かかとのひび割れは「剥がすパック」でしか治らないってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“乾燥”について。かかとのひび割れは、剥がすパックじゃないと治らないって…ウソ? ホント? 美容皮膚科タカミクリニックの美容皮膚科医・山屋雅美医師にお答えいただきます。
Q:かかとのひび割れは「剥がすパック」じゃないと治らないってホント?
めっきり足元を見せることがなくなるこの時期は、ついついお手入れを怠ってしまいがち。気付けば、かかとがガチガチガサガサ…なんて人も少なくないのでは? これは剥がすパックをしないとツルツルには戻らないのでしょうか。さっそく、この疑問を山屋医師にぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:ウソ
「かかとのひび割れは、角質が厚く硬くなってしまった状態。剥がすといっても、顔のパックのように角質が剥がれて治るわけではありません。硬くなってしまっている場合は、まず柔らかくしてあげることが大切です」(山屋医師・以下「」内同)
剥がすパックのデメリットは?
「無理に剥がしてしまうことで傷になり、そこから菌が入って化膿してしまうことも…。セルフケアで行うには、刺激が強すぎてしまうかもしれません」
セルフでできる、ひび割れケアとは?
「市販のものでは角質を柔らかくしてくれるはたらき働きのある“尿素”入りのクリームをたっぷりと塗って保湿するのがおすすめです。かかと全体に尿素入りクリームを塗り込んだら、ラップをし、靴下を履く。これだけでも、数日間続けることで、かなり角質が柔らかくなりますよ」
皮膚科での治療法は?
「セルフケアで改善しない場合は、皮膚科を受診してみてください。サリチル酸ワセリンなど、尿素よりももう少し強いお薬を処方してもらうことができます。
サリチル酸ワセリンも尿素クリーム同様に、寝る前に塗布し、ラップをして靴下を履くと浸透がよくなります。また、角質が厚くなり過ぎてしまっている場合は、フットケア専門店などで角質を削ってもらい、余分な角質をオフしてから、尿素クリームやサリチル酸ワセリンでお手入れするのも効果的ですよ」
文/木土さや
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
埼玉医科大学卒業後、東邦大学医療センター大橋病院にて従事。三井記念病院、都内美容皮膚科を経て、2011年美容皮膚科タカミクリニックに勤務開始。シミ、しわ、たるみなどのアンチエイジング治療のほか、ニキビや肌荒れなどの皮膚疾患にも精通し、肌質改善治療まで一貫して行っている。