を刺して、生地がついてこなければOK。
6．焼けたら型から取り出し、金網などにのせて粗熱をとり、ラップをふんわりかけ冷まし、しっとりさせる。

■グルアイ・ブアットチー（バナナのココナッツミルク煮）
調理時間：約10分　エネルギー：210kcal（1人分）

【材料】4人分
・ココナッツミルク　400ml
・冷凍バナナ　2本分
・砂糖　大さじ2
・塩　少々