「マリオネットライン」を解消する方法【エクササイズ〜メイク】
マリオネットラインをあの手この手で解消!まずは原因からチェック。マリオネットラインを解消するためのエクササイズ、マッサージ、メイクテクをご紹介します。
【原因】マリオネットラインはなぜ、できる?
乾燥や紫外線などいろいろとありますが、最大の原因は「皮膚を支えている顔の筋肉の老化」だそう。
「表情筋は皮膚を支える顔の土台。口周りの表情筋を鍛えるのが、ほうれい線の予防や改善に効果的です。また、シワと同様に、押し戻す力がなくて長い時間線が刻まれたままだと、さらに深くなってしまいます。内側から押し戻す力を鍛えることも大切です」(高橋さん)
【エクササイズ】顔の筋肉を鍛える「10のやり方」
【1】口周りをほぐす「たるみリフト」
漫画家
花津ハナヨさん
1993年『なかよし』でデビュー。代表作は『CAとお呼びっ!』(小学館)。セックスレスなど、赤裸々に伝える作風が人気。現在は、パルシィにて『シンママ(42)、アプリで運命の恋を見つけます。』(講談社)を連載中。
【How to】
(1)頬の収縮した咬筋をほぐす
食いしばりグセや肩のこりで固くなるのが、頬骨下にある咬筋。ここが固くなると、顔が外側に広がるんだそう(ヒーッ)。ほぐすためには、親指の腹を頬骨の下に当て、人さし指と中指を耳の後ろで固定。「あぐあぐ」と大きく口を開ける動きを、指の位置をずらしながら繰り返し5回実行。左右行えば、口元が動きやすくなった!
\うっ、イタイ…!/
(2)耳ほぐしで食いしばりをほぐす
耳周りの筋膜をほぐせば、たるみを防止に! まずは耳の前からこめかみにある筋肉を小さくつまんで10秒揺らす。次に耳の上をつまんで10秒揺らす。最後に親指で耳の奥を軽く持ち上げ、耳の上から耳たぶまで位置を変えながら10秒ほぐす。その際に首を縦や横に振ると、頬や目元のたるみがスッキリ!
\耳全体ほぐすのも◎/
(3)落ち舌を戻して口元をキュッと引き締める
首の前面にある舌骨筋肉がこっていると、口元がこわばりがちに。まず腕をクロスにし、舌を上あごにつけた状態で、上を向いて首を伸ばす。その状態で「らりるれろ」と、巻き舌を発音するように口を大きく動かす。それを5セット。落ち舌が戻って、口元がキュッと引き締まるのだそう!
\息が上がるっ!/
(4)最後は伸びた鼻下を引き上げる
口元の筋肉が緩むと同時に、伸びてきてふけ顔に拍車をかけるのが鼻の下。口を「う」の形にして、円を描くようにぐるりと回す。鼻のサイドや鼻下の筋肉も意識して、左右10回ずつ行う。地味にキツイけれど、顔が短くなると信じて頑張りました。鼻筋もシャープになるんだそう!
\できないー!/
【BEFORE】
【施術直後】
【20日後】
3週間お試しした結果は?
先生の指導直後は、顔がポカポカになって血色がアップ。フェースラインも少しシャープに。さらに3週間、おうちで娘たちと頑張った結果。あれまぁ、頬に高さが出てきて、笑顔も柔らかに! 先生、ありがとうございました。
\口元のこわばりがなくなっている!/
【2】脱・老け見え「ひが式表情筋ヨガ」
ひがかなえさん
ひが式表情筋ヨガ創始者。表情筋トレーナー講師歴6年で、昨年「正しい表情筋の使い方をマスターして自分でたるみ・シワを作らせない」をコンセプトにしたひが式表情筋ヨガを考案。過去にレッスンした生徒は累計800名以上、昨年からスタートした養成講座受講者は100名以上で、募集の度に即満席に。
「法令線対策には、基本ポーズの「あ」を反復して土台をしっかり動かすと効果的!私は10年前よりも今の方が、法令線が気にならなくなりました」(ひがさん)
【How to】
(1)人さし指と中指であきを作る
顔の力を抜いた状態で口をぽかんと開き、人さし指と中指を縦に重ねて口に挟む。これは顔にムダな力が入るのを防ぐため。
指を挟んで口ぽかん
(2)頬で口角を引っ張り上げる
口周りではなく頬の筋肉を使って、グーッと引っ張り上げるように口角を上げてキープ。頬にぷっくり山ができればOK。
斜め上にグイッ
これはNG!
顔に力が入って目が細くなり、目尻にシワが寄っています。目はしっかり開けましょう。
【3】下がり気味な「口角」を上げる
「口角は、口角の下にある下唇下制筋(かしんかせいきん)が衰えることによって下がります。口周りの筋肉を斜め下に引っ張るポーズを取り入れて、自在に動かせるように鍛えるとグッド!」(ひがさん)
【How to】
(1)口がへの字になるように口角を下げる
口がへの字になるように、下唇下制筋を意識しながら下唇を外側下方に引っ張る。難しければ人さし指を使って固定してOK。
最初は指を添えて
(2)指を離してそのままキープ
への字が固定できたら、人さし指を離してそのまま5秒キープ。首筋が出るように力を加えるとスムースにできます。
頑張ってキープ
これはNG!
口角が下がらずに横に引っ張っている例。これでは下唇下制筋を鍛えることができません。
【4】「口輪筋」を動かすトレーニング
\教えてくれたのは…歯科医師・口もと美容スペシャリスト 石井さとこ先生/
【How to】
「唇のツヤと血色アップには、唇周りの口輪筋を動かすトレーニングが打ってつけ! 約20mlの水やマウスウォッシュを口に含み、ゆっくりぐるぐると20秒間口をゆすいでみて。口内から口輪筋にアプローチすると、唇の血流アップと同時に小顔効果まで狙えて一石二鳥♪」(石井先生)
【5】口周りの筋肉を鍛える「フェイスエクササイズ」
ICHM・REPs公認フェイスエクササイズインストラクター/歯科衛生士
高橋裕美さん
“口元から健康でキレイ”をモットーに、クリニックでの勤務の他、セミナー講師や執筆業など多方面で活動中。
【空気ぷくぷくエクサ】
口の中に空気を含ませ、左右交互に頬を膨らませます。30秒間繰り返して。
【空気つぶしエクサ】
口の中に空気を含ませ、左右交互に頬を膨らませたら、手でやさしくつぶします。こちらも30秒間繰り返して。つぶすときに空気が漏れて「プッ」とならないように注意!
【舌回しエクサ】
(1)口を閉じたまま、舌先を鼻の真下にある“歯と唇の間の空隙”にセットする。
(2)口の中に大きな円を描くように、舌を右周りに一周させる。内側から頬を押すようにゆっくりと!
(3)続いて左回りも同様にゆっくりと一周させる。
左右1セットを3セット、できれば朝晩行いましょう。内側から口周りを舌でゆっくりと刺激しながら伸ばすように行うのがコツです。
【6】下半顔全体に効く「ぴよぴよぷーエクサ」
【How to】
\ぴよぴよ/
「ぴよぴよ」頬の肉を、上の歯と下の歯の間に入れ込むように強く吸う。そのまま、唇を上下にぴよぴよと4回動かす。
\ぷー!/
口の中に空気を目一杯ため、頬を風船のように膨らます。そのまま10秒。×2セット。
【7】「口角引き上げ」トレーニング
鍼灸院土門治療院院長
土門 奏さん
鍼灸師。患者から美顔鍼を頼まれたのをきっかけに顔の黄金比率「美顔率」を研究し、独自の顔グセ直しを確立。著書は『10歳若返る「顔グセ直し」』(講談社)など。
口角を横に引く笑い方を、引き上げて笑えるように直し、笑顔を美しく。
【How to】
(1)指を目尻と法令線に
目尻に人さし指の先、法令線に中指を当て、中指で頬骨の辺りを持ち上げるように少し引き上げる。口角が、鼻の下からあごまでの長さの上1/3くらいの位置になるように引き上げて。
(2)指で頬を引き上げ笑顔を作る
上の前歯が見えるくらい指で頬を上げ、笑顔を作って3秒キープ。これを5回。このとき下の歯は見せないようにし、下唇は突き出さないこと。次に指で上げずに、頬の力だけで左右対称に上げる。これを3秒×5回。
【8】「アヒル口」トレーニング
口を横に引いて笑うクセのせいで衰えている上唇の筋肉を鍛える。
【How to】
(1)口角を内側に寄せて上げる
人さし指を法令線の内側に押し当て、親指を口角の下に当てて唇を挟み、口角を軽く内側に寄せながら少し上げる。口角が鼻の下からあごまでの長さの上1/3くらいの位置になるように引き上げて。
(2)上唇をさらに縮める
人さし指で上唇をさらに縮めて寄せ、口笛を吹くような形にし、鼻の下の溝と、その両わきの山ができるようにして3秒キープ。これを5回。
【9】「あ・い・う・え・お」エクササイズ
【How to】
「口角を上げるためには舌を鍛えるのもポイント。なるべくあごを引いて目を見開き、口角を上げた状態で巻き舌にして、『あ・い・う・え・お』と、10セット繰り返すだけでリフトアップが期待できます」(山口さん)
※10セット
【10】「表情筋」トレーニング
【How to】
(1)咬筋をほぐす
かむときに使う筋肉に手根(手のひらの肉厚な部分)を押し当て、ゆっくりと約10回押し回す。あごの力を抜くとほぐしやすい。
(2)頬を鍛える
唇の片側だけを頬の力で引き上げる。ゆっくりと上げてゆっくり戻す×3回を左右交互に。
(3)下半顔を締める
上唇に下唇を重ねて、前あごを突き出す。フェースラインが引き伸ばされるのを意識して。ゆっくりと3回。
【マッサージ】筋肉をほぐす「4つのやり方」
【1】「綿棒1本」でできる簡単ケア術
美容アナリスト
奈部川貴子さん
美容ジャーナリストとして活躍する中、“反射区”や鍼灸などを組み合わせた独自メソッドを確立。東京・千駄ヶ谷でサロン『KAOYOMI』を主宰し、セルフケアスティックも開発。無料のzoomツボ押しレッスンも定期開催中。
FACE MAPPING
【グリーン】口角横で小指幅分外のツボ
口輪筋や頬筋にひもづいていて、法令線のほかマリオネットラインにも有効なポイント。
【グレー】目尻真下の、頬骨下のくぼみ部分。頬のたるみに
頬全体、特に下頬のぽってりとした重さとたるみをスッキリ引き締めるツボ。
「小顔ケアとして有名。マリオネットラインの進行も阻止します」(奈部川さん)
【2】つまんで、流して、形成「樋口式マッサージ」
美容家、ホリスティックビューティクリエイター
樋口賢介さん
トータルビューティサロン『HIGUCHIスパ』代表。幅広い分野の知識や技術を習得し、独自のメソッドを提案。確かなテクと明るい人柄で、トリコになる人が続出中!
【How to】
(1)法令線をつまむ(5か所)
頬がたるんで法令線になる前に、老廃物を流す。唇の下辺りから小鼻の横に向け、やや力を入れて少しずつつまむ。
(2)フェースラインをつまむ(5か所)
マリオネットラインからあごラインをスッキリさせる。あご先から耳下に向け、フェースラインに沿って少しずつつまむ。
(3)フェースラインを引き上げる(5秒)
つまんでほぐしたら、引き上げて形成するのを忘れずに手のひら全体を使って、フェースラインを引き上げて5秒。
【3】固くなった口角の横をほぐす「頬マッサージ」
【How to】
(1)頬に手のひらを当てる
左の頬に左の手のひらを当て、口角が鼻の下からあごまでの長さの上1/3に、目尻は、眉尻と小鼻を結んだ同一線上に来るようにする。このとき手のひらと顔の間に隙間ができないようにピッタリ当てる。
(2)口の中から1~6をもむ
右手の親指を口の中に入れ、口角から1㎝程奥に当て、ほかの指で左手の甲を押さえる。左手が動かないよう固定し、頬の内側1~6の部分を、各20秒ずつもみほぐす。反対側も同様に。
【4】歯ブラシの柄で口の中からマッサージ!
【How to】
「口を開けたときに凹む部分を、口の中から歯ブラシの柄で、縦にえぐる感覚でマッサージ。法令線やマリオネットラインに効きます!」(神崎さん)
【メイク】マリオネットラインを解消する「2つのテク」
【1】マリオネットラインを解消「骨格再建メイク」
唇が薄くなりたるんで起こる口元周辺の老け悩みは多々。でも、「実は唇を数ミリ単位で補正して、若い頃の形とふっくら感を再現することで、自然と唇に視線が集まり、周りの影や間延び感などあらゆる悩みが目立たなくなります。先にリップライナーで形を補正しておけば、上からどんな色でも塗れるおすすめのテク」(黒田さん)
【How to】
(1)指で法令線の上を引っ張ると唇がめくれ唇の輪郭が出る。その1~2mm上に上唇のラインを描く。引っ張らずに描くと唇が小さくなるので注意。
(2)下唇も口角の下を2指で引っ張り唇がめくれて出た輪郭の1~2mm外側にラインを描く。下唇がふっくらするとマリオネットラインが目立たない。
(3)上下の唇をリップライナーで塗りつぶしたら、唇の山を1~2mm外側に描く。こうすることで間延びした人中の長さが短く縮んで見える。
(4)あごの中央に小円のハイライトを入れる。ここを明るくすると、口元の影が目立たなくなり、あごの丸みがキレイに出る。最後は指でなじませて。
【使用アイテム】
a.ジルスチュアート ビューティ メルティシマー ブラッシュ
価格 | 色 |
---|---|
¥2,860 | 05 |
肌に明るさを宿す。
b.資生堂 インテグレート リップフォルミングライナー
価格 | 色 |
---|---|
各¥880 | 右から/PK750・BE350 |
黒田さんがリアルに使っているお墨付。唇に血色がない人は右のピンクベージュを、ある人は左のベージュを使って。
【2】「チークやハイライト」でカムフラージュ
「法令線やマリオネットラインは大きな凹みなので、そこに何かを塗ると悪目立ちしがちです。チークやハイライトで上にポイントを作り、影から目線をそらさせるのがおすすめ」(岡田さん)
【How to】
(1)チークは頬の高い部分のやや内側に入れる
下地やファンデーションの後、クリームチークをスポンジにとり、頬骨よりやや高め&内側にのせる。そこから真横に広げて。頬を高く見せることで法令線から視線をそらす。
(2)ハイライトで顔の上半分を強調して
ソリッドハイライトを指にとり、眉の間から目頭へ小の字に入れる。こめかみにもなじませて。顔の上側に光を集め、引き上がったように見せてたるみ影をカバー。
\引き上がった印象に!/
(3)シェーディングで顔の下半分を丸ごと影に
ダークなスティックファンデーションで顔の外側に斜め下に向かう線を描き、スポンジでなじませる。顔の下半分を影にすることで、法令線やマリオネットラインが目立たなく。
\肌より1〜2段暗い色を/
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
“口元から健康でキレイ”をモットーに、クリニックでの勤務の他、セミナー講師や執筆業など多方面で活動中。