生きづらさを感じる「弱メンタル」とうまく付き合うための3原則
「弱メンタル」は悪でも敵でもなく、これから強くなるときに必要な材料。以下の3つのルールで思考をリセットすれば、弱い自分も好きになれる!
「弱メンタル」とうまく付き合うための3原則
1. 不安になっている自分を否定しない
「誰にでも起こる不安や落ち込みの感情をいつまでも引きずって、そのうち自分は“メンタルが弱いからダメなんだ”と自己否定を始める人がいます。自然な弱さを否定するのは、“トイレに行きたい”という生理現象を否定するようなもの。無用な自己否定を繰り返していると、自分のことが嫌いになるだけ。自然な弱さを受け入れて、これから行動を変えるきっかけにすれば、弱さから逃げなかったとき、自分に自信が生まれてくるはず」(心理カウンセラー「LOGOSCOPE」代表 片田智也さん/以下同)
2. 理由(事情)があってメンタルが弱くなるのは人間らしいと認める
「不安や落ち込みの感情には、必ずそう感じるにふさわしい理由があるはずです。理由があって落ち込んでいるのなら、むしろ健康的。メンタルの強い人はそう考えます。でも、メンタルが弱っている人は、その理由を自分の中に探し当てて×をつけようとするのです。世間の判断は○か×だけではありません。理由があって落ち込むのは“人間らしいことだよ、大丈夫!”。そう自分に言い聞かせてみると、ふっとラクになるのでは?」
3. 不安や落ち込みが「自分を守ってくれている」と考える
「コロナ感染への不安が、ソーシャルディスタンスやマスク装着といった自分の身を守る行動につながっているように、メンタルの弱さが備えを生む状況は多々あります。パフォーマーやアスリートが大きな舞台や試合の前に練習を重ねるのも、本番への不安があるからこそ。弱さは自分の守り神だと考え、備えとなる行動をとるのが正解です」
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『美的』11月号掲載
イラスト/Yumika、雪下よよ 構成/つつみゆかり
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
かただともや/会社経営のストレスで視覚障害を患った後、精神医療や心理療法を学んで転身。教育、行政、一般企業、スポーツ界など幅広い現場でメンタルケア業務に取り組む。カウンセリング実績は延べ1万人以上。