ボリュームやうねりがイヤ!ベタつく夏に最適なヘアケアがあるって本当?真相をプロに直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は汗や湿気で広がる・ペチャンコになる・うねるといった悩みが尽きない夏の髪問題の第1回目。AMATAのジェネラルマネージャー伸江さんに、夏に最適なヘアケアを教えていただきました。
Q:夏に最適なヘアケアがあるって本当?
A:本当です!
「広がりやうねりなど夏の髪の悩みは、適切なケアケアによって最小限に抑えることができます!」(伸江さん・以下「」内同)
髪の広がりやうねり、潰れの原因
「まず、なぜ髪が広がったりペチャンコになるのかご説明しましょう。もちろん髪質もありますが、髪のダメージがあればあるほど、汗や湿気がひどい季節にはこの髪質のクセが出やすいのです。
なぜかというと、髪を形づくるケラチンタンパクはアミノ酸が結合したポリペプチドからできています。ポリペプチド同士をつなげている4種類の結合のひとつにシスティン結合があり、例えばこの結合が切れてしまうと髪の表面の保護膜であるキューティクルも壊れ、髪が傷んでしまうのです。傷んだ髪は湿気や水分を吸収しやすくなり水分コントロールがうまくいかなくなるため、その結果、ボリュームが出るタイプの人はさらに爆発しやすなったり、うねるクセのある人はさらにうねってしまうのです。ペチャンコになる人はもともと細くて柔らかい猫っ毛だったり、毛量が少ない方が多いのですが、これも理由は同様です。湿気によって髪の内部の水分量が増えると、髪が自身の重みに耐えられなくなり根元が寝てしまうため、ペチャンコになってしまうのです」
- 髪のダメージがあるほど髪質のクセが出やすい
- 傷んだ髪は水分コントロールがうまくいかなくなる
- 結果、ボリュームが出るタイプの人はさらに爆発しやすなる
- 潰れるタイプの人は髪が自身の重みに耐えられなくなりペチャンコになる
ボリュームやうねりなど夏髪の悩みを抑えるケアの方法
「ボリュームを抑えたりペチャンコになるのを防ぐには、やはり毎日のケアでダメージ髪にならないようしましょう。洗髪やシャンプーなどそれぞれおすすめの方法をご紹介します」
■シャンプー
「シャンプー前に38度くらいのぬるま湯で予洗いをします。皮脂をしっかり取り、さらに髪をよく湿らせましょう。意外に皆さん予洗い時間が短くて髪の内側や頭皮が濡れていないことが多いので気をつけて。そして、余分な水分を絞ってから手で軽く泡立てたシャンプーを塗布。水分を絞った髪の方がクリーミーな泡ができるのです。ダメージ髪は摩擦に弱いので、クリーミーな泡で指の腹を頭皮につけて優しくマッサージするように洗います」
■トリートメント
「コンディショナー、トリートメントがありますが、おおまかにトリートメントは髪の毛の内部を補修するもの、コンディショナー(メーカーによってはリンスともいう)は髪の毛の表面をコーティングするものです。内部に水分を溜めて潤った髪は、湿度を寄せ付けないので広がりやうねりも起きにくくなります。そのためには、トリートメントを塗布したら5~10分ほど待ちしっかり浸透させましょう。頭皮につけすぎる方がいますが、根本はふんわり立ち上がっていた方がいいので、中間から毛先にたっぷりつけるが理想的。塗布後のコーミングも大切で、目が細かいコームの方でトリートメントを髪1本1本に行き渡らせましょう」
■アウトバスアイテム
「オイルやミストなどのアウトバスアイテムは、軽くタオルドライ後、髪に水分が残っているうちにつけましょう。そしてここでもコーミングを。オイルはトリートメントとはとは別の役割があり、紫外線予防にもなるのでダメージ髪の人はぜひ使ってください。ダメージが出やすい毛先や、忘れがちな顔まわりや絡みやすいえり足にも!」
※お使いの商品の用法・用量をお守りください。
文/野邑みえ(all the way)
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ヘアメイク。社団法人 日本毛髪科学協会認定 毛髪診断士®︎。美容関係者、アーティスト、女優、弁護士、医師などの顧客に支持され、大人のフィーリングにマッチするバリエーションが得意。 幅広い顧客層(オール・エイジ)に時代を意識した提案、また適格な判断による毛髪診断も定評がある。 トレンドをおさえたヘアメイクや幅広い業界の知識に講習・セミナー多数。
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