ヘアアレンジ・髪型
2023.5.29

【くせ毛向け】雨の日も怖くない、髪型・ヘアアレンジまとめ

くせ毛でやっかいなのが湿気多い雨の日。スタイルが決まらないくせ毛さんでも可愛くなれる髪型を掲載。『美的.com』の連載でも好評だった人気サロンのスタイルからご紹介します。

くせ毛さんの雨の日がたいへんなのはなぜ?

髪の内部に水分が出入りするから

美容エディター、毛髪診断士

伊熊奈美さん


関連記事をcheck ▶︎

\教えてくれたのは…アリミノ 研究開発部 総合研究所 基礎研究室係長 富樫孝幸さん/

「湿気の水分を吸って膨潤する部分と、吸わない部分との差が大きくなってゆがみが強調され、髪1本1本がまとまらなくなることで広がってしまうと考えられます」(富樫さん)

「特に剛毛系のくせ毛の方はゴワつきを感じやすいようです」(伊熊さん)

 

【短め・長め】雨の日におすすめな髪型

【短め】パーマとグラデカットで元のくせ毛を生かす

Point

元々の緩いくせ毛の流れにつながるよう自然なパーマをかけて、軟毛で広がりやすい髪質を梅雨時も収まりやすくしたボブ。パツッとした重みのあるフォルムにウェーブで甘さをプラス。


【how to”カット&カラー”】
重めのシルエットに柔らかな毛流れで“風抜け”感を 柔らかな髪質で広がりやすいくせ毛を生かして、ベースはグラデーションボブ。前髪はあごくらいの長さで後ろに流れるようにサイドにつながるレイヤーを。
「全体のフォルムは重めだけれど、毛先のレイヤーで軽やかに。サイドからバックはグラデーションカットで、後頭部に自然な丸みを出して骨格をキレイに見せます」(Rougy 渡邊健太さん・以下「」内同)

アッシュブラウンでウエーブの立体感を引き立てて 全体に暗めだけれど抜け感のある6トーンのアッシュブラウンで、ソフトな雰囲気に。

「くすみ感のあるブラウンは日本人にとって地毛に近い自然なカラー。ほんのり明るさと柔らかさが出るのでウェーブの動きが見えやすく、立体感がアップして、湿気があってもベタッとつぶれません」


【how to”パーマ”】
ホットパーマで柔らかな動きの大きなウエーブに ボブは湿気で広がりやすいため、元々あるランダムで緩やかなくせ毛を利用。うねりを一定に見せるために、中間から毛先にパーマをかけ、16~18mmくらいの細めのロットで中間は緩めに1カール強くらいの平巻きに。

「『Rougy』で施術しているホットパーマはデジパーよりダメージが少なく柔らかな動きが出ます」


【how to”スタイリング”】
ムースでウエーブを強調してエフォートレスなスタイルに パーマをかけた中間から毛先部分中心に全体的にムースをたっぷりともみ込んでくせとパーマのウエーブを強調。上からジェリーワックスを重ね、ウェットな質感とツヤをキープして今っぽく。

「この重ね技は、ウエーブをダレずに長もちさせながら、同時に梅雨時期の広がりを抑える効果もあります」

 

【長め】 広がりがちな髪は重めシルエットでまとまりやすく

Point

ストレートなのに湿気で広がる人にオススメのミディアムヘア。重さのあるシルエットでおしゃれに見せつつ、前髪と顔周り、毛先のレイヤーで梅雨でも軽やかに。


【how to”カット&カラー”】
カットの重さで湿気の広がりを抑えるセミロングヘア ベースはグラデーションカットのミディアムヘア。

「全体的にカットで重さを出し、湿気によるボリュームを抑えています。でも印象を重くしないために、前髪をシースルーバングに、それから顔周りと表面にレイヤーを入れて、透け感と動きを出しています。自分や相手に見える部分に動きを出すことで、軽やかな印象に」(Rougy 沼端さん・以下「」内同)

青みグレーをかけたアッシュベージュで透け感を カットが重めのデザインのため、カラーで軽さを出したいので9トーンのアッシュベージュを全体にかけている。

「青みグレーがかったベージュは落ち着いて見えるのに透け感があり、美人見えする人気カラー。赤みを抑えて、ナチュラルな透明感を出します」


【how to”パーマ&スタイリング”】
トリートメントで程よい重さを足して広がりにくく。

「梅雨時期に広がりやすい髪質の人は、くせが強ければストレートパーマが◎。でも、元々がストレートの人はトリートメントで対応可能。重さを足しつつベタッとしないサロントリートメントを仕込んでおくと、潤いでまとまり感が高まり梅雨時期にもスタイルが楽に作れます」

オイル+バームでまとまり感を一日中キープ! 髪をサラサラにしてくれる軽めのオイルを全体につけてベースを作った後、上からバームをなじませてツヤ質感と束感を出す。

「どちらも表面だけつけるのではなく、内側から全体になじませることで夕方くらいから髪が広がってくるのを防げます」

 

【ショート・ボブのくせ毛さん】雨の日おすすめヘアアレンジ【2選】

【1】サイドのボリュームを抑えたターバンアレンジ

tricca Daikanyama トップスタイリスト

小走祥菜さん

STEP1:髪の表面だけ軽く巻いてラフな印象に

「スカーフを巻くときは、コテで軽く動きをつけるとラフな仕上がりに。ボリュームを出しすぎないように、巻くのは髪の表面のみ。巻き始めに段差がつかないように、毛束をねじってから巻いていきます。髪がボブで短めだから、コテは巻きが細めな26mmを使用。スカーフで根元の髪は見えなくなるので、ハチの下あたりまで巻けばOKです」(小走さん・以下「」内同)

「巻いたコテを外すときは、コテを縦方向に抜きます。これでゆるっとラフなカールに」

STEP2:オイルをもみ込んでツヤを出す
「膨らみを抑えながらツヤを与えたいので、オイルをなじませます。髪を握るようにもみ込むと、カールが取れません」

STEP3:もみあげを残してサイドの髪を耳にかける
「スカーフを巻いたときに、もみあげが見えるとラフ感が出るので、先にもみあげを出しておきます」

STEP4:スカーフを襟足に入れてトップで結ぶ
「スカーフを襟足に引っ掛けて、前髪の生え際でひとつ結びに。スカーフの素材にハリがある場合は、肩結びにして固定させて。ここでは長細いスカーフを使っていますが、正方形のものを三角に折ってから長細くなるように巻いて使っても」

「スカーフの先を、襟足近くに入れ込めば完成です」

完成!
スカーフのおかげで、サイドのボリュームがすっきりしつつ、こなれたスタイルに!
表面のゆるいカールが休日のリラックス感を後押し。

 

【2】ウエットショートで大人お洒落アレンジ

\教えてくれたのは…スタイリスト 津村佳奈さん/

STEP1:ジェルをなじませる
ワンプッシュ分のジェルを手に広げ、フロントから髪をかきあげるようにしながら全体になじませる。

STEP2:フォルムを作る
9:1の横分けにして、髪が多い方はかきあげながらふんわり、少ない方はタイトに押さえてピンを飾る。

完成!
「いつもと違うスタイリング剤で質感を変え、いつもと違う分け目にするだけで全くイメージが変わります! 髪が落ち着くので、湿気による広がりもカバー」(津村さん)

【SIDE】

 

【ミディアムのくせ毛さん】雨の日おすすめヘアアレンジ【2選】

【1】ハーフアップのお団子で小顔見せアレンジ

drive for garden トップスタイリスト

一番合戦 彩さん

STEP1:お団子を作り毛束をねじる
膨らみをつぶすことなくトップの髪をまとめ、輪結びにしてお団子風に。サイドの毛束は、ねじってから指でつまみ出してほぐす。

STEP2:毛束をお団子に巻きつける
ねじった毛束を、お団子の結び目に巻きつけてピンで留める。逆サイドの毛束も同様にねじってからほぐし、結び目に巻きつけて。

STEP3:毛束の上からピン留め
さらに、ねじった毛束の上に飾りピンを挿す。これでハチ周りのボリュームが完璧に抑えられ、動いてもくずれにくくなる。

完成!
ハチが張って髪がボワッと膨らんでしまう場合は、ハチ周りを抑えてしまうのがべスト。

「ハチ周りをタイトにしても、トップはふんわりさせるのは忘れずに。サイドのねじり+ピン留めでボリュームレスにし、後ろのお団子で視線をずらします」(一番合戦さん)

【BACK】

 

【2】簡単で可愛い大人ローポニーアレンジ

\ニュアンスベースの作り方/

STEP1:全体を外巻きにする
細めに毛束を取って外側にねじり、コテで挟んで外巻きに。ニュアンスをつけるだけなので、キレイに仕上げなくてOK。多少巻いていない毛束があっても大丈夫!

STEP2:トップの表面を軽く巻く
せっかくのアレンジも、トップがペタっとしていると完成度が急降下。ふわっとボリュームを出すために、ガイド部分の毛束を細かく取り、写真のようにひと巻きして!

巻き終わるとこんな感じ!

STEP3:セミウエットスプレーを振る
アレンジをおしゃれに見せるキモは、後れ毛&結んだときに表面に出る毛束感。必ずスタイリング剤を仕込むのを忘れずに。表面だけでなく、内側からもスプレーを。

STEP4:くしゃっともみ込む
3のスタイリング剤を髪全体になじませるように、くしゃっともみ込む。これをすることで、ゴムやピンの留まりが良くなり、アレンジに適した質感に。

\ローポニーのアレンジ方法/

STEP1:低い位置でひとつに結ぶ
顔周りの後れ毛を分量多めに分け取ったら、全体を低めの位置でまとめてゴムで結ぶ。ムードのある雰囲気にしたいときには、“後れ毛たっぷり”がおすすめです。

STEP2:全体の毛束を引き出す
全体の毛束を引き出し、表面が波打つようなニュアンスをつける。特に後頭部付近を大胆に引き出しボリュームを出すと、結び目がキュッとタイトに見えてメリハリUP。

STEP3:毛束を2本取り、ねじる
端1/4くらいの毛束を取って2本に分けたら、それを毛先までねじる。後でくずすので、きつめにねじっておくのがコツ。うまくいかないときは、ワックスを軽くつけると◎。

STEP4:細かく毛束を引き出す
毛束の先端を持ちながら、ねじった部分を所々細かく引き出す。ざっくりとでもOKですが、写真のように繊細に引き出すと、またひと味違う女らしい仕上がりに。

STEP5:ゴムに巻きつけピンで留める
毛束をゴムに巻きつけてピンで固定する。4で繊細に毛束を引き出したことで、ゴムに巻きつけたときにフラワー状の立体感が出て、バックスタイルがより女性らしく。

完成!

【ロングのくせ毛さん】雨の日おすすめヘアアレンジ【3選】

【1】ボリュームダウンが叶うフィッシュボーンアレンジ

K-two青山店 チーフ

三田 知花さん

STEP1:毛先をワンカール
根本の癖を伸ばしながら毛先はツヤが出るようにワンカールにしておく。

こんな感じに♪

STEP2:スタイリング剤を付ける
ざっくりと巻き終えたら、オイルやスタイリング剤をしっかりと付ける。

STEP3:フィッシュボーンを作る
前髪、顔周り付近の毛を取り、2つに分ける。奥側の少量の毛束を交差させるようにしてフィッシュボーンを作る。(三つ編みは3つに分けスタートですが、フィッシュボーンは2つに分けスタート)

左右を交互に編んでいくと、このようにフィッシュボーンができます。毛先はゴムで結んでおきましょう。

STEP4:反対側も
逆側も同様に前髪+少し奥までの幅を分けとり、フィッシュボーンを作る。

こちらも、出来たら毛先はゴムで結んでおきましょう。

STEP5:2つのフィッシュボーンを合わせる
2つのフィッシュボーンが出来たら、後ろで合わせ。

クリップでガシっと挟めば完成。

完成!
簡単にできるデイリーアレンジですが、デートにもおすすめ♪くせ毛や多毛もスッキリ収まりますよ。

 

【2】Wくるりんぱと三つ編みでスッキリ見えアレンジ

ヘアサロン tricca代表

毛利俊英さん

STEP1:髪の表面と顔周りだけアイロンで巻いていく
「髪をアイロンで巻くと動きがついてアレンジしやすいですが、髪全体を巻くとボリュームが出過ぎてしまうので、表面と顔周りだけゆるく巻きます」(毛利さん・以下「」内同)

STEP2:髪をハーフアップにしてくるりんぱを
「耳上の髪を取ってハーフアップになるようにヘアゴムで結んだら、くるりんぱを」

STEP3:後頭部の髪もくるりんぱする
「【TEP2でくるりんぱした下の部分の髪を結び、Wくるりんぱに。日本人は後頭部から襟足にかけて毛量が多い傾向にあるので、くるりんぱで後頭部の髪を抑えるとすっきり感がUPします」

STEP4:毛先に向かって三つ編みを
「後ろの髪は三つ編みにすると、ボリュームが抑えられます。毛先をヘアゴムで結んでから、ところどころの髪を細く引き出して少し崩すと、”しめ縄感”を回避できます」

完成!
一見複雑そうなだけれど、Wくるりんぱと三つ編みで仕上げているから簡単♪ 立体感はあるのにすっきりとしたヘアスタイルに。

 

【3】高い位置で結んだハーフアップで大人可愛いアレンジ

美的.com編集担当

鬼束真帆さん

STEP1:もみあげを多めに残してハーフアップに
「耳の上から後頭部へ斜め上に向かって髪を取ります。この時、もみあげを多めに残しておき、あとで耳にかけます。これが、カジュアルダウンするコツのひとつ」(鬼束さん・以下「」内同)

STEP2:結ぶ位置を高めにしてフレッシュ感を
「STEP1で取った毛束を、後頭部の高い位置で結びます。ヘアゴムで結んだ後に、細いリボンを巻きます。高い位置で結ぶと若々しい印象に。これもハーフアップをカジュアルダウンさせるコツです」

STEP3:トップの髪をつまみ出して縦ラインを作る
「片手でSTEP2の結び目を押さえながら、トップの髪を少しずつつまみ出していきます。つまみ出すのはハチとハチの間のみ。頭に縦のラインを作って、顔の丸みをカバーします」

STEP4:前髪と後ろの髪全体にヘアオイルをつけてまとめる
「仕上げにヘアオイルをつけてツヤと毛束感を出します。ヘアオイルをつけておくと、乾燥による髪の膨らみも防げます」

完成!
高い位置で結んだハーフアップでフレッシュな印象に。
主張しすぎず今っぽさを引き出してくれる黒いリボンで、大人かわいいハーフアップの完成。

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事