夜になると足がかゆくなるのは病気ってホント?真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「足のトラブル」について。夜になると足がかゆくなるのは病気ってホント? 「下北沢病院」院長の菊池守先生にお話を伺いました。
Q:夜になると足がかゆくなるのは病気ってホント?
乾燥や刺激などがきっかけで足がかゆくなることはある意味「普通」ですが、「夜になるとかゆくなる」「寝ているとなんだか足がムズムズする」という人がいます。それって、何かの病気が潜んでいるのでしょうか。真相を菊池先生に聞いてみました。
A:ホント
「寝ているときに足がムズムズして、動かすとマシになるという人はレストレスレッグス症候群の可能性があります」(菊池守先生・以下「」内同)
レストレスレッグス症候群とは?
「レストレスレッグス症候群はむずむず足症候群とも言われていて、夕方から深夜にかけて足が“ムズムズする”、“痛がゆい”、“じっとしていると不快”といった感覚が出てくる病気です。寝ているときに限ってムズムズし、少し動かすと軽減するというのも特徴なので、症状が思い当たる人はレストレスレッグス症候群の可能性があります。
この病気はコーヒーやアルコール、喫煙などの複数の習慣がある人や貧血の人、生活リズムが整わない人などに起こる傾向があります。
内服薬や貼付薬が有効な人もいますので、気になる場合は医師に相談してみてください」
お風呂上がりの足のかゆみの原因と解消法
「入浴後は肌が乾燥しやすくなります。そのため、足も乾燥することでかゆみなどの症状が出やすくなります。
お風呂上がりに足がかゆくなるという人は乾燥性皮膚炎かもしれません。入浴後は早めに、保湿成分が入っているボディクリームなどを塗り、たっぷりと保湿するのが良いでしょう」
足のスネがブツブツしてかゆみが出る原因と解消法
「肌表面がブツブツして、かゆみがある場合は、ストッキングの着用や脱毛クリームの使用、保湿クリームなどの接触による皮膚炎の可能性があります。心当たりがある場合は、ストッキングやクリームを変えてみましょう。脱毛レーザーのあとの場合には治療薬をクリニックでもらうようにしましょう。
下肢の内側に茶色く色がついた皮膚の炎症がある場合にはうっ滞性皮膚炎を疑います。下肢静脈瘤が併発しているケースもありますので、病院で診察を受けるようにしましょう」
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
2000年大阪大学医学部卒業。アメリカ・ジョージタウン大学創傷治癒センターに留学した際、足病学に出会う。帰国後、佐賀大学医学部附属病院形成外科診療准教授を経て、日本初の足の総合病院「下北沢病院」開設後院長就任、現在に至る。
年齢に関係なく、いつまでも自分の足で歩くための「足の若返りメソッド」を考案。多くのメディアにも取り上げられている。
著書に「足の専門家が教えるー100歳までスタスタ歩ける足のつくり方」(アスコム)。下北沢病院医師団著書に「“歩く力”を落とさない!新しい「足」のトリセツ」。
■下北沢病院