産後ダイエットには注意が必要ってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「産後ダイエット」について。産後ダイエットには注意が必要ってホント? 骨盤矯正パーソナルトレーナーのNaokoさんにお話を伺いました。
Q:産後ダイエットには注意が必要ってホント?
出産後は「早く産前の体型に戻すため、すぐにダイエットをしたい」と思うかもしれません。ですが、産後は体の変化も大きいため、通常のダイエットと同じようにダイエットをするのは良くないと言います。産後ダイエットには注意が必要ってホント? 骨盤矯正パーソナルトレーナーのNaokoさんに聞いてみました。
A:ホント
「産後は食事制限などはせず、ゆっくりと体を動かす骨盤ケアからスタートするのがおすすめです」(Naokoさん・以下「」内同)
産後ダイエットで気をつけること
「産後は妊娠中に起こった体の変化を妊娠前の状態に戻したり、分娩の際にかかった体の負担を回復させる大切な時期でもあります。適切な過ごしかたで、体の調子を取り戻すことが優先される時期なので、ダイエットも体調に合わせて無理のない範囲で進めていくというのが基本です。過度な運動はもちろん、禁物です。
ほかにも赤ちゃんのお世話で体力も消耗しますし、母乳の場合は栄養も与える役割を果たさなければいけないので、食事量を減らしたり、偏った食事制限はしないというのも通常のダイエットとは違い、気をつけたい点です。
ダイエットというと“体重を減らす”というのがメインの目標になる人も多いと思います。しかし、産後のダイエットは体重を減らすことを重視するのではなく、負担がかかった骨盤のケアを中心にスムーズに体型を戻し、健康な状態を維持できる体づくりを目指してほしいです。そうすることで、スリムな体型も維持しやすくなりますよ」
骨盤を整えるとなぜ痩せる?
「骨盤を整えるためには股関節からのアプローチが重要です。股関節はおしりの大きな筋肉など骨盤まわりの筋肉とつながっており、股関節が大腿骨にしっかりはまることで、骨盤も正しい位置に収まります。股関節は体の中でも一番大きな関節のため、可動域を広げることでインナーマッスルも鍛えることができ、基礎代謝も上がります。
インナーマッスルは下腹をへこませるためにも欠かせない筋肉で、下腹痩せに関わる腹横筋、横隔膜、多裂筋、腸腰筋、骨盤底筋群が鍛えられると、それに伴って、表層部分にあたるアウターマッスルも同時に鍛えられるので従来の腹筋運動をしなくても、お腹まわりがスッキリします」
産後ダイエットの呼吸法やストレッチ方法はこちらの記事をチェック→産後ダイエットのポイントは股関節にあるってホント?
母乳じゃなければ食事制限するべき?
「ミルクと混合だったり、ミルクのみという人は母乳の人に比べて過食によって、太りやすいです。とはいえ、出産によるダメージから回復したり、日々の赤ちゃんのお世話をする体力を得るため、精神面の安定のためにも食事制限はおすすめできません。甘いものを食べすぎたり、偏った食事はせず、バランスの良い普通食を心がけるようにしましょう。
不足しがちな鉄や亜鉛、マグネシウムなど造血作用がある栄養素や、DHAなどはサプリメントなどで補うのも良いと思います。タンパク質も意外と不足している人も多いので、意識して摂るようにしましょう。
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文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
20代の頃より、肥満をはじめ、肩こり、腰痛、外反母趾など多くの不調に悩まされ、ボディメンテナンスの分野に深く興味を持つようになる。出産を機に本格的に体作りの勉強を始め、ヨガ、ピラティス、整体、エステ手技などを学び、あらゆる知識と実践を組み合わせて独自のメソッドを開発。このメソッドにより自身も12kgの減量に成功し、不調知らずの体を手に入れる。現在は3人の子どもの育児を行いながら、1万2千人以上のボディメイクやメンタルケアを行う。ほかにも、後進の指導や育成、企業とのタイアップ商品の開発など、精力的に活動している。著書は「体が固くてもラクにできる!1分おしり筋を伸ばすだけで劇的くびれ・美脚!」(学研プラス)「下腹ぽっこり解消ダイエット」(宝島社)など。
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