足の爪は見た目で健康かどうかチェックできるってホント?真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「足のトラブル」について。足の爪は見た目で健康かどうかチェック できるってホント? 「下北沢病院」院長の菊池守先生にお話を伺いました。
Q:足の爪は見た目で健康かどうかチェックできるってホント?
足の爪はトラブルがない限り、病院に行ったり、健康状態をチェックするという機会は少ないですよね。でも、自分の爪は本当に健康な状態なのでしょうか。そこで、健康な足の爪とはどんな状態なのか、セルフチェックはできるのか、菊池先生に聞いてみました。
A:ホント
「足の爪は形や色、手で触ることで大まかな健康状態を確認することができます」(菊池守先生・以下「」内同)
健康な足の爪の状態とは?
「巻いておらず、ピンク色をしていて、横に線が入っていないのが健康な爪の状態です」
足の爪はどこをチェックする?
「爪の色は見た目でもわかりやすいチェックポイントです。白く濁ったり、黄色や緑になっていたら注意が必要です。
白く濁ってくる原因の多くは爪水虫(爪白癬)。黄色っぽく変色している場合は肝臓や胆管の病気が考えられます。緑色に変色している場合は緑膿菌に感染している可能性があるため、これらの変色がないか気をつけて見るようにしましょう。
爪の先端の角を指で触って、爪の下に指が入らないようなら深爪のし過ぎです。爪が伸びてくると肉に刺さって炎症を起こす可能性があり、巻き爪の原因になるので、切り方も注意するようにしましょう」
- 白く濁る…爪水虫
- 黄色…肝臓や胆管の病気
- 緑色…緑膿菌
足の爪のトラブルを予防する正しい切り方
「爪のトラブルを起こさないためには、予防が大事です。そのために気をつけたいのが爪の切り方。
足の爪は歩いて体重がかかるたびに、前や左右に肉が盛り上がります。爪が短いとまわりの肉に爪が刺さり、ひどい場合は炎症を起こしてしまうこともあります。そのため、短く切りすぎず、形はスクエア型に切るのがおすすめです。爪の左右を体重を支えるブリッジとして残し、先端は直線状にカットします。
長さは短すぎず、とはいえソックスなどに引っかからないくらいが丁度いい長さです。上から見たときに、指の肉が見えない程度に爪を残すとトラブル回避につながります」
どんな爪切りを使うべき?
「使う道具は歯がカーブしていないものがおすすめです。グリップ型では“直線刃”タイプのものを使用するとスクエア型にカットしやすく、爪の端の皮膚を巻き込む心配も少ないです。爪を少しずつカットすることもできるので、深爪もしにくいです」
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
2000年大阪大学医学部卒業。アメリカ・ジョージタウン大学創傷治癒センターに留学した際、足病学に出会う。帰国後、佐賀大学医学部附属病院形成外科診療准教授を経て、日本初の足の総合病院「下北沢病院」開設後院長就任、現在に至る。
年齢に関係なく、いつまでも自分の足で歩くための「足の若返りメソッド」を考案。多くのメディアにも取り上げられている。
著書に「足の専門家が教えるー100歳までスタスタ歩ける足のつくり方」(アスコム)。下北沢病院医師団著書に「“歩く力”を落とさない!新しい「足」のトリセツ“歩く力”を落とさない!新しい「足」のトリセツ」。
■下北沢病院