美的GRAND
親子で美を育てる「biiku」
2022.5.4

【biiku】子供の美と健康こそ “内からファースト”。山本未奈子さんインタビュー(後編)

おおらかな笑顔が印象的な山本未奈子さんは、起業家としての顔を持つほか、実践的な美容家としても知られています。生理にまつわる思い込みの払拭(前編)に続き、子供の美と健康について伺うと、第一声はまさかの言葉! インタビュー後編です。

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“お金と手間をかければキレイになれる、それは幻想でした”山本さん

山本さん :美容というと、お金と手間をかけてこそと考える方が多いと思います。私も若い頃はそうでしたが、スキンケア、つまり外からのケアは『いま、ここにある肌』のメンテナンスやサポートであり、まずは『肌を含む体をつくる』ことが肝心なのです。
もちろん、外からのケアは大切です。紫外線は、肌老化の外的要因の8割といわれていますから、UVケアは基本中の基本ですし、保湿もしかり。
でも、体をつくる食事・運動・睡眠をおろそかにしては、どんなに外からケアをしても、理想の肌、理想のキレイには近づけません。これは当然、3人の子育てにも直結しています。

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美肌作りも子育ても、“体をつくる食事・運動・睡眠”が最優先

山本さん :常々、食生活には気を使っています。野菜もたんぱく質も発酵食品も、まんべんなく食事に取り入れていますが、例えば野菜の流通や保管など、食が置かれた環境を考えると不足する栄養が出てきてしまう。
そういった気付きから、シンプリスでサプリメントを開発しています。長女(18歳)は、数年前から27種のビタミン&ミネラルを配合した「シンプリス  トータルプログラム27」を、まだ錠剤をうまく飲み込めない長男(10歳)と次女(8歳)は、海外のマルチビタミンのグミをとっています。
運動は、体の代謝をあげます。長女はバレー、長男はバスケット、家族でスキーやゴルフへ。8歳にもなればラウンドを回れるので、次女も一緒にプレーしています。
家族みなで運動するのは、筋肉づくりだけでなく、体を動かして細胞一つひとつを活性することが大切だから。日常的によく散歩もしますね。有酸素運動になり、コミュニケーションもとれます。体を動かして疲れさせ、早く寝かせたい!というのもありますが(笑)、実は「ぐっすり眠る」ことも重要なのです。

長女が生まれたときから「寝室の環境づくり」に注力

山本さん :以前、睡眠学の先生と対談をしたことがあり、睡眠への認識がガラッと変わりました。眠っている間に細胞の修復と成長が行われるので、長女が生まれたときから寝室にはこだわっています。枕などの寝具の選び方はもちろん、自然に寝返りを打てるよう、寝具の使い方にも気をつけていますし、季節に応じて快適な温・湿度を保てるように工夫しています。また、夜遅くに食べない、眠る直前に入浴しない、脳を刺激するような行動も避けています。
毎日の食事・運動・睡眠が大切なんて、当たり前すぎてつまらないと思われるかもしれません。でも、私たち大人も子供も、肌の美しさを含め「美しくあること」は健康の延長線上にあります。体の複雑な仕組みを考えると、日々の一つひとつを大切にすることは、決して遠回りではないのです。

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“当たり前すぎて面白くないかもしれません。でも、美と健康の基盤は譲れない”山本さん

「まずは内からつくり、外からのケアはその次」との考えに、確かに納得。しかし、子供から大人へ向かう思春期は、自意識が目覚める頃。外側が気になって仕方がありません。

山本さん :私自身の話ですが、母がとても厳しかったので、ティーンの頃は、母に気付かれないように出かけることに一生懸命でした(笑)。
大人でも子供でも、どうしてもやりたいことは「ダメ」と言われても貫きますよね。そんな経験から、私自身は「子供たちに寄り添う」子育てをしていますが、我が子ながらしっかりしているなと感心することも。子供たちがそれぞれに意見を持っているので、必要なときは徹底的にコミュニケーションをとります。ですので、長女が10歳の頃、「毛深いのが気になる、シェービングした腕が当たるとチクチクして痛いからと、友人が隣を歩いてくれない」と相談されたとき、しっかりと話し合って医療脱毛をしました。

脱毛もスマホも、親の考えを押し付けず、Win-Winを目指して

クリニックやサロンに通っての脱毛は、子供には早い、費用がかかる等さまざまな意見が。

山本さん :確かに簡単に決められることではありません。でも「あなたは気になると言うけれどママはそう思わないから大丈夫」「まだ子供なんだから気にしないの」というように、親の考えを押し付けないほうがいいと思います。一度気になったら、思いはくすぶり、禁じられてもやり続けます。
そこで我が家では、やりたいことや欲しいものがあるときは、メリットとデメリットを洗い出し、デメリット対策まで考えた上で、私と夫にプレゼンするように、と伝えています。スマホが欲しかった長男は、夫へのプレゼン資料を作成しました。子供には子供の考え、悩み、理由があり、時代も変化している。こういった考え方には経営者としての経験も反映されていますが、まずは子供の声をはぐらかさずに受け止め、みなでWin-Winを目指せれば素敵ですよね。

>>前編はこちら

山本未奈子:1975年生まれ。美容ブランドのシンプリスなどを展開するMNC New York及び吸水ショーツブランドのBe-A Japan代表取締役 CEO。モットーは、「(まずは)女性を幸せにする」。美容家としても活動する。著書多数。18歳、10歳、8歳、3児の母。
SIMPLISSE https://www.simplisse.jp/
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Instagram @minako_yamamoto

『美的GRAND』2022年春号掲載
構成/佐野有子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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