ヘアのお悩み
2019.8.5

育毛治療が再生医療でできるってホント?真相を専門家に直撃!

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“頭皮と薄毛”について。薄毛には内服・外用薬だけじゃなく、育毛治療があるって…ウソ? ホント? アヴェニュー表参道クリニック院長の佐藤卓士医師にお答えいただきます。

 

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Q:育毛治療が再生医療でできるってホント?真相を専門家に直撃!

女性の薄毛や抜け毛問題を解決するアイテムもさまざま登場する昨今。クリニックで行われている最先端の育毛治療にはどういったものがあるのでしょうか。そして、どんなことをするのでしょう。

 

A:本当…ですが、女性の場合の育毛治療の基本はクリニックでも外用薬

「男性の場合は、まず頭皮への男性ホルモンの作用を抑制させる“プロペシア”や、高血圧の薬として開発され、副作用として発毛効果が利用され始めた“ミノキシジル”といった、発毛内服薬を処方することからスタートします。

しかし、学会が出しているガイドラインでは、プロペシアは女性の使用が推奨されていません。またミノキシジルを内服すると頭髪だけでなく、体毛までもが増えしまうため、女性の場合は発毛内服薬ではなく、外用薬をおすすめしていますよ」(佐藤医師・以下「」内同)

 

育毛剤+レーザー治療で発毛を促す方法も

「育毛の最先端の技術として、当院ではレーザーや再生医療を用いた毛髪治療があります。女性の場合はとくに、育毛剤と並行しながら、レーザー治療の“モザイクヘアー”を行うケースが多いですね。

モザイクヘアーは頭皮に直接照射することのできるフラクショナルレーザーで、頭皮にわざと無数の微小な傷をつけます。すると、微小な傷を直そうとする成長因子が毛根に働きかけ、眠っている休止期段階の毛を成長期段階へ戻し、発毛を促してくれます。施術後の腫れや出血などのダウンタイムもなく、施術当日も洗髪できるので気軽に治療することができますよ。月1回くらいのペースで受けるとよいでしょう」

 

自己治癒力で発毛効果大!話題の再生医療とは…

「そして、より効果を出したいという場合に、再生医療による“PRP毛髪療法”を行います。これは自己治癒力をサポートするというもので、以前からシワなどの治療に行われていたものです。

まず自身の血液を採血し、遠心分離機にかけて、血小板を濃縮させた血漿(PRP)を採りだします。この中には発毛を促す成長因子が多く含まれていて、これを頭皮に細かく注射することで、発毛を促し、髪にハリやコシを取り戻す健毛効果も期待できます。

さらに求めるなら……

当院の下の階にあるアヴェニューセルクリニックにて、厚生労働省に第二種再生医療等提供計画を提出した再生医療をおすすめします。脂肪幹細胞治療といって、この細胞は成長因子を出して様々な細胞に成長を促すことができます。おへその中を約5mm程度切開し、米粒1~2粒ほどの脂肪を採取します。この脂肪から細胞培養して増やした脂肪幹細胞を直接頭皮へ注射していくことで、強力な発毛効果が得られるのです。ステップアップしながら治療をするのか、どれくらいの効果を求めるのか、医師に相談してみてくださいね」

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院長 佐藤 卓士
京都大学農学部卒 農学修士・九州大学医学部卒 医学博士
岡山大学医学部、杏林大学医学部、都立大塚病院形成外科にて研鑽を積む
日本形成外科学会認定専門医・日本レーザー医学会認定レーザー専門医

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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