シャネルの大人気フレグランス「チャンス」シリーズに10年ぶりの新作が登場! その魅力とは?

チャンス、それは偶然訪れるものではなく、直感を信じ、情熱を携えて行動した人にだけ起こる必然的なもの。シャネルのチャンス5番目の香りが表現するのは、改めてこうありたいと願う、フレグランスを超えたエスプリ。
- この春手に取りたい「新しいチャンス」
・10年ぶりの新作は、「チャンス」の可能性をさらに広げる新たな表現
- 「チャンス オー スプランディド」の魅力
・01.グラース産の貴重なエッセンスをはじめとした原料へのこだわり
・02.美しい円形とダイスに息づくチャンスのエスプリ
・03.周りまで幸運に巻き込むきらめきを閉じ込めたような天真爛漫な香り
- 【Variation】改めて知りたい「チャンス」の歴史と香りのバリエーション
・シャネル チャンス オードゥ パルファム(’05年発売)
・シャネル チャンス オー フレッシュ オードゥ パルファム(’23年発売)
・シャネル チャンス オー タンドゥル オードゥ パルファム(’19年発売)
・シャネル チャンス オー ヴィーヴ オードゥ トワレット
この春手に取りたい「新しいチャンス」
甘くフレッシュなフローラル フルーティにアンバーが溶け合って。意外性に翻弄され、そして魅せられるーー
優美なラウンドのボトルに詰められた、光を浴びて輝くヴァイオレットのジュース。息を飲む程美しいその見た目に惹かれたら、新しくもう一度「チャンス」のエスプリに出合い直す絶好の機会です。
10年ぶりの新作は、「チャンス」の可能性をさらに広げる新たな表現
シャネルのアイコン的フレグランス「チャンス」シリーズにこの春新たに5番目の香りが加わります。キャッチーでポジティブなその名前のとおり、「チャンス」は比類なき熱意と情熱で運命を切り開いてきたガブリエル シャネルの“生き方”を香りに落とし込んだフレグランス。2003年のデビューを皮切りに、’07年、’10年、’15年…と次々に新しい香りを発表。それぞれの時代の“チャンス”を表情豊かに表現し、常に私たちの背中を押し続けてくれました。
数多くのフレグランスを有するシャネルの中で唯一無二。そして今や「チャンス」のシグネチャーともいえるラウンド形のボトル。コロンと愛らしい円形を今回新たに美しく彩るのは、ボトルの可憐さとは対極にあり、それまでのピンク、グリーン、イエロー、オレンジとは一画を隠す高貴で麗しいヴァイオレット。シャネルの4代目専属調香師であるオリヴィエ ポルジュ氏は、この色でミステリアスで意外性に富んだ、新しい時代の「チャンス」を表現しています。
常識にも社会にも、さらには過去の自分にも。何にも捕らわれず縛られず、自由に強いエネルギーを放ち、前を向き続ける。まとうだけでそんなパワーを授けてくれる。新しいヴァイオレットの「チャンス オー スプランディド」で手に入るのは、香りを楽しむことに留まらない無限の可能性なのです。
CHANEL CHANCE EAU SPLENDIDE
10年ぶりにシリーズに加わる新しいチャンス。香りを織り成すのは、はじけるラズベリーにハーバルなローズ ゼラニウム、ウッディなシダーとアンバーなホワイト ムスク。フレッシュな幕開けから、刻一刻と変わる表情は、ミステリアスなヴァイオレットのジュースのイメージそのもの。
シャネル チャンス オー スプランディド オードゥ パルファム 50ml ¥17,600、100ml ¥24,200
「そして現れた新しいチャンス。未来へと踏みだすための新しい香り。夢見る場所へ、まっすぐに。それがチャンス オー スプランディド」
チャンスの出発点となったひとつのアイディア。私たちはさまざまな角度からそこにアプローチしてきました。それぞれのチャンスは個性が際立ちながら、表現しているエスプリは同じです。香りの構成はそれぞれ違いますが、体現する感覚や感情に共通する点がある。それは実に鮮烈で、明白なもの。チャンス オー スプランディドは、自然体で輝きあふれる魅惑的な香りです。
「チャンス オー スプランディド」の魅力
01.グラース産の貴重なエッセンスをはじめとした原料へのこだわり
伝統的なフレグランスメゾンのブランドとして、原料にもこだわり抜いているのがシャネル。「チャンス オー スプランディド」の香りの芯を支えながら、高貴な印象を醸す役割を果たしているローズ ゼラニウムの一部は、フランスのグラース産。契約農家によって大切に育てられた植物の希少なエッセンスを使用しています。
02.美しい円形とダイスに息づくチャンスのエスプリ
数多くのフレグランスを有するシャネルのフレグランスの中で唯一となる円形のボトルは、運命の女神が紡ぐ糸車のようでもあり、幸運のピンを狙うボウリングのボールでもある。そしてスクエアのキャップは、ダイス(サイコロ)をかたどったもの。これらは、単にデザインを追求しているだけでなく、チャンスのエスプリが細部にまで息づいている証なのです。
03.周りまで幸運に巻き込むきらめきを閉じ込めたような天真爛漫な香り
「チャンス オー スプランディド」の香りを織り成すのは、フレッシュなラズべリーと軽やかに骨格をなすローズ ゼラニウムに、奥行きを生み余韻を残すシダーやホワイト ムスク。それぞれが手を取り合うように一体になると、輝きを放つように明るいのに不思議な落ち着きもあるという相反する魅力が開花。キラキラという音が聞こえてきそうな天真爛漫な香りは、まさに自分を鼓舞してくれるかのようです。
【Variation】改めて知りたい「チャンス」の歴史と香りのバリエーション
シャネル3代目の専属調香師ジャック ポルジュの手によって、’03年にその歴史をスタートさせた「チャンス」。既存の4種は、違った個性を放ちながらも表現しているエスプリは同じ。それぞれの魅力を改めて探ります。
シャネル チャンス オードゥ パルファム(’05年発売)
一瞬ごとに変化するサプライズ。そして始まりの香り
’03年、3代目専属調香師ジャック ポルジュにより誕生した記念すべき最初の「チャンス」。ヴァニラにジャスミン、ホワイト ムスクやピンクペッパーなどが星座のような球体をなし、無限に変化しながら香る。刻一刻と表情を変えるサプライズな香り。
50ml ¥17,600、100ml ¥24,200
シャネル チャンス オー フレッシュ オードゥ パルファム(’23年発売)
はじけるフレッシュさと深み。その二面性を楽しむ
’07年に発売されたグリーンの「チャンス」。見た目のとおりシトロンの爽やかさが全体を包みながら、チークウッドのアンバーノートが相反する深みと余韻を与える。重厚な奥行きとエレガスを兼ね備えた2面性のある香り。
35ml ¥11,880、50ml ¥17,600、100ml ¥24,200
シャネル チャンス オー タンドゥル オードゥ パルファム(’19年発売)
優しさといとおしさで満ちる、ピュアな香りの詩
’10年に発売された3番目の「チャンス」。優しさとソフトな刺激を併せもったフルーティ フローラルの香り。グレープフルーツとマルメロがグリーン ノートの香りにアクセントを添え、いとおしさがあふれ出すように香る。
35ml ¥11,880、50ml ¥17,600、100ml ¥24,200
シャネル チャンス オー ヴィーヴ オードゥ トワレット
前向きな躍動感とエネルギーがあふれ出す
4代目専属調香師オリヴィエ ポルジュにより’15年に発売された4番目の「チャンス」。ビターなグレープフルーツをはじめとするシトラスのシャワーが生き生きとしたエネルギーを表現。時間と共に繊細さも見え隠れし奥行きを演出。
50ml ¥15,180、100ml ¥21,230
『美的』2025年6月号掲載
撮影/YUKI SAITO(W) 構成/杉浦由佳子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
シャネルの4代目専属調香師。同じくシャネル3代目の専属調香師ジャック ポルジュを父親にもつフレグランス界のサラブレッド。チャンスシリーズでは、チャンス オー ヴィーヴ、チャンス オー タンドゥルやオー フレッシュのオードゥ パルファムなども手掛ける。