お悩み別ケア
2021.5.18

【肌質改善】美容のプロに聞いた!美肌に導くスキンケア&生活習慣

肌質を改善して美肌を作る方法をレクチャー!まずは肌の仕組みから学んでみましょう。今すぐ取り入れたい、美容家直伝のスキンケアテクから生活習慣、食事法をご紹介します。美肌は1日にしてならずです!

肌の「仕組み」を解説!

皮膚科医

慶田朋子先生

美容エディター

もりたじゅんこさん

本企画担当美容エディター

大塚真里さん

美肌を育てるとはバリア機能を育てること

  • 肌の最表面にある、厚さ0.02mmの「角層」。
  • NMFという水性の保湿成分を含んだ「角質細胞」が緻密に並び、その隙間を脂性の保湿成分「細胞間脂質」が埋めている。
  • 角層が健康だと、外敵の侵入を防ぐバリア機能が高く、潤ってキレイな肌に。

バリア機能が低下するとさまざまなトラブルが発生

  • 間違ったスキンケアをしたり、食事や睡眠などの生活が乱れると、角層の代謝が乱れて健康な角質細胞が育たなくなる。
  • 細胞間脂質も作られにくく、流出などで量が減り、スカスカの状態に。
  • すると外的刺激が侵入し、さまざまな肌トラブルを引き起こす。


肌質を改善するための4つの「スキンケア」

【1】バリア機能を左右する「クレンジング」に注目

本企画担当美容エディター

大塚真里さん

  • クレンジング料や洗顔料に入っている、汚れを落とす界面活性剤は、同時に肌のバリア機能を担う細胞間脂質を洗い流してしまうことが。
  • 洗浄力が強すぎないものを選び、時間をかけずに洗うことが大切。

「乾燥やゴワつき、ゆらぎなど、肌不調の原因の多くはバリア機能の低下。一度肌が潤いを抱え込めない状態になると、上からいろいろと塗り重ねてもいい状態は取り戻せません。高機能な美容液やクリームはもちろん肌を良くしてくれますが、その前に、自前のバリア機能を保つことが、何よりの美肌の要なのです。そのバリア機能を乱す大きな原因が、過剰なクレンジング。細胞間脂質を洗い流してしまうことなく、自分にとってちょうどいい洗い方を見つけることが、美肌の第一歩になります」(大塚さん)

【おすすめアイテム】

(右から)
日東電化工業 OSAJI|KAI リベレーションクレンジングリキッド

価格容量
¥3,520 150ml

アルビオン|エクシア クレンジングソリッドバーム

価格容量
¥6,600 120g

コスメデコルテ|リフトディメンション ピュリファイング フェイシャルウォッシュ

価格容量
¥4,400 125g

全薬工業 ジュレリッチ|リュール クリアフォーム

価格容量
¥3,850 150ml

【2】毎日の「スキンケア」を大切に

皮膚科医

慶田朋子先生

美容エディター

もりたじゅんこさん

  • もりたさんと慶田先生が大切にしているのは、保湿成分配合の化粧水で肌を湿らせて耕し、乳液やクリームなど油分が入ったアイテムで潤いを閉じ込めるという2ステップ。
  • 化粧水だと潤いが保てない…という人には、より保湿力の高い化粧液もおすすめ。

「スペシャルな美容液やオイルを手に入れて、1本使い切り、効いたか効かないかを見極める。そんなスキンケアも趣味としては楽しいと思うのですが、いい肌を育てるために本当に必要なアイテムって、実はもっと地味だったりします。バリア機能を補ってくれる保湿成分がきちんと入った化粧水やクリームなど、食事でいえば体を動かすエネルギー源になる“お米”のようなアイテム。堅実なスキンケアを積み重ねることで、ふっくらきめ細かい美肌が育ちます」(もりたさん)

【おすすめアイテム】

(右から)
エッフェオーガニック|カーミング クリーム

価格容量
¥4,950 40g

カネボウインターナショナルDiv. カネボウ|オン スキン エッセンス V

価格容量
¥11,000 100ml

イプサ|ME[医薬部外品] 全8種

価格容量
¥7,150 各175ml

ロクシタン|イモーテル ディヴァインクリーム

価格容量
¥14,850 50ml

【3】一年中「UVケア」を徹底

  • 朝スキンケアの後、無色の日焼け止めを顔全体から首までムラなくなじませ、ベースメイクを。

「肌は一度ダメージを受けてしまうと、傷ついた細胞をいったん壊し、新しい細胞を作り…と、回復まで時間がかかります。例えば大人が怪我をすると傷痕が残りがちなように、年を重ねると完全には元に戻らないことも。スキンケアとは本来、このダメージを未然に防ぐためのものです。特に忘れてはならないのが、毎朝のUVケア。目に見えないけれど肌に侵入して細胞にダメージを与え、炎症や老化の原因となる紫外線をカットすることは、高価なスペシャルケアよりもずっと、肌の美しさを守ってくれます」(大塚さん)

【おすすめアイテム】

(右から)
ピエール ファーブル ジャポン アベンヌ|アーバンプロテクション UV フェイス&ボディ

価格容量SPF・PA
¥3,080(編集部調べ) 40ml SPF50+・PA++++

富士フイルム アスタリフト|D-UVクリア アクアデイセラム

価格容量SPF・PA
¥4,290 30g SPF50+・PA++++

ポーラ B.A|ライト セレクター

価格容量SPF・PA
¥12,100 45g SPF50+・PA++++

【4】肌を「こする」のはNG!

皮膚科医

山崎まいこ先生

  • 肌に摩擦は禁物。
  • また、血行の悪さを感じるときはホットタオルやホットアイマスクで肌を温め。

「コットンは使いません。不要な摩擦は避けたいので、スキンケアやメイク以外のときは顔を触らないように気を付けています」(山崎先生・以下「」内同)

「積極的に肌の透明感を高めたいときは、クリニックでビタミンAやCを導入することもあります」

心がけたいつの2つの「生活習慣」

【1】「睡眠」をきちんと取ってバリア機能を修復

皮膚科医

慶田朋子先生

「1日~4時間といった睡眠不足の状態が続くと、脳が酩酊状態になり、体のあらゆるパフォーマンスが落ちることがわかっています。また、日中の活動や外的刺激によってダメージを受けた肌が修復の活動を行うのは、夜の睡眠中。睡眠時間が少ないと即時的に肌の調子が悪くなるのはもちろん、肌の修復が追いつかず、老化が進行してしまうのです。さらに、肌に悪影響を与える精神的ストレスも、睡眠不足と密接に関わっています。理想的には6~7時間ですが、無理な日は最低でも5時間は寝るようにしましょう」(慶田先生・以下「」内同)

【2】「運動」も大切

「運動をすると筋肉量が増えて代謝が上がったり、成長ホルモンの分泌が促されたりという事実は古くから知られていましたが、最近の研究で、体操による筋肉刺激を続けることでシミやシワが減ったというデータがあります。体を動かして筋肉を保つことは、スタイル維持だけでなく美肌にも欠かせないのです。ただし朝のランニングなど太陽光の下での激しい有酸素運動は、紫外線を浴びて光老化や酸化につながるので注意が必要。肌のためには筋トレとストレッチ、ウォーキングがおすすめです」

美肌に導く「食事法&インナーケア」

「たんぱく質と脂質」で美肌を育てる

皮膚科医

慶田朋子先生

「美容意識の高い女性に食生活を伺うと、多くの方が野菜中心や糖質オフを意識しているようです。でも、肌の構成要素は主にたんぱく質、細胞ひとつひとつの細胞膜は脂質です。肉や魚でたんぱく質と脂質を補わないと、いい肌は育たないのです。さらにたんぱく質は、肉、魚、豆、乳製品など異なる種類のものをとるのがおすすめ。もちろん野菜類や主食も必要で、バランス良く食べることが栄養素を効率的に使うことにつながります。また、発酵食品も意識して摂取を。腸内環境を整えると肌の水分量が上がることが、研究によって知られています」


栄養バランスを整える「サプリメント」

皮膚科医

山崎まいこ先生

  • アミノ酸やビタミン、腸内細菌…サプリメントも活用して栄養バランスを整える

「食事では、食物繊維豊富な山芋、抗酸化成分豊富なケールをよく食べます。小腹が空いたときに干し芋をつまむことも多いです」(山崎先生)

【おすすめアイテム】

(左)アミノ酸を手軽に補給できる「必須アミノ酸ーX」
(中)腸内環境のための乳酸菌「アルベックス」
(右下)パパイヤ由来の抗酸化成分「イミュナージュ」

(以上は私物。クリニックで販売しているもの)

(右上)コスメキッチン メルローズ|エッセンシャルグリーンパウダー+ビタミンC
青汁感覚でビタミンC補給。

価格容量
¥3,564 30包

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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