足裏の角質ケア「やり方」と「注意点」まとめ
がざがさかかと、放置してないですか?たまった角質を除去してつるすべ足を手に入れましょう!まずはセルフケア時の注意点から自宅でできるフットケア方法をご紹介。早速試して自信たっぷりの足に!
足裏に角質ができる「原因」3選
【1】床暖房を使用している
\教えてくれたのは…ロングルアージュ 広尾店長 浅野晴香さん/
「はだしでいることの多い方、床暖房を使用している方はかかとに角質がたまりやすい。まずは定期的に不要な角質を除去すること。後は顔と同様に化粧水&クリームで保湿を」(浅野さん)
【2】刺激や水虫
「かかとが刺激を受けることで、乾燥し、角質が増えても除去しにくくなってしまうこと。ふたつめは、角質にカビの一種である菌が入り、感染し水虫を引き起こすこと」(矢部さん)
【3】血行不良
「そもそもかかとを含めた足裏の皮膚は、体重を支えるために 厚く固くなるようにできています 。体重が重い程、角質が肥厚してガサガサになりがち。また、足は心臓から遠く離れているため、血液の循環が悪くなって皮膚の ターンオーバーが遅れやすい のです」(高山さん)
角質が溜まると「悪臭の原因」に
「手のひら、足の裏には皮脂腺がないので、本来においが出にくい部分。しかし、足の角質をエサにして、足の裏特有の細菌(コソウ菌)が発生します。細菌は酸素のない状態を好むので、密閉された靴や通気性の悪いナイロン製の靴下、ストッキングによって菌が増殖します。対策としては、よく洗いよく乾かす。そして同じ靴を連続で履かず、通気のいい状態にしておくことです」(高瀬先生)
ケアの「注意点」5つ
【1】削りすぎに注意して正しい方法で行えば大丈夫
「バスタイム中のふやけた角質をヤスリで削ると、角質を除去しすぎてしまい、逆に角質を厚くする原因に。削る場合はかかとを軽く洗った、清潔な状態で行って」(金子さん)
【2】削り過ぎで「かかと」がガサガサになる
上級フースフレーガー・巻爪スペシャリスト
矢部 雅博さん
巻爪ケアライセンス VHOシュパンゲ・オートグリップVHOシュパンゲ・GOLDシュパンゲ・ORAシュパンゲ・糖尿病療養指導士の資格を持ち、全国の病院や介護施設などでフットケアの講演、医師、看護師へ指導を行う。圧倒的な技術力でフットケア業界を牽引し続け、お客様から熱い支持を得る。
「必要以上にかかとを削り過ぎてしまうと、皮膚内の水分を蓄えたり補充するためのバリア機能まで壊してしまいます。すると、乾燥が進んでしまうだけでなく、細菌に感染しやすくなるというリスクもあるのです」(矢部さん・以下「」内同)
【3】目の細かいヤスリで強く削り過ぎない
「ヤスリは目の粗いタイプを使うと、粗く削れてしまいます。目の細かいタイプを選び、強く削り過ぎないことがポイントです。また、削ったあとの皮膚はデリケートな状態なので、削っておしまいというのはNG。クリームで十分に保湿を行うことが重要です。
かかとの角質が厚くなるのを防ぐために、極力かかとに刺激を与えないこと。お肌と同様に、代謝を上げること。日頃から十分な保湿を行うことがポイントです」
【4】皮を剥く
美容皮膚科タカミクリニック 美容皮膚科医
山屋 雅美医師
埼玉医科大学卒業後、東邦大学医療センター大橋病院にて従事。三井記念病院、都内美容皮膚科を経て、2011年美容皮膚科タカミクリニックに勤務開始。シミ、しわ、たるみなと゛のアンチエイシ゛ンク゛治療のほか、ニキビや肌荒れなどの皮膚疾患にも精通し、肌質改善治療まて゛一貫して行っている。
「かかとのひび割れは、角質が厚く硬くなってしまった状態。剥がすといっても、顔のパックのように角質が剥がれて治るわけではありません。硬くなってしまっている場合は、まず柔らかくしてあげることが大切です。
無理に剥がしてしまうことで傷になり、そこから菌が入って化膿してしまうことも…。セルフケアで行うには、刺激が強すぎてしまうかもしれません」(山屋医師)
「かかとのひび割れが気になって、お風呂上りなど皮膚が柔らかくなっているタイミングで皮を剥く…という人がいますが、これは言語同断。皮を1枚めくってしまっているので、真皮層まで傷つけてしまうことに。何があっても剥かないで。」(矢部さん)
【5】薬剤(酸)を使ったケア
「注意してほしいのが、薬剤の入った靴下状の袋に足を入れ、角質を除去するセルフケアアイテムです。これは酸を使用しており、硬い角質だけでなく、柔らかい角質まで除去してしまうデメリットがあります。すると、場合によっては、炎症や化学やけどを引き起こしてしまうこともあるのです」(矢部さん)
ケアの「やり方」4選
かたくなりやすい部位には「尿素」がいい
日本化粧品検定協会代表理事
小西 さやかさん
日本化粧品検定協会代表理事、日本薬科大学客員准教授、北海道文教大学客員教授、東京農業大学食香粧化学科客員准教授、各種協会の顧問、学会幹事を歴任。化粧品開発者として科学的視点から美容、コスメを評価できる専門家「コスメコンシェルジュ」。最短最適な美容で無駄を省く「時短美容家」としても活躍中。
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角層が厚い「ひじ」や「かかと」など、乾燥した冬場にかたくなりやすい部位に尿素を高濃度配合したクリームを塗ると、徐々にやわらかくなるのはこの作用によるものです。また、肌が柔軟になることで新陳代謝が高まり、ターンオーバーが正常化することも期待できます。
【1】4Stepで簡単!基本の角質ケア
【Step.1】フットスクラブで古い角質を除去
「ふやけない程度にぬらしたかかとに、フットスクラブを円を描くようになじませて。足の甲の黒ずみが気になる場合も同様に」(金子さん・以下「」内同)
【Step.2】かかとを丸ごと包んでじんわり保湿
「化粧水を浸したコットンでかかとを包み込み、その上からラップをかけ10分。ぐるぐる巻きにすれば“ながらケア”もできますよ」
【Step.3】フットクリームで潤いを閉じ込める
「かかとの潤いを逃さないよう、フットクリームで仕上げて。このとき、かかとだけでなく足の裏や指にも丁寧に塗りましょう」
【Step.4】靴下を着用して保湿効果を高める
「クリームを塗った後は靴下を履いて保護しましょう。クリームの保湿成分が浸透しやすくなります。絹や木綿素材がおすすめ」
【2】柔らかくほぐしてからしっかり保湿する
\教えてくれたのは…ビューティエディター 安倍佐和子さん/
「保湿剤を塗るだけでは潤いが入らない状態。入浴時にゴマージュなどで角質ケアをしてから、オイル&クリームのW使いでマッサージをしながらケアしましょう」(安倍さん)
「市販のものでは角質を柔らかくしてくれるはたらき働きのある“尿素”入りのクリームをたっぷりと塗って保湿するのがおすすめです。かかと全体に尿素入りクリームを塗り込んだら、ラップをし、靴下を履く。これだけでも、数日間続けることで、かなり角質が柔らかくなりますよ」(山屋医師)
【3】ラップ巻きで柔らかく
トータルビューティ アドバイザー
水井 真理子さん
スキンケアはもちろん、食や運動、ライフスタイルなど多角的に美へとアプローチ。わかりやすく、実践しやすい理論とテクニックで、『美的』読者からの支持も厚い。
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「特に冬はかかとのガサガサが深刻化しがち。足裏まで全身にボディクリームを塗った後、さらにかかと~くるぶしにかけてフットケアクリームやバームを塗り込みラップで包くるんで約10分。固くなったかかとが柔らかくなります」(水井さん)
【4】毎日のケアで角質を予防
足裏はマッサージするように、土踏まずからスタート
フット用のスキンケアを足裏全体になじませます。左足の場合、左手の親指で、土踏まず部分を大きくグリグリと円を描くようにして、コリをほぐす感覚で刺激していきます(約30秒)。最後に指先からかかと、足首に向けて両手で包み込み、流すように動かして。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
巻爪ケアライセンス VHOシュパンゲ・オートグリップVHOシュパンゲ・GOLDシュパンゲ・ORAシュパンゲ・糖尿病療養指導士の資格を持ち、全国の病院や介護施設などでフットケアの講演、医師、看護師へ指導を行う。圧倒的な技術力でフットケア業界を牽引し続け、お客様から熱い支持を得る。