ひび割れた「かかと」は保湿だけでは治らないってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“足のトラブル”について。ひび割れたかかとは、保湿するだけでは治らないって…ウソ? ホント? フットケアジャパンの矢部雅博さんにお答えいただきます。
Q:ひび割れた「かかと」は保湿するだけでは治らないってホント?
ガサガサが気になるかかと。それが進行して鏡餅のようにひび割れてしまった場合、いくら保湿を頑張っても治らないというのは本当なのでしょうか。さっそく、この疑問を矢部さんにぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:ホント
「かかとのひび割れが起こる理由は、いくつかあります。
ひとつめは、かかとが刺激を受けることで、乾燥し、角質が増えても除去しにくくなってしまうこと。ふたつめは、角質にカビの一種である菌が入り、感染し水虫を引き起こすこと。最後は、血行が悪く、代謝が低下して皮膚が厚くなるためです。
鏡餅をイメージしてみてください。水分がある状態では割れませんが、水分がなくなり、乾燥した状態になるとパキパキっと割れてしまいますよね。この状態で保湿をしても、一瞬良くなったように見えますが、またすぐに元通りになってしまいます。まずは硬くなった角質を除去しなくてはいけません」(矢部さん・以下「」内同)
- かかとのひび割れの原因は、ふたつ
- ひとつめは、かかとが刺激を受けて乾燥し、角質が増えて除去しにくくなってしまうこと
- ふたつめは、角質に菌が入り、感染し水虫を引き起こすこと
- 硬くなった角質を除去することが大切
サロンでのかかとケアの方法は?
「角質が厚くなってしまっている場合には矯正除去を行います。一方で、表面バリア維持できず、乾燥して裂けてしまっている場合には、とにかく保湿を重視して行います」
かかとのNGセルフケアは?
「かかとのひび割れが気になって、お風呂上りなど皮膚が柔らかくなっているタイミングで皮を剥く…という人がいますが、これは言語同断。皮を1枚めくってしまっているので、真皮層まで傷つけてしまうことに。何があっても剥かないで。
また、注意してほしいのが、薬剤の入った靴下状の袋に足を入れ、角質を除去するセルフケアアイテムです。これは酸を使用しており、硬い角質だけでなく、柔らかい角質まで除去してしまうデメリットがあります。すると、場合によっては、炎症や化学やけどを引き起こしてしまうこともあるのです」
かかとケアにおすすめのアイテムは?
「まず、自分のかかとの状態を知る必要があります。割れているけれども、皮膚は柔らかいのか。それともカチカチに硬いのか。かかとを触って確認してみてください。その上で、目的にあったアイテムを選ぶことが大切です。乾燥や血行不良が気になる場合には、グリセリンやカプサイシンが配合されたクリームを選ぶとよいでしょう。角質が厚くなってしまっている場合には、皮膚を軟化させるサリチル酸や尿素が配合されたクリームがおすすめですよ」
Point
・自分のかかとを触って確認し、状態にあったアイテムを選ぶ・乾燥や血行不良が気になる場合・・・グリセリンやカプサイシンが配合されたクリーム
・角質が厚くなってしまっている場合・・・皮膚を軟化させるサリチル酸や尿素が配合されたクリーム
文/木土さや
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巻爪ケアライセンス VHOシュパンゲ・オートグリップVHOシュパンゲ・GOLDシュパンゲ・ORAシュパンゲ・糖尿病療養指導士の資格を持ち、全国の病院や介護施設などでフットケアの講演、医師、看護師へ指導を行う。圧倒的な技術力でフットケア業界を牽引し続け、お客様から熱い支持を得る
フットケアジャパン