健康・ヘルスケア
2021.9.8

デリケートゾーンのトラブルにはどんなものがあるの? 正しいデリケートゾーンのケア方法はどこで学べる?【女医に訊く#164】

%e5%a5%b3%e5%8c%bb164頭や顔、体の洗い方は誰にどのように教わったか覚えていますか? その際、デリケートゾーンの洗い方も教わったでしょうか? 間違ったデリケートゾーンケアを続けていると、痛みやかゆみなどのトラブルを引き起こすことにもなりかねません。デリケートゾーンのケアについて、産婦人科専門医の吉形玲美先生にうかがいました。

デリケートゾーンのトラブルにはどんなものがある?

まだまだ暑い日が続く季節。汗をかいた後、デリケートゾーンの蒸れやかゆみ、ニオイが気になることはありませんか? 汗による下着やナプキンかぶれ、雑菌などによる毛嚢(もうのう)炎、カビの一種であるカンジダ膣炎などは特に注意が必要! 誰かに相談しにくい部分だけに悩みは尽きません。

「患者さんでは、かゆみとニオイの相談が多いですね。若い方に多いのはカンジダ膣炎。これは必ずしも性交だけが原因ではなく、免疫の低下や不衛生も原因になります。ほかにも、間違った洗い方や脱毛を繰り返している、もともとアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある場合も、外陰部がかゆくなりやすいので注意が必要です」と話すのは、産婦人科専門医の吉形玲美先生。

間違ったデリケートゾーンケアをしていたり、きちんとケアをせずにいたりすると、痛みやかゆみなどのトラブルを引き起こすことにもなりかねません。今一度、自分のケアを見直してみましょう。

デリケートゾーンの正しいケア方法はどこで学べる?

「デリケートゾーンの洗い方は、本来お風呂にひとりで入るようになる頃から知っていないといけないもの。髪の毛の洗い方と一緒に親族から教わるものだと思っています」と吉形先生。

とはいえ、日本では性器の話題は、その名の通りとても「デリケート」でタブー視されがち。教える側も自己流で洗っている可能性が高く、きちんと教えるのは難しいと思われます。

「一方、欧米ではデリケートゾーンはプライベートゾーンと呼ばれ、『自分の体の大切な場所』と規定されています。そのため、小さい頃から扱い方や守り方になじみがあり、洗うことについても早くから教わることができるのです」(吉形先生)

デリケートゾーンケのケア方法は教科書にも載っていませんし、インターネットで検索すると出てくることもありますが、それが本当に正しいものかどうかはわかりません。

「婦人科医の診察室には資料の準備もありますし、正しいケア方法を教えることもできます。デリケートゾーンに不快な症状を感じている方は、ぜひ婦人科にご相談ください」(吉形先生)

毎日デリケートゾーンを観察しよう

自分のデリケートゾーンを見たことがありますか? トラブルや病気を見逃さないためには、毎日観察することが大切! お風呂で洗うときや入浴後の保湿時を利用して、普段から見るように心がけましょう。

「ときどき外陰部の毛穴のボツボツを発疹と勘違いして受診される方がいるのですが、普段から見ておけば、これはいつもの毛穴だとわかるはず。ある日、気まぐれで見たために、ボツボツに驚いてしまったのです」(吉形先生)

外陰部にできる発疹のほとんどはニキビのことが多いそうですが、ヘルペスや尖圭コンジローマなどの可能性もあります。毎日観察をして、見慣れない発疹や、緑色・強い黄色・カッテージチーズのような白っぽいおりもの、不正出血があったときは、婦人科を受診しましょう。

産婦人科専門医

吉形 玲美先生

浜松町ハマサイトクリニック婦人科医。医学博士、日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本女性医学学会専門医ほか。東京女子医科大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局、准講師を経て、現在非常勤講師に。2010年7月より浜松町ハマサイトクリニックに院長として着任。現在は同院婦人科診療のほか、多施設で女性予防医療研究に従事している。更年期、妊活、生理不順など、ゆらぎやすい女性の身体のホルモンマネージメントを得意とする。
文/清瀧流美 撮影/黒石あみ(本誌)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter Pocket

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事