健康・ヘルスケア
2022.2.16

【冬汗悩み】なんのために出る? 量はどうして差がある? 気になる冬の汗の疑問を解消!

なかなか汗をかけない人、冬の室内汗のニオイに困っている人、汗悩みは夏だけのものではありません!汗のメカニズムや自分の体質を知って、いい汗かける体にスイッチ☆ 銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子先生にお話を伺いました。

汗かきさん&汗かけないさんのお悩み解決!冬汗講座

冬の汗に関するお悩みはありますか?

\美的クラブ126人に聞きました/
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96%が冬の汗で悩んでいる、と回答。その中でお悩みはふたつに分かれました!

【冬になると全然汗をかけない派】

Point

・末端冷え症で、布団に入ってもすぐに温まらない(学校関係・34歳)
・冷え症がひどく、冬になると寝つきがとても悪くなる(金融・31歳)
・運動する習慣もなく、汗をかく機会が全然ない(事務・36歳)
・お風呂に入っても、ポカポカが持続せずすぐに冷める(営業・34歳)

【寒い冬でも汗をかく派】

Point

・冬は屋外の寒さに備えて、インナーを着込むと屋内に入った途端、一気にダラダラと汗をかいてしまう(主婦・28歳)
・大切なプレゼンテーションや会議など、緊張する場面になると汗が止まらなくなってしまう(メーカー勤務・38歳)
・ニットを着たときなど特にわき汗の臭いが気になる(事務・31歳)

汗ってなんなの? 汗の素朴な疑問にお答え!

Q1. そもそも汗って何?何のために汗は出るの?

A1. 「汗は体温調節のためのとても大切な機能です。汗をかき、乾くことで上昇した体温を下げます」
汗には、エクリン汗とアポクリン汗の2種類があります。エクリン汗腺は唇以外の全身に点在し、サラサラで無臭ですが体表面の細菌の作用でニオイが発生します。アポクリン汗腺は乳輪周りやわきにあり、黄色がかったねっとりした汗が特徴です。実は、汗は体温調節の機能を担っています。体を動かすと体内に熱がたまります。そして汗をかくことで放熱し、汗が乾いて熱が下がります。このように汗のおかげで私たちは体温を一定に保っています。

Q2. 汗の量はどうして人によって差があるの?

A2. 「主に筋肉量、遺伝、性別、年齢、生活習慣によって汗の量に差が出ます」
男性より女性は筋肉が少なく、脂肪が多い傾向があります。筋肉量が多い程発熱しやすく、汗をかきやすいです。また、生涯汗腺の数自体は変わらないのですが、年齢を重ねるにつれ、汗腺の機能が低下し汗をかきにくくなります。さらに日常的に運動習慣がある方は発熱し、汗を出すことに慣れている体になっています。遺伝のように自分ではどうにもできない点もありますが、筋肉量増加や生活習慣の改善など、努力できるポイントもあります。

Q3. 汗の量は自分で変えることができるの?

A3. 「量自体を自分で変えることはできません。呼吸以外に体内で行われている“代謝”を操作することは不可能です」
体が必要としているから汗が出るのであって、止めることはできません。汗にネガティブなイメージがあるかもしれませんが、年中汗をかけることは素晴らしいです。よく汗をかくと悩む方は止めようとせず、出た汗をどうするか考えましょう。ただ緊張など精神的な影響による汗は呼吸を整えることで改善できます。ゆっくり呼吸し、リラックスしましょう。汗を全然かけない方は生活習慣を見直すことで汗を出しやすくすることはできます。

銀座ケイスキンクリニック

慶田朋子先生

『美的』2022年1月号掲載
構成/齊藤みなみ(本誌)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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